2013ジャパンカップにUCIプロ7チームが参戦!新たに3チーム出場決定
今年で22回目を迎えるアジア最高位のワンデーロードレース「2013 JAPAN CUPCYCLE ROAD RACE」は、栃木県宇都宮市で2013年10月18日(金)~20日(日)の3日間で開催される。大会史上初のUCIプロ7チームが参戦予定で、すでに発表済みの4チームに加え新たに3チームの出場が決定した。
GARMIN-SHARP(GRS)-USA ガーミン・シャープ(アメリカ)
アメリカの元プロ選手ジョナサン・ヴォーターズ氏が代表を務めるアメリカチームで、2009年に世界最高峰UCIプロチーム入りを果たした。GPSメーカーのガーミン社と総合家電メーカーのシャープ社がスポンサーを務めている。2012年はライダー・ヘシェダール(カナダ)がジロ・デ・イタリアでグランツール初制覇を達成するなど、チームにとってもっとも輝かしいシーズンを経験した。そのへシェダールに加えて、2010年のジャパンカップ覇者で2012年大会2位のダニエル・マーティン(アイルランド)がチームの主軸。マーティンは今季カタルーニャ一周で総合優勝を果たすと、クラシックの最高峰リエージュ~バストーニュ~リエージュで大金星を挙げた。そのほかにもオールラウンダーとして着実なステップアップを遂げた、今季パリ~ニース総合2位の24歳アンドリュー・タランスキー(アメリカ)や、ジロで劇的な逃げ切り勝利を飾った25歳のラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア)ら、若手も確実に力を伸ばしている。厳格なアンチドーピング体制を敷くチームとしても知られており、ベテランのデーヴィッド・ミラー(イギリス)が基本になっている。
TEAM SAXO-TINKOFF(TST)-DEN サクソ・ティンコフ(デンマーク)
デンマークの投資銀行サクソバンクと、ロシアの銀行ティンコフバンクがスポンサーにつくデンマークチーム。チームを率いるのは名将と名高いビャルヌ・リース監督で、2006年イヴァン・バッソ(イタリア)をジロ・デ・イタリア総合優勝に、2008年カルロス・サストレ(スペイン)をツール・ド・フランス総合優勝に、2010年アンディ・シュレク(ルクセンブルク)をツール・ド・フランス総合優勝に、2012年アルベルト・コンタドール(スペイン)をブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝に導いている。そのほか、世界最高峰のクラシックレースであるロンド・ファン・フラーンデレン(ツール・ド・フランドル)やリエージュ~バストーニュ~リエージュでの勝利も数多く、2010年にはUCIワールドツアーランキングの首位に輝いた。今シーズンは、過去にグランツール全制覇を成し遂げたコンタドールがエースを担い、アムステル・ゴールドレース覇者のロマン・クロイツィゲル(チェコ)やニコラス・ロッシュ(アイルランド)ら、豪華なアシスト体制が整っている。2012年からは宮澤崇史が所属。マッサーとして中野喜文氏と宮島正典氏がチームに携わっている。
LAMPRE-MERIDA(LAM)-ITA ランプレ・メリダ(イタリア)
1991年に結成した伝統のイタリアチームで、金属加工会社のランプレ社が長年にわたってメインスポンサーを務めている。同社のイメージカラーであるパープルとブルーのジャージが特徴的で、今季バイクメーカーのメリダ社がサブスポンサーとして加わった。イタリアレースを中心に好成績を残しており、2001年と2011年のジロ・デ・イタリアで総合優勝。グランツールでのステージ優勝も数多い。エースは2011年のジロ覇者ミケーレ・スカルポーニ(イタリア)と2004年のジロ覇者ダミアーノ・クネゴ(イタリア)の2人。2005年と2008年にジャパンカップで優勝している「ピッコロプリンチペ(小さな王子)」ことクネゴの人気は今なお高い。クラシックハンターのフィリッポ・ポッツァート(イタリア)や、イタリア期待の若手ディエゴ・ウリッシ(イタリア)、2007年のジャパンカップ覇者マヌエーレ・モーリ(イタリア)らも所属している。ジャパンカップの常連チームであり、今年初めてツアー・オブ・ジャパンに出場し、注目を集めた。