ロンバルディア調整レースのミラノ〜トリノ2018でピノーが初優勝

週末に開催されるイル・ロンバルディア（ＵＣＩワールドツアー）の調整レースとなる、第99回ミラノ〜トリノ（ヨーロッパツアー1.HC）が10月10日に北イタリアで開催され、フランスのティボ・ピノー（グルパマ・ＦＤＪ）が、独走で初優勝を果たした。彼は前日に開催されたトレ・バッリ・バレズィーネ（ヨーロッパツアー1.HC）でも２位になり、絶好調だ。

ミラノ～トリノは、トリノ郊外の丘の上にあるスペルガ聖堂前がゴールで、最後の上り坂は全長4.9km、平均勾配9.1％で、中盤に最大14%の傾斜がある。残り20kmでこの坂を最初に通過したあと、先頭集団は25人ほどに絞られていた。

そこからダヴィド・ゴデュ（グルパマ・ＦＤＪ）、ダニエル・マルティネス（チームＥＦエデュケーションファースト・ドラパック・P/Bキャノンデール）、ヤコブ・フルサング（アスタナプロチーム）の３人が抜け出し、集団から先行して最後のスペルガの丘を上り始めた。

集団からはスペルガの丘でピノー、アレハンドロ・バルベルデ（モビスターチーム）、ミゲルアンヘル・ロペス（アスタナプロチーム）がアタックし、残り2.5kmで先頭の３人に追いついた。エースのピノーが合流した時点で、この日が22歳の誕生日だったゴデュが仕事を開始し、先頭を引き続けた。残り1.5kmで、先頭グループは後続に10秒差を付けていた。

ゴールまで残り1.2kmで、先頭グループの後方からロペスがアタックしたが、そのタイミングはたまたま先頭のゴデュが仕事を終え、後方に下がろうとした瞬間だった。アタックしたロペスも、後方のバルベルデの追走を警戒して振り返ってしまい、２人は接触して転倒してしまった。

このアクシデントの後、ゴデュの後ろを走っていたピノーがそのまま先頭に立ったが、バルベルデには彼を追う力は残っていなかった。幸い大した怪我のなかったロペスはすぐ自転車に乗ってピノを追ったが、追いつくことはできず、そのままピノーが単独でフィニッシュラインを通過した。

99回の歴史を持つミラノ～トリノは地元イタリア勢が73回優勝していて、フランス人が制したのは、1997年のローラン・ジャラベール以来３度目だった。
 
 

 
■第99回ミラノ〜トリノ結果［10月10日／ヨーロッパツアー1.HC／200km］
1. PINOT Thibaut (GROUPAMA - FDJ / FRA) 4:43:36
2. LOPEZ MORENO Miguel Angel (ASTANA PRO TEAM / COL) 0:10
3. VALVERDE Alejandro (MOVISTAR TEAM / ESP) 0:28
4. CATTANEO Mattia (ANDRONI GIOCATTOLI - SIDERMEC / ITA) 0:36
5. REICHENBACH Sébastien (GROUPAMA - FDJ / SUI) 0:38
6. KELDERMAN Wilco (TEAM SUNWEB / NED) 0:38
7. POZZOVIVO Domenico (BAHRAIN - MERIDA / ITA) 0:41
8. FUGLSANG Jakob (ASTANA PRO TEAM / DEN) 0:41
9. ARU Fabio (UAE TEAM EMIRATES / ITA) 0:43
10. BERNAL GOMEZ Egan Arley (TEAM SKY / COL) 0:45


（レース公式サイト）