チームユーラシア 2014シーズンの活動報告
「ヨーロッパで活躍できるプロ選手の輩出」を目標に設立されたチームユーラシアの活動も今年で5年目のシーズンを無事に終えた。
2014年3月9日から9月23日までの期間に全59レースに参戦。この数字の中には4つステージレースにおける各区間、プロと混走するUCIレースが2つ、含まれている。
4月に行われた2日間のツアー「トィーダークセ バン ハーベルストレクト」出走前。
【シーズン開幕】
3月9日 イクテヘムのレースにおいてベルギー開幕を迎える。京都産業大学に進学予定の高校3年生 安田京介、明治大学の金井誠人も参戦。全員がリタイヤとなった。選手たちには「気負いもあるだろうが、シーズンは長い。まずは落車だけは避ける。そしてできたら完走すればそれでよい」と伝えたが吉岡が残念なことに落車してしまった。
3月27-30日 合宿+レース
4月 トィーダークセ バン ハーベルストレクト
ベルギーのトップアマチュアカテゴリーの2日間のステージレースに参戦。初日スタート後1時間で野島、清水、金井、吉岡の4名が千切れ、2時間で中里、雨乞も遅れ、初日を完走したのは中里の1名のみ。中里は2日目も最後尾集団ながら完走した。若い選手達にとって厳しい現実を突きつけられた。
5月 ツールド熊野
チームのスポンサーでもある株式会社キナンのチームメンバーとして吉岡、中里が参戦。2名ともリタイヤに終わる。まだまだ実力不足を感じた。
この大会ではCプロジェクトから大場政登志、ナショナルチームからは小石祐馬が参加した。他にチームユーラシア出身の選手は愛三からは小森亮平、中根英登が参加。中根が個人総合成績で4位に入っている。
7月 GPペランシエ
今期初めてのUCI1.2レース。難易度の高い石畳が5回ある。事前に試走を行ないIRCのフォーミュラプロ RBCC チューブレス25Cのセッティングやライン取りなどを確認。レースでは雨乞が104位で完走した。
8月 ツールドナミュール
この5日間のツアーもベルギーのトップアマチュアカテゴリーに属し、ベルギーのコンチネンタルチーム7チームに加え、ロットやオメガファーマのサテライトチームなどが参戦しレベルが高い。明治学院大学の鈴木龍、京都産業大学から中井路雅が遠征に加わった。鈴木は結果は残せなかったが登坂力に加え、集団の位置取りを行なうためのスピード、センスなど欧州でのキャリアがない選手の中では高い資質をみせてくれた。
左から 中井路雅(京都産業大学)、中里仁、鈴木龍(明治学院大学)、ジェームス・スプラッグ(イギリス)、雨乞竜己、吉岡直哉
ツールドギアナ
9日間、11ステージで行われる南米フランス領ギアナのツアーに参戦した。吉岡が渡米前から体調を崩し、4日目でリタイヤとなったが、残りのメンバーは完走した。ゲストで参戦したジェームス・スプラッグが区間優勝し、彼をエースとした戦略に加え、ゴールスプリント時のエースとアシストの関係など、ベルギーのレースでは経験のできない充実したツアーとなった。
このレースでは橋川氏は帯同せずにスタッフは全員ベルギー人を採用した。公用語は英語となった。あらためて語学力の重要性を感じた。
第2ステージAで区間優勝したジェームス スプラッグ。レースではゴキソのホイールにIRCのアスピーテ プロ 24Cを採用。悪コンディションにも関わらずパンクはゼロだった。
中里が第6ステージAにて区間3位入賞。
■チームユーラシア代表 橋川 健氏のコメント
今年のチームはゲストで参加したイギリス人選手がツールドギアナで区間優勝するなど、成績は残すことができ大会関係者からは一定の評価をしていただいておりますが、肝心の日本選手の成績は雨乞竜己の10位が最高位。数字だけを見れば悪くはありませんが、チーム全体のレースの内容と成績を見た場合「このままではいけない」という危機感を私も感じております。
来る2015シーズンは欧州で活動するチームが増えたことなどにより、他とは違う形態を模索しながら活動していきます。
1)他チーム、大学とのコラボレーション。現在チームユーラシアが有する欧州での拠点を他クラブ、大学などとコラボしながらより才能のある選手にチャンスが与えられる環境を作っていきます。
2)ジュニアの活動。夏休み等を利用したジュニアの欧州遠征のサポートを行ないます。
3)ジュニア~U23~エリート~欧州コンチネンタルチーム所属へと、段階を踏みながらステップアップが行える環境を目指します。
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