今日広く使われている、ロードバイク向けビンディングペダルの礎を築いたのがルック。同社がスキー用のビンディングを手掛けていたことから、そのアイディアを自転車向けに応用したのが始まりとされ、現在同社はロードフレームを含めた自転車事業へ主軸を移している。
クリート中央部にあるゴム部品は、内部にメモリークリップという部品が埋め込まれており、クリートを交換する際に以前と同一位置に装着できるというもの。シディなど一部のシューズメーカーがこのメモリークリップに対応したナットをソールに設けており、両者を組み合わせることでスムーズなクリート交換を実現している。
ケオシリーズは、グレードごとにスタックハイトやリリーススプリングの強さが異なり、使用目的やフィールドに応じた細かな味付けがされているのも特徴。空力と軽量性を両立するカーボン製のリーフスプリングを最初に実用化させるなど、ビンディングのパイオニアとしての存在感は今でも高い。