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ツアー・オブ・フレンドシップ第5ステージ:ニールプライドジャパンチーム参戦レポート

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ツアー・オブ・フレンドシップも、ついに最終第5ステージとなった。第1ステージのTTはたった4日前なのに、もう1週間以上前のことのように感じる。それほど、毎ステージの内容が濃かったということだろう。

朝食はいつものようにおかゆをかき込む。それに、目玉焼きと挽肉と野菜の炒めものをご飯にかけて食べた。さすがに食欲は落ちていて、無理やり食べても前半の3日間と同じ量は食べられない。

とはいえ、不思議とレースが始まると空腹感に襲われるので餌のように食べる。草食動物が、起きている時に常に何かを食べているのは、食べられるときに食べておくという本能からくる行動だと以前に聞いたことがあるが、その気持ちが少しわかった。

 

シンガポールのトライアスロンチーム「ネクストステージ」と。

昨夜、急遽主催者からコースの延長が選手に伝えられた。道路事情や天候などでコースが短縮になることはあるが、まさか延長されるなんて予想もしていなかった。当初は60kmだったものが、90kmに変更。3日間お世話になったPaillion River Kwai Resort Hotelをスタートして、第2ステージのフィニッシュ地点と同じWoonsen Tah Reo。

今までのステージでは、複数のクラスが同時にスタートしていた。だが最終ステージは30代クラスのみ。コースは、第4ステージと同じコースを15km走り、そこから折り返してスタート地点前を通過して、60km離れた第2ステージのフィニッシュ地点を目指す。ゆるやかなアップダウンがあるだけで、ほぼ平坦だ。

自分の目標はとにかくメイン集団でフィニッシュすること。その中で、1つでも上の順位でフィニッシュし総合成績を上げたいと考えていた。

 

 

TOF第5ステージスタート!手前はチームメイトの戸田さん

15kmの折り返し地点を過ぎると徐々に集団はペースアップ。前方は1列棒状。総合リーダージャージを獲得している、「スペシャライズド・マーヴェリックス」というチームがコントロールしている。

30km地点を過ぎると、散発的に逃げ切りたい選手のアタックが続いた。そのたびに集団はペースアップして吸収。一度だけ、リーダージャージを着たエース自らがアタックを潰しに行っていた。途中、同じチームの戸田さんもアタック! 逃げを試みたが、やはり捕まってしまった。

道路は昨日の田舎道とは違い、第2ステージのような幅の広い道路をひた走る。風向きを気にしながら集団内でラクができるポジションを探す。

アタックの機会を伺うために、集団内でもポジション争いが起きていた。自分もタイ人選手に腕をつかまれて無理やりどかされたので、思わず日本語で「おい!」っと叫んだ。

 

メイン集団内で。顔がつらそう・・・

そんななか、ラスト20km地点で落車が発生。集団の中ほどで2人が絡んでのことだった。それ以外はトラブルが無かったので、ほぼ全員がメイン集団に残ったままフィニッシュへ。ラスト10kmはほぼ向かい風で、どうにか集団前方に位置取りしようと、脇から上がっていくのだが、脚を使ってしまった。それでも、どんどん後ろから同様に選手があがって被せてくるので、負けじとペダルを踏みまくる。

どんどんスピードアップする集団はあっという間にラスト500mへ。ステージの順位はさておき、一人でも抜いてフィニッシュするためにない力を振り絞りながら計測ラインを超えた。

 

ニールプライドの社長、マイク・プライド氏は最終ステージ4位!

タイム2時間13分08秒の、30代クラス、ステージ28位、総合24位。トップから23分24秒遅れ。第1ステージでは37位でスタートし、その後40位、30位、25位と後半に向かって順位は上がった。途中の順位は悔しい気持ちにさせられたが、少しづつでも挽回できたのは大きな自信になった。これがステージレースの醍醐味であり、難しさでもあるのだろう。

当初は完走自体が危ぶまれていたが、終わってみれば順位を気にする余裕もあった。レースのレベルは国内のホビーレースよりも明らかに上。それは、単にスピードが速いということではなくて、戦略的だったり、バイクをあやつる技術だったりだ。

 

TOF大会運営スタッフ

ただ、まったく別世界のレースではなくて、練習すれば十分勝負に絡むことができる。国内では味わうことができないロードレースのおもしろさを肌で感じることができるはずだ。また、英語ができれば、集団内でのコミュニケーションを楽しむことができるし、レースの情報交換もできる。

そして、つくづく思うのは、プロ選手のすごさだ。5日間のレースですら、こんなにダメージが大きいのに、グランツールに参加する選手なら3週間にわたって、集中力と体力を維持し続けなければならないというのは、とてつもなく大変だ。

ナカジはレース終了後、その日のうちにバンコクの空港までバスで3時間かけて移動して帰国したが、延泊して観光を楽しんでから帰国するというプランにしてもいいだろう。

とりあえず疲れた!連日この記事をチェックしてくださった方、ありがとうございました!

ツアー・オブ・フレンドシップ http://www.tof-r1.com

トライスポーツ(ニールプライド)http://www.trisports.jp