“発見”にあふれる新車!コルナゴC60を弱虫ペダルの渡辺航さんが入手
つくば市のスペースゼロポイントで7月7日、弱虫ペダルの作者である渡辺航さんに、コルナゴの旗艦レーシングマシン、C60が納車されると聞いて駆けつけた。
「自転車に乗るのは娯楽であり、仕事のネタ探しだし、いくら乗っても苦しくない」と渡辺先生は笑う
「今日が納車なんですけれどじつは昨日、納車整備でセッティングしている最中のC60をちょっと借り出して峠を走らせてもらいました」
渡辺航先生、待ち切れないほど楽しみにしていたようだ。
「僕が本格的に自転車を乗り始めたのは7年前、最初はMTBでした。ところが友だちはロードバイクにしろと言う。で、トレックを購入したんですが最初の印象は、タイヤ細い! 後ろ振り向きにくいから安全確認しにくい! ブレーキ効かない! と戸惑いだらけ。なにしろ太いタイヤにディスクブレーキのMTB乗りでしたからね。でも毎日ロードバイクに乗って1週間もすると、アスファルト舗装を走る軽さを “発見”したんです。もう転げ落ちるようにロードにハマリました」
C60はフレーム売り。パーツはカンパニョーロ・スーパーレコードRSをメインに、ホイールはアルミのシャマルを選択。走り屋らしく実戦的
自宅近くにサイクリングロードがあるので、忙しい執筆活動のなかで時間をやりくりし、30kmと50kmの丘越えを含む毎コースを日課として走ったり、週末は実業団チーム・スペースの練習に参加して100kmランをこなすほどのロードバイク乗りになっていった。
だが、トレック、キャノンデールとアメリカン一筋。そんな渡辺先生にまた、友だちが2年前にささやいた。なんでヨーロピアンバイクに乗らないの、と。
「カンパニョーロは最終モデルチェンジ直前が完成度が高い」と言われるが、渡辺先生のチェーンホイールの最後のファイイブアームの逸品!
「C60スゴイです! 平坦路ではそんなに変わらないけど、上り下りになるとゼンゼン違った。BBの剛性かカンパニューロのホイールなのか、ケイデンスが稼げる。峠のダンシングで振るとその動きが推進力にすーっと移る。気持ちいい! 下りでブレーキが思いどおりに効く。ハンドリングのレスポンスがシュン! このバイクの“発見”が詰まっていました」
マッシブなダウンチューブの下にC60のデカール。華麗なコーナリング時に観客の目に飛び込むはずだ
C60で渡辺先生は、どんな新たな発見をするのだろうか。それはきっと、未来の弱虫ペダルで、坂道くんか、違うキャラクターが語ってくれるに違いない。【text&photo●本誌・松本 敦】
イタリアンホワイトに緑と赤のトリコロールは、一目で気に入った