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第5回 ゆるゆる遠州ガイドライド 参加レポート 『天竜川自転車道と花咲く里山を巡る自転車旅』

イベント

4/26(日)Cコース 中・上級者向コース 約52km 

■ルート:遠江一宮駅-白壁館-豊岡中体育館(安藤忠雄設計)-花咲の庄-天竜川自転車道-熊野長藤-赤松邸-つつじ公園-桶ヶ谷沼ほか(掛川市役所前駅~遠江一宮駅まで天竜浜名湖鉄道利用)

■ルートラボデータ(ルート調整中)距離:52.1km|最大標高差:65m|獲得標高:上り247m 下り249m

http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=e3e16a1411a481305fa8ba5e52532df4 

■参加者12人/ロコガイド6人

 

専用の車両を1両増結、自転車は完成状態のまま載せることができた

 

『第5回 ゆるゆる遠州ガイドライド 2Days』の2日目となる4月26日(日)、磐田市の観光名所を巡るCコースに参加した。台湾からの参加者、サミュエルさんと、ニューマンさんもこのコースを選択した。

掛川市役所駐車場から隣接する天竜浜名湖鉄道の掛川市役所前駅へ。ここからCコースのハイライト、サイクルトレインの旅がいきなり始まる。

ツアー専用の1両が増結され、「サイクリングツアー社会実験中」と標示されている。輪行せずに完成車状態で載せられるので手間がかからない。沿線の新緑を楽しみながら10駅の小旅行。車内アナウンスで、沿線に展開する光景の案内してくれる。このツアーには同社の植田基靖社長がスコットのロードバイクで参加し、車内で天浜線の自転車関連サービスをPRした。

 

道幅が4mほどもある天竜川左岸の天竜川歩行者・自転車道路を快走

 

4つの駅(遠州森駅、天竜二俣駅、気賀駅、三ヶ日駅)でレンタサイクルを営業。6つの駅(遠州森駅、天竜二俣駅、都田駅、金指駅、気賀駅、三ヶ日駅)で「バイク・フレンドリー・ステーション」を実施中。フロアポンプ、携帯工具・簡易駐輪台(サドル掛け式バイクラック)を常備してサイクリストに便宜を図っている。

天浜線は、どんどん観光と自転車にフレンドリーな鉄道になっている。森町の遠江一宮駅到着。駅舎は木造平屋建ての登録有形文化財(建造物)。駅舎をバックに記念撮影してサイクリングをスタート。

 

折しも池田・熊野の長藤まつりが開かれていた

 

天浜線に沿って、緑の沃野を行く。すでに田植えが終わった田んぼがある。地元の産物を販売する白壁館で名産の干し柿とお茶をいただく。ここにも竹竿製のバイクラックが備えてあった。天竜川まで来て、左岸を南下。途中から天竜川歩行者・自転車道を走る。下流なので、幅が1kmはありそうな広大な河川敷に、12.78kmの自歩道が設けられている。パノラマの景色が開け、対岸の土手は遙か先にかすんでいる。道幅は4mほどと広く、ほとんど直線で走りやすい。横断路の部分に車止めがあるが、一本柱の形状なので、走行の邪魔にはならない。難点は、アクセスで、未舗装路を通らねばならなかった。

自歩道の終点の河川敷が臨時駐車場になっていて大混雑。川の東に位置する池田・熊野の長藤まつりが開かれていた。一面の紫に圧倒される。藤の古木がこぼれんばかりの紫の房に圧倒される。山車の引き回しにも出会え、台湾からのゲストは大喜び。

 

昼食は磐田市が誇るソウルフォード、おもろカレー。豚足(おもろ)入り

 

昼食は熊野の“食酒房よねやま”で、磐田のソウルフード、豚足入りの“おもろカレー”をいただく。磐田グランドホテルの元シェフが調理するだけに上品な味に仕上っていた。天竜川から離れ、丘陵地帯へ。ここは一面茶畑。旧赤松家記念館で干菓子付き“いわた茶”をいただくが、おいしいお茶の入れ方の指南も受ける。教えられたとおりにいれると確かにうまい。この後に訪れた医王寺でも、缶入り“いわた茶”と和菓子がスタッフから供された。さらに、掛川のフィニッシュでも、こちらは御前崎茶“つゆひかり”が用意されていた。このイベントに参加した3日間で、何カ月分にも相当する茶を飲んだ。恐るべし、遠州人の茶への愛と情熱! 全員が茶の伝道者であった。

 

日本有数のトンボの生息地、桶ケ谷沼(おけがやぬま)へと下る緑のトンネル

 

日本有数のトンボの生息地、桶ケ谷沼(おけがやぬま)へ下る道は前日のBコースにも取り入れられていた。まさに緑のトンネル。コース中最も自然は豊かな区間だった。東海の苔寺として知られる医王寺も枯山水の園と苔の緑が見事だった。枯山水を目に面したお堂で、僧侶から寺の由緒と地元の歴史を聞くことができた。

ゆるゆる遠州ガイドライドは、第2回にも参加したが、そのときと今年では性格を異にしていた。当初は、走行が主体で走る距離も時間も長かった。今は、サイクリング半分、観光半分の割合。今年のCコースの場合、出発は8時30分で帰着は17時、所要8時間30分で走行距離は53kmだから、時速はたった6.23km。いかに多くの時間を観光に割いているかが分かる。これが「ゆるゆる」の真骨頂。地元の観光関係者との協力関係を緊密にして、サイクリングと観光を見事に融和させた。この“ゆるゆる”感覚に合う人が参加しているようだ。

参加者の好評に応えて、今年の秋にもう一度開催を予定していて、年に複数回の開催を目指すという。また、掛川市発の単発ガイドサイクリングも、年に数回の開催が決まっていて、スポーツエントリーで受付中。

http://www.sportsentry.ne.jp/event/t/59451

問:ゆるゆる遠州事務局 TEL0537-22-0654。