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ジャパンカップはオリオンスクエアに始まり、オリオンスクエアに終わる! 【国内チーム編】

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10月20日に栃木県宇都宮市で開催された自転車ロードレース「ジャパンカップ」。ワンデイレースとしては最上位カテゴリーに位置し、アジアで唯一の存在だ。当日はあいにくの天候だったが、会場には6万2000人の観客が訪れ、スタートからフィニッシュ地点では最後まで多くの人が観戦していた。

レース後には、チームプレゼンテーションが行われたオリオンスクエアにて、国内チームの選手をゲストに招いたアフターパーティー「ジャパンプロレーサーファン大感謝祭」が開催された。

登場したチームは地元宇都宮ブリッツェンはじめ、シマノレーシング、チームUKYO、ブリヂストンアンカー、そして今シーズン限りで引退を表明しているチームNIPPO・デローザの福島晋一だ。

選手たちが登壇すると多くのフラッシュがたかれ、拍手とひいきの選手の名前を呼ぶ声でおおいに盛り上がった。

チーム紹介が終わると、選手たちはステージを降りて飲食ブースで地元グルメに舌鼓をうったり、ファンとの写真撮影やサインのリクエストに応えていた。




途中トークショーが始まると、各チームから1人ずつ選手が登場。ジャパンカップの感想、というか反省コメント?を語った。

シマノレーシング畑中勇介は「完走できず!集団から遅れて一人で走っていたけれど、それでも多くの声援をうけた。来年は同じように声援を受けるのでも、先頭で受けたいと思います!」と早くも来年のリベンジを誓う。

チームNIPPO・デローザ福島晋一は「土曜日のクリテリウムで見せ場を作りたかったけれど、コンディションがうまく合ってなかった。本戦は完走できないかと思ったけれど。なんとか気持ちで完走できました。」と最後のジャパンカップをベテランの粘りで走りきった様子。

宇都宮ブリッツェン鈴木真理は「 地元チームとしてプレッシャーを感じていたけれど、いい結果出せなかった。」悔しさをのぞかせた。

ブリヂストンアンカー初山翔、チームUKYO狩野智也は寒さに苦しめられたことが印象的と語り、余りの寒さに低体温症になってしまったそう。




●ベテランと大ベテランの引退セレモニー

会場には今シーズン限りで引退を表明している選手が2人いた。福島晋一と宇都宮ブリッツェンの中村誠だ。福島には、ブリヂストンアンカー時代の同期である現ブリヂストンアンカー水谷監督から、中村は宇都宮ブリッツェンの栗村監督からそれぞれ花束が送られた。

水谷監督は福島より2歳若いが先に引退。2人はマディソンをいっしょに走ったチームメイトだ。会場に来ていた選手みんなで福島を胴上げ。見ている方がはらはらするほど、宙高く飛び上がっていた。

 


 

 


また、中村にはサプライズで奥様からメッセージが送られた。自転車競技に対してストイックな姿勢が有名な中村だが、その裏で家庭ではやさしい夫であることが語られると、恥ずかしそうな笑みを浮かべた中村。妻の支え合ってこその選手生活だったのだ。

 

 


最後は、恒例の栗村監督による締めコメント。例年はすっかり酔っ払ってコメントすることになるそうだが、今年はほぼ素面。今季限りで監督業を引退し、より自転車競技が日本に浸透するために活動していく。それはジャパンカップに勝利した選手が誰かを、日本の半分が知っているような、そんな世界にしたい。低体温症になりながら走る命をかけて。夢のために。10年後でももっと時間がかかってでも実現したいと語った。