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ブエルタ・ア・エスパーニャは最終週に突入! 第16ステージの個人TTはデニスが優勝し、イエーツが総合首位をキープ

レース
(©Bettiniphoto)
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スペインで開催中の第73回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)は、2度目の休養日明けの9月11日からいよいよ最終週がスタート。サンティリャナ・デル・マルからトレラベガまでの32kmで平坦コースの個人タイムトライアルを競い、オーストラリアTTチャンピオンのローハン・デニス(BMCレーシングチーム)が、初日に続いて今大会タイムトライアル2勝目を上げた。

総合首位でマイヨ・ロホを着た英国のサイモン・イエーツ(ミッチェルトン・スコット)は、デニスより1分28秒遅れの区間12位でゴールし、総合首位の座を守った。



総合を争う選手で唯一区間トップ10の好タイムを出したのは、オランダのスティーフェン・クラウスウェイク(チームロットNL・ユンボ)で、デニスより51秒遅い区間4位だったが、マイヨ・ロホのイエーツよりも37秒速かった。彼はこの日の走りで総合5位から52秒遅れの総合3位へと順位を上げた。

前日まで総合2位だったスペインのアレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム)はイエーツに7秒遅れと善戦し、総合2位の座を守った。しかし、チームメートのナイロ・キンタナ(モビスターチーム)はイエーツよりも42秒遅いタイムでゴール。彼は総合3位から4位へと後退し、イエーツとのタイム差は1分15秒になった。

キンタナと同じコロンビア出身のミゲルアンヘル・ロペス(アスタナプロチーム)はさらに9秒遅いタイムでゴール。総合4位から6位へと順位を下げ、マイヨ・ロホのイエーツとのタイム差は1分34秒になった。

それでも個人タイムトライアルを終えての総合争いはまだまだ僅差で、最後のピレネー山岳ステージで逆転する可能性は大いにある。


■今大会で個人TTを連勝したデニスのコメント
「スタートとフィニッシュをコントロールして、中間セクションはプッシュしようと努力した。そしてそれが最後に完璧に働いた。ボクはただ自分のパワーを注意して見ていればよく走れると分かっていた。でも、クフィアトコフスキーや他の選手たちに何ができるかわからなかった。

ボクが知っていたのはカストロビエホのタイムだけで、彼は自分がうまくやっているかどうかのすごく良い指標だ。正直言って、今日注目のパフォーマンスはロスコフ(区間2位)だ。彼は最高のチームメートであり、彼の成績がとてもうれしいよ。すべてが世界選に向けて順調のように見える。ボクはその準備のために家に帰るよ」
 
 
(©Bettiniphoto)
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■第16ステージ結果[9月11日/サンティリャナ・デル・マル〜トレラベガ/32km]

1. ROHAN DENNIS (BMC RACING TEAM / AUS)    37' 57''
2. JOSEPH ROSSKOPF (BMC RACING TEAM / USA) + 50''
3. JONATHAN CASTROVIEJO (TEAM SKY / ESP) + 50''
4. STEVEN KRUIJSWIJK (TEAM LOTTO NL - JUMBO / NED) + 51''
5. MICHAL KWIATKOWSKI (TEAM SKY / POL) + 51''
6. ENRIC MAS (QUICK - STEP FLOORS / ESP) + 01' 03''
7. NELSON OLIVEIRA (MOVISTAR TEAM / POR) + 01' 05''
8. LAURENS DE PLUS (QUICK - STEP FLOORS / BEL) + 01' 07''
9. SIMON GESCHKE (TEAM SUNWEB / GER) + 01' 10''
10. KASPER ASGREEN (QUICK - STEP FLOORS / DEN) + 01' 10''

13. SIMON YATES (MITCHELTON - SCOTT / GBR) + 01' 28''
14. JON IZAGUIRRE (BAHRAIN - MERIDA / ESP) + 01' 29''
15. ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP) + 01' 35''
21. TONY GALLOPIN (AG2R LA MONDIALE / FRA) + 01' 52''
26. NAIRO QUINTANA (MOVISTAR TEAM / COL) + 02' 10''
27. THIBAUT PINOT (GROUPAMA - FDJ / FRA) + 02' 11''
28. RIGOBERTO URAN (TEAM EF EDUCATION FIRST - DRAPAC P/B CANNONDALE / COL) + 02' 16''
31. MIGUEL ANGEL LOPEZ (ASTANA PRO TEAM / COL) + 02' 19''
42. EMANUEL BUCHMANN (BORA - HANSGROHE / GER) + 03' 01''

■第16ステージまでの総合成績
1. SIMON YATES (MITCHELTON - SCOTT / GBR) 64H 52' 58''
2. ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP) + 33’’
3. STEVEN KRUIJSWIJK (TEAM LOTTO NL - JUMBO / NED) + 52’’
4. NAIRO QUINTANA (MOVISTAR TEAM / COL) + 1’15’’
5. ENRIC MAS  (QUICK - STEP FLOORS / ESP)  + 01’ 30’’
6. MIGUEL ANGEL LOPEZ (ASTANA PRO TEAM / COL)  + 01’ 34’’
7. THIBAUT PINOT (GROUPAMA - FDJ / FRA)  + 02’ 53’’
8. JON IZAGUIRRE (BAHRAIN - MERIDA / ESP) + 03’ 04’’
9. RIGOBERTO URAN (TEAM EF EDUCATION FIRST - DRAPAC P/B CANNONDALE / COL) + 03’ 15’’
10. TONY GALLOPIN (AG2R LA MONDIALE / FRA) + 04’ 43’’

[各賞]
■ポイント賞:ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP) 
■山岳賞:LUIS ANGEL MATE (COFIDIS, SOLUTIONS CREDITS / ESP) 
■コンビネーション賞:ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP) 
※第17ステージは MIGUEL ANGEL LOPEZ (ASTANA PRO TEAM / COL) が着用
■チーム成績:MOVISTAR TEAM (ESP)
 

第17ステージはバスク地方の中級山岳区間でカテゴリー1の頂上ゴール

MAP : Unipublic
MAP : Unipublic
9月12日は舞台をバスク地方へと移し、ゲチョから標高925メートルでカテゴリー1のバルコン・デ・ビスカヤ頂上までの157kmで、中級山岳区間の第17ステージが行われる。コースの途中にはカテゴリー3の峠が4カ所、カテゴリー2の峠が1カ所含まれ、山岳賞総合争いも見ものだ

ゴールのバルコン・デ・ビスカヤ山は全長7.3kmの登坂で、平均勾配は9.7%。中盤が急峻で、頂上まで残り2kmに23.83%の難所がある。
 
 
レース公式サイト

 

第16ステージのハイライト映像