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12月に来日したクネゴに独占インタビュー
レース
2019.01.03
2018年シーズンで現役を引退したジロ・デ・イタリア優勝者のダミアーノ・クネゴ(イタリア/37歳)は、パーソナルトレーナーとしての第2の人生をスタートさせるために昨年12月に来日し、東京都荒川区南千住のロードバイク専門ジム&カフェ「CITTEC / Café Galibier (シテック / カフェ・ガリビエ…※1/5から Cyclegym & café bar Minowa にリニューアル)」でサイクリングイベントと屋内トレーニングイベントを開催した。
クネゴはイベントの合間に、イタリアのハンドメイドバイク BIXXIS JAPAN (ビクシズ・ジャパン)のショールーム「ラ・メッカ・プント・エスポジティーボ・ビクシズ」(東京都台東区)を訪問し、イタリアにいるフレームビルダーのドリアーノ・デローザと、TV電話を使って貴重な対談を行った。
普段 BIXXIS(ビクシズ) では、日本のユーザーがフレームをオーダーする際、ショールームでTV電話を使ってイタリアにいるドリアーノと直接コミュニケーションするユニークなスタイルを取っている。今回はそれをクネゴが行う形で対談をしたわけだ。
BIXXIS(ビクシズ) は今回のイベントのスポンサーで、クネゴはその日、同ブランドのチタンバイク「PATHOS」に乗って、サイクリングイベントを行ったばかりだった。
CYCLESPORTS.JP では、ドリアーノとの対談を終えたクネゴに独占インタビューを行い、今回のイベントを行うことになった経緯や、初めて乗ったというチタンバイクの印象、エロイカに参加した時の話などを聞くことができた。
パーソナルトレーナーとして何かを始めて、スタートを切る必要があった
Q:今回のイベントを開催することになった経緯を教えてください。
「11月にこのアイディアを思い付きました。知っての通り、ボクは今年、プロ選手を引退してパーソナルトレーナーになり、何かを始めて、スタートを切る必要がありました。そういう時に、シテックでトレーニングセッションを行うことができると気がついたんです。ボクはもうプロ選手ではありませんが、こうして新しい機会を見つけ、特にファンのために来日しました。今後もこういうことを続けて行きたいです」
Q:シテックの方からオファーがあったんですか?
「そうです。今年のジャパンカップの後、東京でシテックのオーナーと会いました。ジャパンカップの後は、NIPPOに挨拶するため東京を訪れる機会がしばしばあり、彼とは以前から面識はありましたが、今年あった際に、ぜひやりましょうという話になりました。今回は初めての試みなので、どういう形になるのかを検証する機会にもなっています」
Q:秀光も今回のイベントのスポンサーですね?
「秀光の社長は、ボクがランプレにいた頃からの長い付き合いがある友人で、今回も一緒にコラボするという形でこのイベントに携わってもらっています。もちろん、今後また何かを一緒にやっていく機会もあるでしょう。最初はとても小さなスタートですが、そこから継続していくなかで、色々なことを学び、改善し、いずれは大きな事ができるようになるだろうと考えています」
Q:今回のイベントではBIXXIS(ビクシズ)ともコラボして、今日のサイクリングでも乗っていましたね?
「チタン製のバイクに乗ったのは初めてですが、非常にパフォーマンスの高いバイクでした。自分としてはすごく良いインプレッションでした。しかも、とても軽いバイクでした」
「11月にこのアイディアを思い付きました。知っての通り、ボクは今年、プロ選手を引退してパーソナルトレーナーになり、何かを始めて、スタートを切る必要がありました。そういう時に、シテックでトレーニングセッションを行うことができると気がついたんです。ボクはもうプロ選手ではありませんが、こうして新しい機会を見つけ、特にファンのために来日しました。今後もこういうことを続けて行きたいです」
Q:シテックの方からオファーがあったんですか?
「そうです。今年のジャパンカップの後、東京でシテックのオーナーと会いました。ジャパンカップの後は、NIPPOに挨拶するため東京を訪れる機会がしばしばあり、彼とは以前から面識はありましたが、今年あった際に、ぜひやりましょうという話になりました。今回は初めての試みなので、どういう形になるのかを検証する機会にもなっています」
Q:秀光も今回のイベントのスポンサーですね?
「秀光の社長は、ボクがランプレにいた頃からの長い付き合いがある友人で、今回も一緒にコラボするという形でこのイベントに携わってもらっています。もちろん、今後また何かを一緒にやっていく機会もあるでしょう。最初はとても小さなスタートですが、そこから継続していくなかで、色々なことを学び、改善し、いずれは大きな事ができるようになるだろうと考えています」
Q:今回のイベントではBIXXIS(ビクシズ)ともコラボして、今日のサイクリングでも乗っていましたね?
「チタン製のバイクに乗ったのは初めてですが、非常にパフォーマンスの高いバイクでした。自分としてはすごく良いインプレッションでした。しかも、とても軽いバイクでした」
フリータイムはヴィンテージスタイルのシティバイクでカフェに
Q:普段、個人的に金属製のバイクに乗ることはないんですか?
「通常、競技でスティール製のバイクに乗ることはありませんし、家でもレースで使っているバイクに乗ってトレーニングしています。でも、ボクはフラットバーを取り付けたクロモリのフレームを所有しています。それはとても古く、おそらく60年代のレースバイクのフレームです。(フレームは)ヴィンテージですが、固定ギア、フラットバー、ハイプロファイルのタイヤを付けています。それは新世代のシティバイクで、ヴィンテージスタイルですが、それでも現代風です。フリータイムはそれを使って、街中のカフェに行っています」
Q:今年はエロイカに参加しましたね。その時の自転車は誰かに借りたんですか?
「フォンタナという自転車を使いました。ボクの街、ヴェローナのブランドで、ボクがジュニア世界選手権で優勝した時の自転車を作った所です。エロイカで使う自転車が必要になった時、そこが用意してくれました。エロイカの自転車の条件は厳しく、1987年以前に作られた物で、ブレーキワイアーが外に出ていて、ペダルはトゥクリップでした。何年に作られた自転車なのかは、わかりませんが。エロイカはいい経験でした。アスファルトを走り、未舗装路を走り、レースの後は食事をしてお祭り騒ぎでした」
Q:ウエアも古い物を着て走ったんですか?
「そうです。ウールのジャージです。でも、ヘルメットは今のものを使いました。安全のためです(笑)」
Q:BIXXIS(ビクシズ) がオーダーにTV電話を使っていることはどう思いますか?
「最高ですね。オーナーになる人は作り手の顔が見えて、作り手の事を知ってフレームを作ってもらえる訳ですから。ここ(ショールーム)でボディサイズも採寸し、そのデータで体に合ったフレームを作ってもらう。かつての自転車作りというものはそういうものでした。それを今でも取り入れているのは良い事だと思います」
「通常、競技でスティール製のバイクに乗ることはありませんし、家でもレースで使っているバイクに乗ってトレーニングしています。でも、ボクはフラットバーを取り付けたクロモリのフレームを所有しています。それはとても古く、おそらく60年代のレースバイクのフレームです。(フレームは)ヴィンテージですが、固定ギア、フラットバー、ハイプロファイルのタイヤを付けています。それは新世代のシティバイクで、ヴィンテージスタイルですが、それでも現代風です。フリータイムはそれを使って、街中のカフェに行っています」
Q:今年はエロイカに参加しましたね。その時の自転車は誰かに借りたんですか?
「フォンタナという自転車を使いました。ボクの街、ヴェローナのブランドで、ボクがジュニア世界選手権で優勝した時の自転車を作った所です。エロイカで使う自転車が必要になった時、そこが用意してくれました。エロイカの自転車の条件は厳しく、1987年以前に作られた物で、ブレーキワイアーが外に出ていて、ペダルはトゥクリップでした。何年に作られた自転車なのかは、わかりませんが。エロイカはいい経験でした。アスファルトを走り、未舗装路を走り、レースの後は食事をしてお祭り騒ぎでした」
Q:ウエアも古い物を着て走ったんですか?
「そうです。ウールのジャージです。でも、ヘルメットは今のものを使いました。安全のためです(笑)」
Q:BIXXIS(ビクシズ) がオーダーにTV電話を使っていることはどう思いますか?
「最高ですね。オーナーになる人は作り手の顔が見えて、作り手の事を知ってフレームを作ってもらえる訳ですから。ここ(ショールーム)でボディサイズも採寸し、そのデータで体に合ったフレームを作ってもらう。かつての自転車作りというものはそういうものでした。それを今でも取り入れているのは良い事だと思います」
イベント終了後にも独占インタビュー
東京都荒川区南千住のロードバイク専門ジム&カフェ「CITTEC / Café Galibier (※1/5から Cyclegym & café bar Minowa にリニューアル)」で、2日間の屋内トレーニングイベントを行った直後にも、クネゴに話を聞くことができた。
「良かったです。参加者の皆さんと一緒に良いトレーニングセッションを持てました。ボクにとっても初めてで、トレーニングセッションで参加者の皆さんがした質問はとても参考になり、良い経験になりました」
Q:ズイフトはどうでしたか?
「ズイフトは良いプログラムだったので、シテックと一緒にまた試したいですね。来年またこのイベントをやりたいです。そのためには、もっときちんと組織化しなければならないですし、早い段階で宣伝も始めなければなりません。より多くの人たちに、この新しいトレーニングを提案していきたいです。昨日と今日は、その出発点に過ぎません」
Q:結構大変なプログラムで疲れたんじゃないですか?
「そうですね。昨日は午前中に長い上りのトレーニングセッションを2回して、今日も同じメニューで疲れました。でも、今日は参加者がとても強かった事が、自分には刺激になりました。今はとても疲れていますが、同時にとても満足しています」
Q:今後の計画は?
「知ってのとおり、ボクは現在、パーソナルトレーナーになろうとしています。イタリア、日本、そして米国でトレーニングクラスをたくさんするつもりです。それから個別に作成されたトレーニングメニューを、オンラインで顧客に提供します。グランフォンドにも出て、来年はまたジャパンカップに参加したいとも思っています。まだわかりませんが、クリテリウムに出るか、スペシャルゲストとしてステージに立ったりしたいですね。その他にも親善大使としてイベントに出たり、ブランドを作ったりするつもりです」
ブランドのロゴにはニックネームにちなんで王冠を付ける
「そうです。サイクリングウエアのブランドで、うまく話が進めば、来年1月末には始められそうです。ブランド名はまだ決まっていなくて、ダミアーノ・クネゴになるのか、クネゴになるのか、あるいはDCOになるのかは分かりませんが、小さな王子様という自分のニックネームにちなんで、ロゴには王冠を入れようと思っています。今日、2018年の12月はボクの出発点で、来年1月にはパーソナルトレーナーという新しいキャリアも始まります」
Q:その出発点が日本になったのはとても光栄です。
「この素晴らしい友好関係を続けていくためです。それは2002年に生まれ、ボクがNIPPOの選手ではなくなった2018年で終わりはしません。続くんです。ダミアーノ・クネゴは多分もう独りですが、秀光の佐久間悠太取締役、BIXXIS(ビクシズ)、シテックのような人たちに助けられ、日本との良い友好関係をこれからも続けて行きたいですし、それは日本の自転車競技にとっても良い事だと思います」
●ダミアーノ・クネゴのFacebook
●ダミアーノ・クネゴのInstagram
協力:秀光/BIXXIS JAPAN