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ルートアデリーでヨーロッパカーのコカ 優勝!「アラシロやチームメイトのおかげ」

レース

フランスのブルターニュ地方で、Route Adélie de Vitré ルート・アデリー ドゥ・ヴトレェ(1-1)通称ルートアデリーが行なわれた。 スタート・ゴールのVitreの市街地を中心に、1周21kmの大きなを6周、その後1周8km×6周の常に細かなアップダウンの続く計198kmのコース。

チームヨーロッパカーとしては、このレースの出場チームを見てもメンバー的には恵まれているということもあり、レースの主導権を握り、常に前でレースを動かすということが全員に与えられた指示だった。

 

後方を確認しながら先頭で周回を重ねる新城。後ろの選手はかなりきつそうな表情。Photo:Miwa IIJIMA

その指示通り、逃げたり、集団を前を牽いたりと積極的にレースを動かしていく。

8kmの周回に入り、残り40kmを過ぎた地点で29人の選手がメイン集団に50秒~30秒差をキープしながら先行。その中にヨーロッパカーは5人の選手を送り込むことに成功し、ロンドンオリンピックトラック競技、銀メダリストのブライアン・コカも含む29人でのゴールスプリントに持ち込めばチームとしては非常に有利な展開となる。

新城は後続集団との差を広げるため残り4周、捨て身で先頭をひき始め、他チームのアタックを許さず、ゴール残り400メートルまで集団の先頭でコカに勝負を託した。コカは余裕のゴールスプリントで勝利!

 

余裕のこのポーズでゴールしたブライアン・コカはまだ21歳。Photo:Miwa IIJIMA

優勝したブライアン・コカは表彰式で「ユキヤ アラシロやチームメイトの働きのおかげ。」と、真っ先に新城の名前を挙げ、チームとしての勝利だということを強調していた。

 

優勝の喜びをたたえ合うブライアン・コカと新城幸也。Photo:Miwa IIJIMA

新城は「気持ちの良いレースだった。チームが機能し、完璧な勝利だった。楽しかっし、ヨーロッパカー久々の勝利はうれしい。すごく調子が良かったのでペイバスクが楽しみなので、自分の成績も残せるようにスプリントにも積極的に絡んできいたい」と、満足げに語り、7日から12日までのスペインでのワールドツアーステージレース、ペイ・バスクに向けて意気込みを語った。

4月6日にはスペインに入り、VUELTA CICLISTA PAIS VASCOを走る。【Text:Miwa IIJIMA】