ニュース

日本チャンプ萩原麻由子がジロ・デ・イタリア女子版「ジロ・ローザ」で表彰台!

レース
日本の熱心なロードレースファンにはたまらないグッドニュースが今朝、イタリアから届いた。
7月4日から13日まで開催されているジロ・デ・イタリアの女子版「ジロ・ローザ」の第3ステージで、先日の全日本選手権ロードレースおよび個人タイムトライアルで2冠を獲得した萩原麻由子 (ウィグル・ホンダ)が3位に入賞した!
 
真新しいナショナルチャンピオン仕様のチームジャージで、晴れやかな笑顔を見せた
第3ステージは7月7日、コースはカゼルタから北西にサン・ドナート・バルミコミノを結ぶ125.3km。スタートから約80km地点には7kmの上り坂となるベルモンテ・カステッロの中級山岳を含むタフな展開。最後に5km上がってからゴールとなる。
ここで萩原は、先日の岩手県八幡平での全日本選手権のロードレースを再現するようなすばらしい走りをみせ、ステージ優勝のオランダ選手アンネミエク・ファンフレウテン(ラボ−リブ)から16秒後で3位に入った。
 
イタリアでもキレのいい走りをみせた萩原
彼女にとって、UCI2.1という女子ステージレースではトップクラスの大舞台で初の表彰台獲得となった。この快挙はやはり、全日本選手権2冠獲得という大きな自信があってのことだろう。やはり“ナショナルチャンピオンジャージ”から得る力は、彼女の想像以上に大きかったのかもしれない。
過去に「ジロ・ローザ」には、沖美穂や唐見実世子が海外チーム所属時に参戦した経緯があるが、表彰台は萩原が初めてだ。
 


その萩原から今(7月8日)、ホットなメッセージが届いたので紹介しよう。
「昨日は、チームワークの賜物で、表彰台に上がることができました。チームのエースでスプリンターの、ジョージアブ・ロンジーニが逃げに乗っていたこともあり、チームのミーティングでも私のコンディションが良いので上りに備えるようにと言ってもらえ、チームメイト全員がサポートしてくれたこともあり、エネルギーを温存して走ることができました。
ラスト10kmでジョージアを含む逃げ集団が崩壊し始め、メイン集団がキャッチする手前で思い切りアタックし、先頭の5人に単独で追いつきました。先頭集団はそれまで逃げていたメンバーなので、消耗していたのであまり機能せず、数回アタックをし、ラスト5kmの上りで2人脱落し、私を含め4人でラスト4kmに突入しました。
メイン集団は後ろに迫っていましたが、自分のチームに強い選手が何人もいるのでゴールは任せられると思い、捕まってもいいのでテンポで上りました。きつくなってきたラスト500mで、ラボバンクのアンネミク選手が渾身のアタック。強力で反応できず、4人の集団は崩壊、私は4番手になりました。そこから一人追い上げ、3位でゴールしました。
 
 
ゴール後、自身の詰めの甘さを悔やみましたが、表彰台にあがれたこと、素晴らしいチームワークに感謝しました。レースの映像をテレビで見ると、ラストのラボバンクの選手のアタックの次元の違
いさを目の当たりにし、目指す走りを見ることができました。
表彰台では、1位のアンネミク選手の祖国オランダの国歌が流れたとき、鳥肌が立つほど感動しました。私もここで日本の国歌を流したいと、心から思いました。
ジロは後6日、まだまだ山場は続きますが、一日一日自分に課せられたことを最大限でチャレンジしていきたいと思っています。日本の方からもお祝いの連絡をいただきました。いつも応援本当にありがとうございます。日本に良い知らせを届けるためにも頑張ります!」
 
text●須藤むつみ  
pnoto●Wiggle Honda Women’s Pro Cycling Teeam