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【速報】ジロ第4ステージはバルディアーニのバッタリンが区間初優勝!

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第96回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月7日にポリカストロ・ブセンティーノからイタリア半島のつま先にあたるセッラ・サン・ブルーノまでの246kmで第4ステージを行い、悪天候のなか、地元イタリアのエンリーコ・バッタリン(バルディアーニバルボレ・CSFイノックス)がジロで初区間優勝を上げた。2位はファビオ・フェッリーネ(アンドロニジョカットリ・ベネズエラ)、3位はジョバンニ・ビスコンティ(モビスター)だった。マリア・ローザを着たルーカ・パオリーニ(カチューシャ)は先頭グループでゴールし、総合首位の座を守った。英国のブラッドリー・ウィギンス(スカイ)は17秒遅れでゴールし、総合2位から6位へと後退した。チームスカイは、ウィギンスが遅れたのはゴールまで残り3kmを切ってから集団で発生した落車のせいだと主張し、レース審判にアピールした。しかしレース審判は、タイム計測器のデータを解析した結果、ウィギンスは落車が起きる以前に集団から遅れていたと判定し、スカイの主張は通らなかった。
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冷たい雨に見舞われた第4ステージの終盤に、レースを熱く盛り上げたのは、ジロ開幕の1週間前にビーニファンティーニ・セッレイタリアの一員になり、レース復帰したばかりのダニーロ・ディルーカだった。この日最後の峠だったカテゴリー2のクローチェ・フェッラータ峠を独走で逃げていたのはフランスのシルバン・ジョルジュ(AG10R・ラモンディアル)で、メイン集団はカンスタンティン・シウツォウを先頭にスカイ列車がコントロールしていた。そこからゴールまで残り10kmでアタックしたのがディルーカだった。彼はロビンソンエドゥアルド・チャラプド(コロンビア)とともに先頭のジョルジュを捕らえると、そのまま抜き去って先頭に立ち、ゴールまで残り7kmの山頂を先頭で通過した。メイン集団とのタイム差は、山頂でたった8秒だった。降りしきる雨のなか、ディルーカは区間優勝を目指してゴールへと疾走したが、残り1kmで集団はもう後方に迫っていた。それでもディルーカはあきらめずに走り続け、ゴール手前250メートルで集団に飲み込まれた。

そして最後のゴールスプリント勝負を制したのは、プロ2年目で23歳のバッタリンだった。彼はバルディアーニバルボレ・CSFイノックスの前身である、コルナコ・CSFイノックスで見習い選手だった2011年にセミクラシックのコッパ・サバティーニで優勝し、昨年はジロ・ディ・パダニアでチームタイトライアルの区間優勝を経験しているが、正式なプロ契約で個人として優勝したのはこれが初めてだった。「昨日はよく走れたから、勝てたらいいなと思っていた。でも終盤は自転車レースというよりモトGPみたいな感じで、ボクは脱落してしまった。今日の上りはボクに向いていて、雨のせいでいくらかの選手が脱落した。勾配はそんなにキツくなくて、ボクはちょっと早めに仕掛けてしまったけど、それがうまく行ったよ」と、バッタリンはレースをふり返っている。「ボクは冬の間に一所懸命努力したから、その報酬を獲得し始めているんだと思うよ」

厳しい中級山岳ステージで総合首位の座を守りきったパオリーニは「ボクには厳しいゴールだとわかっていた。自分の可能性の限界だった。けれど朝からチームがボクのために走ってくれて、逃げを捕まえるまで引いてくれた。その後、最後の2つの峠では可能な限り集団の前に留まろうと努めた。マリア・ローザを危険にさらさないために、ギャップを開けないようにしてゴールしようと努力した。今日は区間優勝の日ではなく、マリア・ローザを守る日だった。いずれにしても、もうスプリントの脚は残っていなかったけどね」と、語っている。

5月8日はコゼンツァからマテーラまでの203kmで第5ステージが行われる。平坦区間だが、ゴール手前20km地点でカテゴリー4のモンテスカリオーゾの丘を越え、さらにカテゴリーのない坂を上がらなければならず、ピュアなスプリンター泣かせのコースだ。
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■第4ステージ結果
[5月7日/ポリカストロ・ブセンティーノ~セッラ・サン・ブルーノ/246km]
1 エンリーコ・バッタリン(バルディアーニバルボレ・CSFイノックス/イタリア)
6時間14分19秒
2 ファビオ・フェッリーネ(アンドロニジョカットリ・ベネズエラ/イタリア)
3 ジョバンニ・ビスコンティ(モビスター/イタリア)
4 リゴベルト・ウラン(スカイ/コロンビア)
5 アルノー・ジャネソン(FDJ/フランス)
6 カデル・エヴァンス(BMCレーシング/オーストラリア)
7 ベニャト・インチャウスティ(モビスター/スペイン)
8 ライダー・ヘシェダール(ガーミン・シャープ/カナダ)
9 ロベルト・キーゼルロブスキー(レディオシャック・レオパード/クロアチア)
10 ルーカ・パオリーニ(カチューシャ/イタリア)
18 ロベルト・ヘーシンク(ブランコプロ/オランダ)
19 ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ/イタリア)
22 ミケーレ・スカルポーニ(ランプレ・メリダ/イタリア)
48 ブラッドリー・ウィギンス(スカイ/英国)+17秒
■第4ステージまでの総合成績
1 ルーカ・パオリーニ(カチューシャ/イタリア)15時間18分51秒
2 リゴベルト・ウラン(スカイ/コロンビア)+17秒
3 ベニャト・インチャウスティ(モビスター/スペイン)+26秒
4 ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ/イタリア)+31秒
5 ライダー・ヘシェダール(ガーミン・シャープ/カナダ)+34秒
6 ブラッドリー・ウィギンス(スカイ/英国)+34秒
7 ジャンパオロ・カルーゾ(カチューシャ/イタリア)+36秒
8 セルヒオルイス・エナオ(スカイ/コロンビア)+37秒
9 マウロ・サンタンブロージョ(ビーニファンティーニ・セッレイタリア/イタリア)+39秒
10 カデル・エヴァンス(BMCレーシング/オーストラリア)+42秒
12 ロベルト・ヘーシンク(ブランコプロ/オランダ)+45秒
18 ファビオ・アル(アスタナ/イタリア)+1分15秒
19 サムエル・サンチェス(エウスカルテル・エウスカディ/スペイン)+1分18秒
21 ミケーレ・スカルポーニ(ランプレ・メリダ/イタリア)+1分23秒
[各賞]
■ポイント賞:ルーカ・パオリーニ(カチューシャ/イタリア)
■山岳賞  :ジョバンニ・ビスコンティ(モビスター/イタリア)
■新人賞  :ファビオ・アル(アスタナ/イタリア)
(http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2013/it/)