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初山が逃げたジロ・デ・イタリア2019第3ステージはヴィヴィアーニ降格でガビリアが区間優勝
レース
2019.05.14
第102回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月13日にヴィンチからオルベテッロまでの220kmで第3ステージを競い、イタリアチャンピオンのエリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が集団ゴールスプリントを制したが、他の選手のスプリントを妨害したため降格処分になり、コロンビアのフェルナンド・ガビリア(UAEチーム・エミレーツ)が繰り上げで区間優勝した。
総合首位のマリア・ローザは、スロベニアのプリモシュ・ログリッチェ(チームユンボ・ビスマ)が守った。
初山が独走で144km逃げた!
第3ステージはレオナルド・ダ・ヴィンチが生まれたトスカーナ州のヴィンチ村からスタートし、すぐに日本の初山翔(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)が単独でアタックして逃げ始めた。彼は81km地点で最大7分10秒差を付けて逃げ続けた。
集団ではロット・スーダルが仕事を開始し、タイム差は次第に縮まっていった。結局初山は144kmを独走で逃げ続け、ゴールまで残り75kmで集団に吸収された。この日最初の4時間の平均時速は38.8km/hだった。
その後、集団は1つのままゴールを目指した。ゴールまで残り52kmのランドアバウトで、前日まで総合7位に付けていた英国のテイオ・ゲーガンハート(チームイネオス)が落車。彼はチームメートに引かれて一度は集団に復帰したが、結局このステージは1分半近く遅れてゴールしている。
ゴールまで残り37.7km地点にあった山岳ポイントはマリア・アッズーラを着たジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード)が先頭で通過し、山岳賞総合のリードを広げた。
最後は集団ゴールスプリントになり、ルクセンブルクチャンピオンのボブ・ユンゲルス(ドゥクーニンク・クイックステップ)が先頭を引いてフラムルージュを通過。ヴィヴィアーニはマリア・チクラミーノを着たパスカル・アッカマン(ボーラ・ハンスグローエ)の後方からスパートを開始したが、左側に飛び出した際、マッテーオ・モスケッティ(トレック・セガフレード)の進路を妨害する形になってしまった。
ヴィヴィアーニは先頭でゴールし、優勝インタビューまで受けたのだが、審判団はビデオを確認した後、彼の降格処分を決定した。彼はポイント賞でも減点50ポイントとなり、マリア・チクラミーノを持って故郷ヴェローナに凱旋するのも難しくなってしまった。
繰り上げで区間優勝したガビリアは、昨年までヴィヴィアーニのチームメートで友人でもあるため、表彰台の上で笑顔を見せることもなく、両手も上げず、シャンパンファイトも行わなかった。
■繰り上げで区間優勝になったガビリアのコメント
「勝者は路上で1番だった人間だ。こういうカーブの多いゴールでは、スプリンターが他の誰かに接触しないなんて不可能だ。今日はヴィヴィアーニが勝ち、彼は勝者に値する。ボクが勝者だと発表された後、ボクは彼にメッセージを送った。
個人的には、ボクは昨日よりも脚の調子がいいと感じていた。コンディションはいいよ。ただボクはちょっとレースをしている日数が少なかった。この後8日間の間で、本当の区間優勝ができることを望んでいる。今年はスプリンターのレベルがとても高い。
今日はとても奇妙に日で、予報されていたほど風はなかった。向かい風は本当に最後しかなかったから、早くからリードをしたがるチームはなかった」
■第3ステージ結果[5月13日/ヴィンチ~オルベテッロ/220 km]
1. GAVIRIA RENDON Fernando (UAE TEAM EMIRATES / COL) 5h 23’ 19”
2. DEMARE Arnaud (GROUPAMA - FDJ / FRA)
3. ACKERMANN Pascal (BORA - HANSGROHE / GER)
4. MOSCHETTI Matteo (TREK - SEGAFREDO / ITA)
5. NIZZOLO Giacomo (TEAM DIMENSION DATA / ITA)
6. MARECZKO Jakub (CCC TEAM / ITA)
7. CIMOLAI Davide (ISRAEL CYCLING ACADEMY / ITA)
8. BELLETTI Manuel (ANDRONI GIOCATTOLI - SIDERMEC / ITA)
9. KNEES Christian (TEAM INEOS / GER)
10. MODOLO Sacha (EF EDUCATION FIRST / ITA)
73. VIVIANI Elia (DECEUNINCK - QUICK-STEP / ITA) *降格
112. GEOGHEGAN HART Tao (TEAM INEOS / GBR) 1’ 28”
169. HATSUYAMA Sho (NIPPO - VINI FANTINI - FAIZANE' / JPN) 3’ 14”
■第3ステージまでの総合成績
1. ROGLIC Primoz (TEAM JUMBO - VISMA / SLO) 10h 21’ 01”
2. YATES Simon Philip (MITCHELTON - SCOTT / GBR) 0’ 19”
3. NIBALI Vincenzo (BAHRAIN - MERIDA / ITA) 0’ 23”
4. LOPEZ MORENO Miguel Angel (ASTANA PRO TEAM / COL) 0’ 28”
5. DUMOULIN Tom (TEAM SUNWEB / NED) 0’ 28”
6. MAJKA Rafal (BORA - HANSGROHE / POL) 0’ 33”
7. MOLLEMA Bauke (TREK - SEGAFREDO / NED) 0’ 39”
8. CARUSO Damiano (BAHRAIN - MERIDA / ITA) 0’ 40”
9. BILBAO LOPEZ DE ARMENTIA Pello (ASTANA PRO TEAM / ESP) 0’ 42”
10. DE LA PARTE Victor (CCC TEAM / ESP) 0’ 45”
171. HATSUYAMA Sho (NIPPO - VINI FANTINI - FAIZANE' / JPN) 18’ 55”
[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):GAVIRIA RENDON Fernando (UAE TEAM EMIRATES / COL)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):CICCONE Giulio (TREK - SEGAFREDO / ITA)
■新人賞(マリア・ビアンカ):LOPEZ MORENO Miguel Angel (ASTANA PRO TEAM / COL)
(ジロ公式サイト)
5月14日はオルベテッロからフラスカーティまでの235kmで第4ステージが行われる。
Sho Hatsuyama: 2016 Japanese road race champion and King of the Mountains at the 2017 Tour of Japan is currently 172nd in GC, 15:41 behind the Maglia Rosa @rogla. He finished 170th in Saturday's opening time trial and 169th in yesterday's stage. #Giro pic.twitter.com/RD84mBFNKv
— Giro d'Italia (@giroditalia) 2019年5月13日
Sho Hatsuyama is leading the Stage 3 with a sensational break #Giro pic.twitter.com/OJrnhHvLe0
— Giro d'Italia (@giroditalia) 2019年5月13日
Hatsuyama (NIP) is caught. The @NIPPO_Fantini rider has ridden alone for something over 144 km, having attacked alone in the first kilometre | Ripreso Hatsuyama. Il corridore della @NIPPO_Fantini ha attaccato al primo km ed è rimasto da solo per 144 km.
— Giro d'Italia (@giroditalia) 2019年5月13日
75 km #Giro