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ブエルタ第18ステージはキリエンカが逃げ切り優勝/総合首位はたった3秒差でニーバリが死守!

レース

第68回ブエルタ・ア・エスパーニャは、9月12日にブルゴズからペーニャ・カバルガまでの186.5kmで山岳区間の第18ステージを競い、ベラルーシのバシリ・キリエンカ(スカイ)がカテゴリー1の頂上ゴールを逃げ切って区間初優勝を果たした。2位はデンマークのクリスアンケル・セーレンセン(サクソ・ティンコフ)、3位はオーストラリアのアダム・ハンセン(ロット・ベリソル)だった。総合を争うメイン集団では、ゴール目前でクリストファー・ホーナー(レディオシャック・レオパード)の攻撃にマイヨ・ロホのビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)が脱落。しかしニーバリは遅れを25秒に留め、たった3秒差で首位の座を守った。
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第18ステージは今月末に開催されるトスカーナ世界選制覇を目指すファビアン・カンチェッラーラ(レディオシャック・レオパード)が出走せず、149選手がスタート。キリエンカは18km地点でアタックした逃げ集団の1人だった。このグループは、95km地点でメイン集団に10分近い差を付けた。しかしゴールまで残り50km、カテゴリー2のカラコル峠登坂が始まったとき、その差は5分を切っていた。この坂で、キリエンカは逃げグループからアタックし、45kmの独走を開始した。彼は残り30kmでメイン集団に6分半差を付けていた。

ゴールまで残り5.9km、キリエンカは追走する8人のグループに1分48秒差を付けたままカテゴリー1のペーニャ・カバルガ峠を上り始めた。追走グループからは、この坂でセーレンセンがアタックしてキリエンカを追ったが、その背中すら見ることができなかった。

キリエンカはペースを落とすことなく20%の勾配もこなし、独走でブエルタ初区間優勝を果たした。「最後の坂のふもとで、自分のリードは勝つために十分だとわかっていたが、後ろで何が起きているのかをあまり考えずに一定のペースを保たなければならなかった。ブエルタはこれで3度目の出場だった。ジロでは区間優勝したことがあるけれど、ここでは2位になったこと(2008年の第19ステージ)しかなかった。だから本当に勝ちたかったんだ。それをやり遂げることができたよ」と、キリエンカは喜びを語った。彼はこの区間優勝を、アマチュア時代に世話になったイタリアのダニエーレ・トルトーニ監督(7月にガンで他界)に捧げた。
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一方、メイン集団ではペーニャ・カバルガ峠で総合争いがスタート。モビスターチームのホセ・エラダが先頭を引き、20人程度に減ってしまった精鋭グループから最初に仕掛けたのはカチューシャだった。残り2kmのフラット区間でスピードに乗ったダニエル・モレノがホアキン・ロドリゲスを引いてアタックしたが、ホーナーは反応し、ニーバリもその後ろに付き従った。しかし、20%の難所が始まると、ニーバリはホーナーの加速に付いて行けなかった。コンビネーション賞のマイヨ・ブランコを着たホーナーは、総合のライバルたちを置き去りにし、観客の波をかき分けてゴールを目指した。しかし、この日逃げていた選手たちがすでにゴールしていたため、区間6位でボーナスタイムを得ることはできなかった。

かろうじてマイヨ・ロホを守ったニーバリはこう語っている。「とてもいろんなことがあったステージだった。今日はとても調子がよく、ライバルたちからいくらかタイムを奪うつもりだった。けれどホーナーはものすごく機敏であることを示した。このレースはコントロール下にあると思っていたときに、彼は行ってしまった。彼はボクを振り落としたんだ。42歳なのに彼はとても強い。もし彼に弱い瞬間が一瞬でもなければ、彼を打ち負かすのは難しいだろう。ロドリゲスですら、彼を振り落とそうとして失敗した。モビスターチームはとてもハイペースで引いていた。けれどホーナーは間違いなく最強だった。ボクは楽観的でも悲観的でもない。ボクは哲学でこの成績を得る。ボクはベストを尽くすためにブエルタに来た。区間優勝もしたかったけれど、まだ実現していない。でも、ボクのコンディションはここまで素晴らしかった。ボクはまだリーダーで、自分のチャンスをまだ信じているよ」

13日はサン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラからオビエドのアルト・デル・ナランコまでの181kmで、中級山岳区間の第19ステージが行われる。ゴールのアルト・デル・ナランコは標高580メートルでカテゴリー2の頂上ゴールだ。
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■第18ステージ結果[9月12日/ブルゴズ~ペーニャ・カバルガ/186.5km]

1 バシリ・キリエンカ(スカイ/ベラルーシ)4時間46分48秒

2 クリスアンケル・セーレンセン(サクソ・ティンコフ/デンマーク)+28秒

3 アダム・ハンセン(ロット・ベリソル/オーストラリア)+1分18秒

4 マルティン・コーラー(BMC/スイス)+1分34秒

5 エゴイ・マルティネス(エウスカルテル・エウスカディ/スペイン)+1分42秒

6 クリストファー・ホーナー(レディオシャック・レオパード/米国)+1分53秒

7 アメツ・チュルカ(カハルラル/スペイン)+2分02秒

8 ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ/スペイン)+2分13秒

9 アレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム/スペイン)+2分13秒

10 ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ/イタリア)+2分18秒

11 ニコラス・ローチ(サクソ・ティンコフ/アイルランド)+2分18秒

12 ティボー・ピノ(FDJ.fr/フランス)+2分24秒

21 ドメニコ・ポッゾビーボ(AG2R・ラモンディアル/イタリア)+2分53秒

■第18ステージまでの総合成績

1 ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ/イタリア)73時間39分35秒

2 クリストファー・ホーナー(レディオシャック・レオパード/米国)+3秒

3 アレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム/スペイン)+1分09秒

4 ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ/スペイン)+2分24秒

5 ニコラス・ローチ(サクソ・ティンコフ/アイルランド)+3分43秒

6 ドメニコ・ポッゾビーボ(AG2R・ラモンディアル/イタリア)+5分44秒

7 ティボー・ピノ(FDJ.fr/フランス)+6分14秒

8 レオポルド・ケーニヒ(ネットアップ・エンデューラ/チェコ)+6分35秒

9 サムエル・サンチェス(エウスカルテル・エウスカディ/スペイン)+7分51秒

10 タネル・カンゲルト(アスタナ/エストニア)+11分10秒

[各賞]

■ポイント賞:アレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム/スペイン)

■山岳賞:ニコラ・エデ(コフィディス/フランス)

■コンビネーション賞:クリストファー・ホーナー(レディオシャック・レオパード/米国)

■チーム成績:エウスカルテル・エウスカディ(スペイン)

(http://www.lavuelta.com/)