ジロ山岳TTはマリア・ローザのニーバリが圧勝!
第96回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月23日にモーリのベロドロームから標高1205メートルでカテゴリー2のポルサまでの20.6kmで山岳個人TTを競い、マリア・ローザを着たビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)が、ゴールで土砂降りに見舞われたにもかかわらず、44分29秒のベストタイムを出して待望の区間優勝を果たした。2位は58秒差でサムエル・サンチェス(エウスカルテル・エウスカディ)、3位はダミアーノ・カルーゾ(キャノンデール)だった。総合2位のカデル・エヴァンス(BMCレーシング)は2分36秒差で山岳TTを終え、総合でニーバリとのタイム差は4分以上開いてしまった。
シチリア出身の選手として初のジロ総合優勝に一歩近づいたニーバリは「今日、ボクはジロで勝つためにまたひとつ重要な段階を経た。天気が良いままだとといいね。どうであろうとボクたちは山岳ステージを計画通り走る。変更はほとんどない。とにかくボクは好調だ。エヴァンスはこの数日間、集団のなかに隠れていたから、彼の調子がどうなのかわからなかった。今日彼はよく走るに違いないと恐れていた。彼は今日のステージでボクが参考にするポイントだったから、最後の数kmで前に彼が見えた時はより激しく走ったよ」と、語っている。
24日はポンテ・ディ・レーニョからバル・マルテッロまでの139kmで、ガビア峠とチマ・コッピのステルビオ峠を越える山岳区間の第19ステージが行われる予定だったが、天候の悪化が予想されるため、主催者のRCSスポルトは2つの峠越えをキャンセルし、160kmの新しい行程でレースを行う決定を下している。
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■第18ステージ結果[5月23日/モーリ~ポルサ(山岳個人TT)/20.6km]
1 ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ/イタリア)44分29秒
2 サムエル・サンチェス(エウスカルテル・エウスカディ/スペイン)+58秒
3 ダミアーノ・カルーゾ(キャノンデール/イタリア)+1分20秒
4 ミケーレ・スカルポーニ(ランプレ・メリダ/イタリア)+1分21秒
5 ラファウ・マイカ(チームサクソ・ティンコフ/ポーランド)+1分25秒
6 リゴベルト・ウラン(スカイ/コロンビア)+1分26秒
7 カルロスアルベルト・ベタンクール(AG2R・ラモンディアル/コロンビア)+1分32秒
8 ステフ・クレメント(ブランコプロ/オランダ)+1分36秒
9 ダニーロ・ディルーカ(ビーニファンティーニ・セッレイタリア/イタリア)+1分41秒
10 エフゲニ・ペトロフ(チームサクソ・ティンコフ/ロシア)+1分52秒
25 カデル・エヴァンス(BMCレーシング/オーストラリア)+2分36秒
■第18ステージまでの総合成績
1 ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ/イタリア)73時間55分58秒
2 カデル・エヴァンス(BMCレーシング/オーストラリア)+4分02秒
3 リゴベルト・ウラン(スカイ/コロンビア)+4分12秒
4 ミケーレ・スカルポーニ(ランプレ・メリダ/イタリア)+5分14秒
5 プジェミスラウ・ニエミエツ(ランプレ・メリダ/ポーランド)+6分09秒
6 ラファウ・マイカ(チームサクソ・ティンコフ/ポーランド)+6分45秒
7 カルロスアルベルト・ベタンクール(AG2R・ラモンディアル/コロンビア)+6分47秒
8 マウロ・サンタンブロージョ(ビーニファンティーニ・セッレイタリア/イタリア)+7分30秒
9 ベニャト・インチャウスティ(モビスター/スペイン)+8分36秒
10 サムエル・サンチェス(エウスカルテル・エウスカディ/スペイン)+9分34秒
[各賞]
■ポイント賞:マーク・カベンディッシュ(オメガファルマ・クイックステップ/英国)
■山岳賞 :ステファノ・ピラッツィ(バルディアーニバルボレ・CSFイノックス/イタリア)
■新人賞 :ラファウ・マイカ(チームサクソ・ティンコフ/ポーランド)
(http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2013/it/)
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