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ブエルタ・ア・エスパーニャ2019のコース発表

レース
MAP : UNIPUBLIC 
MAP : UNIPUBLIC 

山岳ステージが9区間、丘越えステージが4区間

コース発表会は来年開幕地となるアリカンテで行われた(photo : Antonio Baixauli / UNIPUBLIC)
コース発表会は来年開幕地となるアリカンテで行われた(photo : Antonio Baixauli / UNIPUBLIC)
左から今年のブエルタ総合2位のマス、総合優勝のS・イエーツ、総合3位のロペス(photo : Antonio Baixauli / UNIPUBLIC)
左から今年のブエルタ総合2位のマス、総合優勝のS・イエーツ、総合3位のロペス(photo : Antonio Baixauli / UNIPUBLIC)
(photo : Antonio Baixauli / UNIPUBLIC)
(photo : Antonio Baixauli / UNIPUBLIC)
12月19日にスペイン南部のアリカンテで、2019年のブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)のコース発表会が開催され、今年マドリードの表彰台に上がった英国のサイモン・イエーツ(ミッチェルトン・スコット/総合優勝)、スペインのエンリク・マス(クイックステップフロアーズ/総合2位)、コロンビアのミゲルアンヘル・ロペス(アスタナプロチーム/総合3位)が顔を揃えた。

第74回大会は、8月24日にスペイン南部バレンシア州のサリナス・デ・トレビエハでチームタイムトライアルを競って開幕し、9月15日に首都マドリードで閉幕する。3週間で21ステージを競い、総距離は3272.2kmだ。

バレンシア州から北上し、ピレネー山脈を越えてバスク地方を通過し、そのまま北部を東から西へと移動してカンタブリア州とアストゥリアス州を訪れた後、最終週は中部に位置する首都マドリード近郊が舞台となる。そのため来年のブエルタは、南部のアンダルシア地方や北東部のガリシア地方にはなっていない。

21ステージの内訳は平坦ステージが6、丘越えステージが4、山岳ステージが9。チームタイムトライアル(18km)と個人タイムトライアル(36.1km)がそれぞれ1ステージある。来年もブエルタはクライマー向きの厳しいコースだ。

最初の頂上ゴールは早くも第5ステージで登場する。山頂に天体物理天文台があるハバランブレ山は標高1950mでカテゴリー1だが、このステージは山岳区間ではなく丘越え区間に分類されている。

厳しい山岳ステージはレース中盤に集中しているが、最終日前日にも4カ所の峠を越えてカテゴリー3のグレドス山頂上(標高1775m)にゴールする最後の見せ場が用意されている。


コースディレクターのハビエル・グイエンは「驚きと企みと感動が保証された、過酷だが非常に面白いブエルタになるだろう。目新しさと前例のない上りが含まれた短いがキツいステージがいくつかある。ブエルタのブランドは、それがどのようなものであっても、我々は決してそれを捨てない。逆に我々は、それを強調しようとしている」と、語っている。
 

ブエルタ・ア・エスパーニャ2019 全日程

8月24日(金)  第1ステージ  サリナス・デ・トレビエハ〜トレビエハ  18km(チームタイムトライアル)
8月25日(土)  第2ステージ  ベニドルム〜カルペ  193km(丘越え)
8月26日(日)  第3ステージ  イビ、シウダド・デル・ユゲテ〜アリカンテ  186km(平坦)
8月27日(月)  第4ステージ  クリェラ〜エル・プイグ  177km(平坦)
8月28日(火)  第5ステージ  レリアナ〜オブセルバトリオ・アストロフィジコ・デ・ハバランブレ(ハバランブレ天体物理天文台)  165.6km(丘越え)
8月29日(水)  第6ステージ  モラ・デ・ルビエロス〜アレス・デル・マエストラト  196.6km(丘越え)
8月30日(木)  第7ステージ  オンダ〜マス・デ・ラ・コスタ  182.4km(山岳)
8月31日(金)  第8ステージ  バルス〜イガラダ  168km(丘越え)
9月1日(土)  第9ステージ  アンドラ・ラ・ベリャ〜コルタルス・デンカンプス  96.6km(山岳)
9月2日(日)  休養日    
9月3日(月)  第10ステージ  ジュランソン〜ポー(フランス)  36.1km(個人タイムトライアル)
9月4日(火)  第11ステージ  サン・パレ(フランス)〜ウルダクス・ダンチャリネア  169km(山岳)
9月5日(水)  第12ステージ  シルクイト・デ・ナバラ〜ビルバオ  175km(山岳)
9月6日(木)  第13ステージ  ビルバオ〜ロス・マンチュコス/モヌメント・バカ・パシエガ  167.3km(山岳)
9月7日(金)  第14ステージ  サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラ〜オビエド  189km(平坦)
9月8日(土)  第15ステージ  ティネオ〜サンチュアリオ・デル・アセボ  159km(山岳)
9月9日(日)  第16ステージ  プラビア〜アルト・デ・ラ・クビリャ・レナ  155km(山岳)
9月10日(月)  休養日    
9月11日(火)  第17ステージ  アランダ・デ・ドゥエロ〜グアダラハラ  199.7km(平坦)
9月12日(水)  第18ステージ  コムニダド・デ・マドリード/コルメナル・ビエホ〜ベセリル・デ・ラ・シエラ  180.9km(山岳)
9月13日(木)  第19ステージ  アビラ〜トレド  163.4km(平坦)
9月14日(金)  第20ステージ  アレナス・デ・サン・ペドロ〜プラタフォルマ・デ・グレドス  189km(山岳)
9月15日(土)  第21ステージ  フエンラブラダ〜マドリード  105.6km(平坦)
(総距離:3272.2km)
 
第5ステージのコースプロフィール(MAP : UNIPUBLIC)
第5ステージのコースプロフィール(MAP : UNIPUBLIC)
第9ステージのコースプロフィール(MAP : UNIPUBLIC)
第9ステージのコースプロフィール(MAP : UNIPUBLIC)
第13ステージのコースプロフィール(MAP : UNIPUBLIC)
第13ステージのコースプロフィール(MAP : UNIPUBLIC)
第15ステージのコースプロフィール(MAP : UNIPUBLIC)
第15ステージのコースプロフィール(MAP : UNIPUBLIC)
第16ステージのコースプロフィール(MAP : UNIPUBLIC)
第16ステージのコースプロフィール(MAP : UNIPUBLIC)
第20ステージのコースプロフィール(MAP : UNIPUBLIC)
第20ステージのコースプロフィール(MAP : UNIPUBLIC)

2019年はマイヨ・ロホ10周年

 
ブエルタ・ア・エスパーニャの総合リーダージャージである真紅のマイヨ・ロホは、来年10周年を迎える。主催者ウニプブリクは、2009年まで黄金色のマイヨ・オロを総合リーダージャージにしていたが、2010年から現在のロホに変更。最初の勝者はイタリアのヴィンチェンツォ・ニバリだった。

コース発表会の会場には、歴代優勝者のマイヨ・ロホが写真付きで展示され、最後の1枚には「?」付きの写真が飾られていた。
 

白いマイヨ・ビアンカが新人賞ジャージになる

ブエルタでは今季まで白いマイヨ・ビアンカがコンビネーション賞のリーダージャージだったが、来年の74回大会からは、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアと同様に、新人賞のリーダージャージに変わることになった。

新人賞は26歳未満の選手が対象になり、個人総合成績で最も上位の選手が表彰される。スポンサーは2年間敢闘賞のスポンサーだったフェニエ・エネルジア社が務める。

これまでブエルタにも新人賞はあったが、特別なリーダージャージはなく、これが史上初めての導入となる。この変更により、コンビネーション賞は廃止される。



ブエルタ公式サイト