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第2回相馬復興サイクリング参加レポート

イベント
2019年5月26日(日)。福島県の相馬地方(相馬市、南相馬市、新地町、飯舘村)で、震災復興サイクリングイベント「相馬復興サイクリング」が今年も開催された。

 


昨年の9月に開催された第1回目は、台風24号の影響もあり雨の中での開催だったが、今年は参加者と運営実行委員の方々の晴れへの思いが伝わり見事快晴。開会式では事務局長の鈴木さんと、ワラガイの今野さんの挨拶があった。みんなの晴れへの思いが実現されたことに、とても喜んでいた。

 
今大会の実行員を努めたワラガイサイクルの店主である今野さん。「みんなの晴れへの思いが通じました!」
今大会の実行員を努めたワラガイサイクルの店主である今野さん。「みんなの晴れへの思いが通じました!」


出発前には今年も「相馬野馬追」保存会の方による口上を今年も頂いた。

 
国指定重要無形民族文化財である「相馬野馬追」
国指定重要無形民族文化財である「相馬野馬追」


昨年叶わなかった飯舘村を通るロングコース(105km)が今年は開催され、参加者578人中288人が走った。

 
今年も悪魔おじさん参戦!どんなアツい応援をしてくれるだろう
今年も悪魔おじさん参戦!どんなアツい応援をしてくれるだろう
福島県出身でソウル五輪日本代表で、現ブリヂストンサイクルの鈴木光弘さんも応援にかけつけてくれた
福島県出身でソウル五輪日本代表で、現ブリヂストンサイクルの鈴木光弘さんも応援にかけつけてくれた


スタートから最初の給水ポイントまでしばらく登り坂が続き、気温27度Cとかなり暑い中でのライドになったが、事務局長鈴木会長の一押しポイント「新緑のトンネル」が暑い日差しを遮ってくれた。

 
登り口から始まる「新緑のトンネル」
登り口から始まる「新緑のトンネル」
「まきばのジャージー」の塩ソフトを頬張る営業柴田
「まきばのジャージー」の塩ソフトを頬張る営業柴田
最初の給水ポイント(15km地点)では地元の方々がスポーツドリンクとバナナ、そして冷たいタオルを用意してくれ、各々そのタオルを首に巻いたり体を拭いて冷やしていた。

ここから第1エイドまではしばらく緩やかな登りと平坦な道が続く。昨年までは無かった東北中央自動車道が相馬市から第1エイドの霊山までの一部区間が開通されていた。

スタートから登り続けて27km、ようやく第1エイド「まきばのジャージーエイドステーション」に到着。気温も大分上がり始め、用意されていた「まきばのジャージー」の塩ソフトクリームにみんな一斉に飛びついた。

 
コース上最もきつい約12%の勾配に、営業柴田も必死!
コース上最もきつい約12%の勾配に、営業柴田も必死!
しかし、一息ついたのもつかの間、ここからが勾配12%という難所に入り、頂上までの約数キロ区間参加者は下を向きながら必死の形相で上っていた。上りきった先では今年も悪魔おじさんが、参加者にアツいエールを送っていた。

 


ここで本当は下りきった先には景色がとてもすごい真野川渓谷に入るはずだったが、大雨の影響で落石があったため、急遽本コースから南下し臨時コースへ。さらに上り坂ということで、坂好きの参加者にはきっとたまらないコース!

しばらく険しい下り坂とアップダウンが続き、飯舘村の草野地区に入ったところで、原発事故で生じた汚染土が大量に残っている風景を目の辺りにした。

一方で、その付近には住民の方々も生活し、事実と向き合いながら復興をめざしている姿を見て、現実の厳しさを痛感した。

 
地元民の方々のアツい応援は、参加者たちに元気をくれた。
地元民の方々のアツい応援は、参加者たちに元気をくれた。
原発事故で生じた汚染土。復興へ向かう中でもまだまだ震災の爪痕が残っている
原発事故で生じた汚染土。復興へ向かう中でもまだまだ震災の爪痕が残っている


臨時コースから本コースへと戻り、ようやく48km地点の真野ダムに面した第2エイド「飯舘村エイドステーション」が見えてきた。

ここでは唐揚げとソーセージ、ポテトが入った補給食があり、また、地元大倉地区の女性達による「こぶし会」の方々が、自家製の梅干しと、塩麹漬けの冷やしきゅうり
を用意して迎えてくれた。

特に厳しいコースを走りきったあとの梅干しはとても身にしみる!

 
相馬市民のソウルフード「お星さまケーキ」
相馬市民のソウルフード「お星さまケーキ」
ここから南相馬市へと移り、ようやく山のアップダウンコースから街中の平坦なコースへと移り始めた。

ちょうど昨年もあった3つめのエイド「相馬市エイドステーション」に入り、今年も相馬市民のソウルフード「お星さまケーキ」と冷たいいちごジュースが振る舞われた。


今年も大会のメインスポンサーに当たる北斗電気設備工事の大規模ソーラーが見えてきていよいよ松川浦エリアへ。

昨年は雨と波しぶきであまり見ることのできなかった大洲松浦川線沿いの景色を、走りながら一望することができるとともに、ここでも少しずつ復興向かっていく風景が見られた。

4つ目のエイド「松川浦エイドステーション」は昨年の松川浦新漁港の手前。広大な海の景色を見ながら、看板娘?達によるメヒカリの唐揚げが振る舞われた。外はサクサク、中はふんわりしていて、塩加減も絶妙!

本大会の名所でもある松川浦大橋を渡り、昨年も訪れた相馬市東日本大震災慰霊碑「原釜慰霊碑」へと立ち寄った。

 
外はサクサク、中はふんわりした「メヒカリの唐揚げ」!塩加減が絶妙
外はサクサク、中はふんわりした「メヒカリの唐揚げ」!塩加減が絶妙
晴れた日の松川浦大橋から見える景色は絶景
晴れた日の松川浦大橋から見える景色は絶景


応援していた地元のサイクリストの方が、参加者の無事と復興祈願のため手を合わせてくれた。

 
相馬市東日本大震災慰霊碑「原釜慰霊碑」。地元サイクリストの方が参加者の無事と復興祈願のために手を合わせてくれた
相馬市東日本大震災慰霊碑「原釜慰霊碑」。地元サイクリストの方が参加者の無事と復興祈願のために手を合わせてくれた


コースは新地町に入りいよいよ終盤に。昨年はまだ工事中だったところも徐々に進んでおり、またさらに新しい復興の工事が進んでいた。

 
新地町エイドで振る舞われたいちじくパウンドケーキとミニあんぱん。そして地元特産のトマト「フルティカ」
新地町エイドで振る舞われたいちじくパウンドケーキとミニあんぱん。そして地元特産のトマト「フルティカ」
ゴール後に振る舞われたアサリご飯と、どんこ肝つみれ汁
ゴール後に振る舞われたアサリご飯と、どんこ肝つみれ汁
最後のエイド「新地町エイドステーション」では、暑さとここまで蓄積された疲労が一気に襲いかかってきたのか、みんな日陰でぐったりしている姿が多く見受けられた。

ここでは昨年もあったフルティカという高糖度トマトと、地元JAの方々が作っているパウンドケーキとミニあんぱんを頬張り、ゴールまでの最後の道のりを走り始めた。

常磐道自動車道に並列した最後のアップダウンコースを走りきり、13時過ぎにゴールの相馬市民会館へ。最後には昨年も振る舞われたアサリご飯とつみれ汁を頂き、第2回相馬復興サイクリングは終了した。


 
無事完走!みんなそろって「わかめのポーズ」
無事完走!みんなそろって「わかめのポーズ」


第2回相馬復興サイクリング
開催日:2019年5月26日(日)
開催地:相馬市民会館(福島県相馬市中村北町)



問・相馬復興サイクリング実行委員会事務局(サイクルショップワラガイ内)