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ジロ・デ・イタリア2019 第2ステージはアッカマンがグランツール区間初優勝
レース
2019.05.13
第102回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、2019年5月12日にボローニャからトスカーナ州のフチェッキオまでの205kmで第2ステージを競い、ドイツチャンピオンのパスカル・アッカマン(ボーラ・ハンスグローエ)が集団ゴールスプリントを制し、グランツール初参加で初優勝を果たした。
区間2位はイタリアチャンピオンのエリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)、3位はオーストラリアのケイレブ・ユアン(ロット・スーダル)だった。日本から参加している初山翔(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)は、12分59秒遅れの区間171位でゴールした。
総合首位のマリア・ローザはスロベニアのプリモシュ・ログリッチェ(チームユンボ・ビスマ)が守った。
第2ステージは雨のスタートとなった。序盤に8人の逃げが形成され、最大で4分半ほどのタイム差を付けた。メンバーは山岳賞のマリア・アッズーラを着たジュリオ・チッコーネとウィリアム・クラーク(トレック・セガフレード)、フランソワ・ビダール(AG2R・ラモンディアル)、ルカシュ・オフシャン(CCCチーム)、マルコ・フラッポルティ(アンドローニジョカットリ・シデルメク)、ミルコ・マエストリ(バルディアーニ・CSF)、ダミアーノ・チーマ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)、ショーン・ベネット(EFエデュケーションファースト)だった。
この日は後半に山岳ポイントのかかった丘が2カ所あった。その両方を、マリア・アッズーラを着たチッコーネは先頭で通過し、山岳賞首位の座を守った。このトスカーナの丘越えで先頭はチッコーネ、オフシャン、ビダール、フラッポルティの4人になったが、スプリンターを擁するチームが集団を引き、逃げはゴールまで残り7kmで全員吸収された。
フラム・ルージュを通過した後、集団の前方でオリヴィエ・ルガック(グルパマ・FDJ)が落車したが、大事故の引き金にはならなかった。最後はロット・スーダルの列車から飛び出したユアンが最初にスパートしたが、アッカマンのスピードには叶わなかった。彼の後方から飛び出したヴィヴィアーニも、最後にドイツチャンピオンを出し抜くことはできなかった。
25歳のアッカマンは、2017年からボーラ・ハンスグローエに所属し、昨年はクリテリウム・デュ・ドーフィネやツール・ド・ロマンディで区間優勝したが、グランツール参加は今回のジロが初めてだった。しかも彼は、今年のジロの最初のスプリント区間を制したのだ。
■グランツール初参加で区間初優勝を果たしたアッカマンのコメント
「とても幸せを感じている。ボクにとってこれは区間優勝する最初のチャンスで、ボクたちはそれをすぐに達成した。これからの3週間に向けても良いことだ。ボクは残り250mでスプリントをする良い瞬間を選択した。初めてのグランツールの最初のステージで勝つのは素晴らしいよ」
■第2ステージ結果[5月12日/ボローニャ~フチェッキオ/205 km]
1. ACKERMANN Pascal (BORA - HANSGROHE / GER) 4h 44’ 43”
2. VIVIANI Elia (DECEUNINCK - QUICK-STEP / ITA)
3. EWAN Caleb (LOTTO SOUDAL / AUS)
4. GAVIRIA RENDON Fernando (UAE TEAM EMIRATES / COL)
5. DEMARE Arnaud (GROUPAMA - FDJ / FRA)
6. CIMOLAI Davide (ISRAEL CYCLING ACADEMY / ITA)
7. KUZNETSOV Viacheslav (TEAM KATUSHA ALPECIN / RUS)
8. DE BUYST Jasper (LOTTO SOUDAL / BEL)
9. SBARAGLI Kristian (ISRAEL CYCLING ACADEMY / ITA)
10. SELIG Rüdiger (BORA - HANSGROHE / GER)
169. HATSUYAMA Sho (NIPPO - VINI FANTINI - FAIZANE' / JPN) 12’ 59”
■第2ステージまでの総合成績(マリア・ローザ)
1. ROGLIC Primoz (TEAM JUMBO - VISMA / SLO) 4h 57’ 42”
2. YATES Simon Philip (MITCHELTON - SCOTT / GBR) 0’ 19”
3. NIBALI Vincenzo (BAHRAIN - MERIDA / ITA) 0’ 23”
4. LOPEZ MORENO Miguel Angel (ASTANA PRO TEAM / COL) 0’ 28”
5. DUMOULIN Tom (TEAM SUNWEB / NED) 0’ 28”
6. MAJKA Rafal (BORA - HANSGROHE / POL) 0’ 33”
7. GEOGHEGAN HART Tao (TEAM INEOS / GBR) 0’ 35”
8. MOLLEMA Bauke (TREK - SEGAFREDO / NED) 0’ 39”
9. CARUSO Damiano (BAHRAIN - MERIDA / ITA) 0’ 40”
10. BILBAO LOPEZ DE ARMENTIA Pello (ASTANA PRO TEAM / ESP) 0’ 42”
171. HATSUYAMA Sho (NIPPO - VINI FANTINI - FAIZANE' / JPN) 15’ 41”
[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):ACKERMANN Pascal (BORA - HANSGROHE / GER)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):CICCONE Giulio (TREK - SEGAFREDO / ITA)
■新人賞(マリア・ビアンカ):LOPEZ MORENO Miguel Angel (ASTANA PRO TEAM / COL)
(ジロ公式サイト)
5月13日はレオナルド・ダ・ヴィンチが生まれたヴィンチ村をスタートし、オルベテッロにゴールする220kmの第3ステージが行われる。