電動変速機が浸透してきた昨今。あらゆるブランドの上位グレードには電動モデルが必ずラインナップし、そして先日のスラム・レッドeタップアクセスに見られるような多段化、無線化などで話題をさらうのも、やはり電動変速機。とはいえ、それが手持ちの全てのバイクを電動化できるほどにお安い金額と言えないのも事実だ。
かくいう筆者も、ガチ仕様のロードバイクとは別に、フジのCX車を通勤や街乗りで使っている。昨年一度だけCXレースに出走したものの、気張って走る気は全くないので、各所にゆるいカスタムが繰り返されているバイクだ。
さて、そこにやって来たのがXシフター、昨年の台北ショーで、やれ超フラッグシップモデルやeバイクやと並んでいた中で公開されたこのXシフターは、「これこれ、こういうのでイイんだよ」と思わしめた、手元のコントローラから無線でユニットを操作し、ユニットがリヤディレイラーのワイヤーを引っ張るという代物だ。
真面目な内容は本誌3月号特集や
こちらに詳しい。
改めて簡単にXシフターを説明すると、手元でシフトアップ・ダウンを操作するコントローラーユニット(POD)と、リヤディレーラーのワイヤーを引っ張るモーター・バッテリー・コンピューターが内蔵されたメインユニット(Elink本体)の二つからなり、フロント用とリヤ用の2つの変速タイプがラインナップ。
メインユニットはシートステーやチェーンステーにタイラップなどで固定し、そこからシフトワイヤーをRDに繋げることで、モーターがワイヤの引っ張り量を調整する。
また、専用のアプリから変速段数(3段から13段まで)やワイヤの引き量(何mmか)を細かく設定・調整することができるので、一度取り付けてしまえばあとの細かいメンテナンスはアプリ上から行うことができる。