第5回 ゆるゆる遠州ガイドライド 参加レポート 『飛行機で自転車旅 空サイ!』静岡空港コース
4/24(金)『飛行機で自転車旅 空サイ!』茶畑で緑に染まり旧東海道の宿場町へ
『第5回 ゆるゆる遠州ガイドライド 2Days』が、4月25日(土)~26日(日)に静岡県の大井川と天竜川に間に挟まれた中東遠地方の5市1町(磐田市、袋井市、掛川市、菊川市、御前崎市、森町)を舞台に開催された。
主催は、静岡遠州観光ネットワーク。初級者向きの46kmから上級者向き90kmまで7コースを設定。ガイド50人が伴走したサイクリングを、2日間延べ198人の参加者が満喫した。
スタートは、富士山静岡空港
このイベントに参加する『飛行機で自転車旅 空サイ!』が催行され、北海道から10人が参加した。新千歳空港から静岡空港間の航空便を利用した4月24日(金)~26日(日)の2泊3日の団体旅行。金曜日は、空サイ専用の「静岡空港コース」に同行した。
自転車ガイドは2人、北海道からの参加者の他に台湾から2人が参加。自転車旅行の視察にきた旅行会社のサミュエル・ユアンさんと、『バイシクル&ライフ』誌のカメラマン、チュ・ニューマンさん。
台湾の自転車専門誌『バイシクル&ライフ』誌のカメラマン、チュ氏はドローン(小型無人飛行機)で空中撮影
スタートは静岡空港。うれしいことに、ターミナルの横に自転車ラックが設置してある。このツアーにはサポートカーが随行し、荷物や購入した土産を運んでくれるので、身軽な格好で走れる。先頭ガイドが道案内し、最後尾のガイドが迷子にならないようガード。至れり尽くせりのまさに「大名サイクリング」。
新茶の緑がまぶしい牧ノ原の新緑茶畑
大地の尾根に延びる道の両側は、牧ノ原の新緑茶畑。黄緑の新芽がまぶしい。折しも茶摘みの真っ盛りで、斜面の畑で手摘する姿を見ることができた。粟ケ岳の頂上直下に、ヒノキによる“茶”文字が見える眺望ポイントに到着。ここは掛川の東山、世界農業遺産認定の茶産地。年に1回茶草場の草を刈って茶畑に投入する循環型の農法。参加者の1人である札幌市在住の堀浩輝さんが案内看板をデザインした。
江戸時代の面影を残す日坂宿の旅籠、川坂屋
茶畑の台地からワインディングロードを下り、八坂の事任(ことのまま)八幡神社へ。「願い事のままにかなえてくださる神」として信仰されてきた。ここでお茶の接待を受ける。お茶請けは、日坂の岡田製パンのほのかに甘い和風クロワッサン。少し戻って、旧東海道の難所、沓掛の急坂と25番目の日坂宿へ。家並みの低い木造家屋が連なる宿場町を通り、しばし江戸時代へタイムスリップ。
参加者の堀浩輝さんが案内看板をデザイン
交通量の少ない道を右に左に進み、最後は逆川沿いで掛川城へ。城の周りを一巡りしてツアーは終了。新緑の茶畑と、旧東海道の名所を巡る距離31kmの小旅行だった。「茶畑ばかり見ていたら、もう目が緑になっちまった」
宿泊は、JR掛川駅南口の「ホテル玄 掛川」。フロアポンプと工具を常備する“バイクフレンドリーステーション”になっている。社長の渡瀬護氏が、自転車に理解があり、ここ掛川はじめ、菊川、御前崎、浜松、浜松インターにあるグループのホテルでは、貸与される靴下で両側のペダルを覆えば客室に自転車を持ち込むことができる。まさにバイクフレンドリーなホテルだった。
■ルート:静岡空港-牧ノ原・島田の新緑茶畑-世界農業遺産茶草場-旧東海道沓掛-日坂宿-事任八幡宮-掛川城界隈-掛川駅木造駅舎-ホテル玄掛川 31kmの半日コース
この空旅は北海道の十勝地方と静岡県中東遠地方の交流事業で、7月17日(金)から20日(祝)の3泊4日で、静岡空港発着の十勝豊頃サイクルツアーが催行される。
問:コンセプト TEL 0537-22-0654
掛川市発の単発ガイドサイクリングも、年に数回の開催が決まっていて、スポーツエントリーで受付中。
http://www.sportsentry.ne.jp/event/t/59451
問:ゆるゆる遠州事務局 TEL0537-22-0654