【GIRO速報】ジロ第10ステージはボエムが逃げ切り優勝／ポートに２分のペナルティ！
第98回ジロ・デ・イタリア（ＵＣＩワールドツアー）は、５月１９日にチビタノーバ・マルケからフォルリまでの200kmで平坦区間の第10ステージを競い、地元イタリアのニコラ・ボエム（バルディアーニ・ＣＳＦ）が逃げ切ってジロ区間初優勝を果たした。マリア・ローザはスペインのアルベルト・コンタドール（ティンコフ・サクソ）が守った。
第10ステージは188選手がスタート。すぐにオスカル・ガット（アンドロニジョカットリ）、アレッサンドロ・マラグティ（ＮＩＰＰＯ・ヴィーニファンティーニ）、アラン・マランゴーニ（キャノンデール・ガーミン）、マッテーオ・ブザート（サウスイースト）、ボエムの５人が集団から逃げ出した。
５人は100km地点で4分46秒差を付けて逃げ続けた。ゴールスプリントを狙うチームが集団をコントロールし、タイム差はそれ以上には開かなかったのだが、ゴールまで残り20kmになっても５人は２分近いタイム差を保っていた。
先頭グループからはガットが機材故障で脱落したが、残りの４人は集団に10数秒差を付けてそのまま逃げ切った。ゴールまで残り1.5kmでマランゴーニがアタックしたが、ゴール目前で捕まり、最後はボエムが先頭でフィニッシュラインを通過した。
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この日、マリア・ローザのコンタドールに22秒差で総合３位につけていたオーストラリアのリッチー・ポート（チームスカイ）は、ゴールまで残り10kmでパンクに見舞われた。その際、彼は同郷のサイモン・クラーク（オリカ・グリーンエッジ）から車輪を借りてレースに復帰した。
ポートはチームメートたちの助けを借りてゴールを目指し、区間優勝したボエムよりも1分5秒遅れでゴールした。しかし、レース規則では他チームの選手に車輪を提供することは禁止されているため、ポートとクラークの２人は200スイスフランスの罰金と２分のペナルティタイムを食らってしまった。結局ポートは３分９秒遅れとなり、総合12位にまで転落してしまった。
５月２０日はフォルリからイモラのアウトドローム・フェラーリまでの153kmで中級山岳区間の第11ステージが行われる。
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■第10ステージ結果［５月１９日／チビタノーバ・マルケ～フォルリ／200km］
１ ニコラ・ボエム（バルディアーニ・ＣＳＦ／イタリア）4時間26分16秒
２ マッテーオ・ブザート（サウスイースト／イタリア）
３ アレッサンドロ・マラグティ（ＮＩＰＰＯ・ヴィーニファンティーニ／イタリア）
４ アラン・マランゴーニ（キャノンデール・ガーミン／イタリア）+2秒
５ ジャコモ・ニッゾロ（トレック／イタリア）+4秒
６ サシャ・モドロ（ランプレ・メリダ／イタリア）+18秒
７ アンドレ・グライペル（ロット・ソウダル／ドイツ）+18秒
８ ルカ・メズジェツ（ジャイアント・アルペシン／スロベニア）+18秒
９ ニコラ・ルッフォーニ（バルディアーニ・ＣＳＦ／イタリア）+18秒
10 ダビデ・アポッローニオ（アンドロニジョカットリ／イタリア）+18秒
69 別府史之（トレック／日本）+28秒
150 リッチー・ポート（チームスカイ／オーストラリア）+1分05秒
■第10ステージまでの総合成績
１ アルベルト・コンタドール（ティンコフ・サクソ／スペイン）42時間58分08秒
２ ファビオ・アルー（アスタナ／イタリア）+3秒
３ ミケル・ランダ（アスタナ／スペイン）+46秒
４ ダリオ・カタルド（アスタナ／イタリア）+1分16秒
５ ロマン・クロイツィーゲル（ティンコフ・サクソ／チェコ）+1分46秒
６ リゴベルト・ウラン（エティックス・クイックステップ／コロンビア）+2分10秒
７ ジョバンニ・ビスコンティ（モビスター／イタリア）+2分12秒
８ ダミアーノ・カルーゾ（ＢＭＣ／イタリア）+2分20秒
９ アンドレイ・アマドール（モビスター／コスタリカ）+2分24秒
10 レオポルト・ケーニック（チームスカイ／チェコ）+2分30秒
12 リッチー・ポート（チームスカイ／オーストラリア）+3分09秒
13 ダミアーノ・クネゴ（ＮＩＰＰＯ・ヴィーニファンティーニ／イタリア）+3分10秒
144 別府史之（トレック／日本）+1時間46分48秒
［各賞］
■ポイント賞（マリア・ロッサ）：ニコラ・ボエム（バルディアーニ・ＣＳＦ／イタリア）
■山岳賞（マリア・アッズーラ）：シモン・ゲシュケ（ジャイアント・アルペシン／ドイツ）
■新人賞（マリア・ビアンカ）：ファビオ・アルー（アスタナ／イタリア）
