【GIRO速報】ジロ第2ステージは集団ゴールスプリントでビビアーニが初区間優勝! マリア・ローザはマシューズが獲得
第98回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月10日にアルベンガからジェノバまでの177kmで第2ステージを競い、地元イタリアのエリア・ビビアーニ(チームスカイ)が、集団ゴールスプリントを制して念願だった初区間優勝を上げた。
総合成績のリーダージャージであるマリア・ローザは、区間7位に入ったオーストラリアのマイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ)が、チームメートのサイモン・ゲランズから引き継いだ。
この日、グランツール初挑戦中の石橋学(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)は、ゴールまで残り45kmを切ったところで集団から脱落し、20分11秒遅れの最終走者でゴール。総合でも21分23秒遅れで最下位の195位になった。
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第2ステージは快晴の下、197選手が出走。スタートしてすぐにマルコ・フラッポルティ(アンドロニジョカットリ)、ウカシュ・オウシャン(CCC)、ジャコモ・ベルラート(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)、エウジェルト・ズパ(サウスイースト)、ベルチャン・リンデマン(ロトNL・ユンボ)がアタックし、今年最初の逃げが形成された。
5人は67km地点で9分15秒差を付けたが、それ以上になることはなかった。ゴールまで残り54km地点にあった今年最初の山岳ポイントをリンデマンが先頭で通過したとき、ティンコフ・サクソがコントロールする集団とのタイム差は4分ほどになっていた。
集団では残り24kmで落車があり、IAMサイクリングはオーストラリアチャンピオンのハインリッヒ・ハウスラー、シルバン・シャバネル、マッテーオ・ペルッキが巻き込まれてしまった。
ゴールのジェノバはローカルラップを2周するレイアウト。残り19.5kmで、5人の逃げがフィニッシュラインを最初に通過した時、集団とのタイム差はもう47秒しかなかった。オウシャンとズパは最後まで抵抗したが、結局残り11kmで捕まってしまった。
逃げが捕まる直前に集団では落車が発生。AG2Rで総合争いのエースをつとめるドメニコ・ポッゾビーボが巻き込まれ、集団から遅れた。彼は結局この日1分9秒遅れでゴールし、総合争いから一歩後退した。
この落車に巻き込まれて負傷したベルギーのピーテル・セリー(エティックス・クイックステップ)はレースを棄権した。
最後は集団ゴールスプリントになり、ビビアーニがモレノ・ホフラント(ロトNL・ユンボ)を破ってグランツールで初めての区間優勝を地元のジロで成し遂げた。彼はこの勝利でポイント賞のマリア・ロッサも獲得した。
■区間優勝したビビアーニのコメント「この数年間、僕はもう少しのところまで行っては、いつも大きな優勝を逃していた。この勝利はプロになって最高の成績だ。時間はかかったが、ずっと自分を信じてけっしてあきらめなかった。そして今日、最高の方法でそれを成し遂げられたと思うよ」
5月11日はラパッロからセストリ・レバンテまでの136kmで、中級山岳区間の第3ステージが行なわれる。ゴールは平坦だが、途中2つの山岳ポイントを越えなければならない厳しいレイアウトだ。
第2ステージでマリア・ローザを獲得したマシューズは「明日は僕たちに向いたステージ。マリア・ローザを着て区間優勝を狙うつもりだ。その後、もっと区間優勝を目指す。最初の2週間はチームに向いているからね」と、語っている。(MAP:RCS Sport)
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■第2ステージ結果[5月10日/アルベンガ~ジェノバ/177km]
1 エリア・ビビアーニ(チームスカイ/イタリア)4時間13分18秒
2 モレノ・ホフラント(ロトNL・ユンボ/オランダ)
3 アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)
4 ルカ・メズジェツ(ジャイアント・アルペシン/スロベニア)
5 アレッサンドロ・ペタッキ(サウスイースト/イタリア)
6 ジャコモ・ニッゾロ(トレック/イタリア)
7 マイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)
8 ダビデ・アポッローニオ(アンドロニジョカットリ/イタリア)
9 ダニエーレ・コッリ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/イタリア)
10 パオロ・ティラロンゴ(アスタナ/イタリア)
73 別府史之(トレック/日本)
99 ドメニコ・ポッゾビーボ(AG2R/イタリア)+1分09秒
185 ダイエル・キンタナ(モビスター/コロンビア)+10分19秒
195 石橋学(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/日本)+20分11秒
■第2ステージまでの総合成績
1 マイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)4時間32分44秒
2 サイモン・ゲランズ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)
3 サイモン・クラーク(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)
4 エステバン・チャベス(オリカ・グリーンエッジ/コロンビア)
5 ロマン・クロイツィーゲル(ティンコフ・サクソ/チェコ)+7秒
6 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ/スペイン)+7秒
7 マイケル・ロジャース(ティンコフ・サクソ/オーストラリア)+7秒
8 マヌエーレ・ボアロ(ティンコフ・サクソ/イタリア)+7秒
9 イワン・ロブヌイ(ティンコフ・サクソ/ロシア)+7秒
10 パオロ・ティラロンゴ(アスタナ/イタリア)+13秒
11 ファビオ・アルー(アスタナ/イタリア)+13秒
17 エリア・ビビアーニ(チームスカイ/イタリア)+17秒
19 リゴベルト・ウラン(エティックス・クイックステップ/コロンビア)+19秒
29 フィリップ・ジルベール(BMC/ベルギー)+25秒
37 リッチー・ポート(チームスカイ/オーストラリア)+27秒
62 カルロス・ベタンクール(AG2R/コロンビア)+48秒
76 ダミアーノ・クネゴ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/イタリア)+57秒
108 ドメニコ・ポッゾビーボ(AG2R/イタリア)+1分57秒
126 別府史之(トレック/日本)+3分20秒
195 石橋学(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/日本)+21分23秒
■ポイント賞(マリア・ロッサ):エリア・ビビアーニ(チームスカイ/イタリア)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):ベルチャン・リンデマン(ロトNL・ユンボ/オランダ)
■新人賞(マリア・ビアンカ):マイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)