ツアー・オブ・フレンドシップ第3ステージ:ニールプライドジャパンチーム参戦レポート
TOF第3ステージは、Pavillion river kwai Resort HotelからSrisawatまでの130km。50代、ジュニア、マスター、レディーは100kmとやや短い。
宿泊しているホテルのロータリーからスタートするので、準備はとてもラク。今大会最長距離ステージであると同時に、最初の山岳ステージ。もちろん、山岳賞も用意されている。
といっても10km上りっぱなしというような上りは登場しない。ただそれでも十分きつい。複数回でている人に聞くといちばんきついステージだということだ。
スタートからは、第2ステージと打って変わって、両側に木が生い茂る木陰の中をいく。細かいアップダウンやカーブの連続で、集団は伸びたり縮んだりしながら山岳ポイントを目指す。
昨日のド平坦&まっすぐの道とは違い、テクニックが必要。集団はSinakharinという湖のほとりを目指す。そこで折り返して、3分の1ほど帰ってくることフィニッシュだ。
当初のコースマップではKOMは54km地点とのことだったが、いざ走ってみるとそれよりも手前に登場した感じを受けた。
KOMの上りであっというまに集団はばらばらに。自分もご他聞に漏れず先頭からは千切れてしまった。第2グループに踏みとどまりレースを続ける。
KOMをクリアし、峠を下ると集落のやや平坦な区間を走る。なかなか脚が回復しないが、集団から遅れてはならないと必死についていく。集落を抜け、再びアップダウンの続く道が始まった。
上りごとに勾配がまちまちなので、じわじわ脚にダメージが重なる。先頭から何人かが落ちてきて第2グループに合流。聞くと、先頭もさらにバラけているらしい。
コースの折り返し地点を待たずに、自分はそのグループからも切れてしまった。切れるときはいつもそうだが、実にあっけない。50m先にいる集団に追いつけないのだ。
もう1人、同じように集団を追いかけるフランス人がいて、彼につき位置させていただいたが、「トイレに行く!」といってコース脇の民家に消えていった。これで完全に一人旅。
しばらく、走っていると、後ろから40代と30代クラスがまざった追走集団が来た。ニールプライドジャパンチームのマイケル・ライスさんが「ナカジついてきて!」と声をかけてくれたので、どうにか集団に付かせてもらう。
しばらくペースを落としていたせいか、ちょっと回復。先頭交替に加わってみる。しかし、それがあだとなり、ラスト5kmを前にしてまた一人旅。最後は単独でフィニッシュとなった。
でも、参加する前は「いったい何ステージまでもつだろうか?」と思っていたので、かなりの達成感がある。タイム4時間4分35秒の、30代クラス、ステージ31位、総合30位。トップから20分52秒遅れ。
3ステージを終わってみると、当初はカラダが疲れると思っていた。もちろん疲れている。でも、それ以上に頭が疲れた。集中して走っているからだろう。
第4ステージは103kmと距離は短いものの、上りが登場するので気が抜けない。