第31回全日本学生選手権個人ロードレース大会で東京大学の浦 佑樹が初優勝
平成27年6月13-14日(土・日)に第31回全日本学生選手権個人ロードレース大会が長野県木曽郡木祖村奥木曽湖周回コースで開催された。学連のレースでこのコースを使用するようになって10回目を迎える。
一周9kmのコースを周回する男子181km、女子100kmの個人ロードレース競技を実施。ラスト1kmに登坂区間を設け、頂上にある公園をフィニッシュ地点に設定した。
■6月13日(土)女子レース
学連の女子レースで100kmのコース設定は最長で、昨年2位江藤(鹿屋体大)、3位樫木(駒大)、個人TTで2位に入った齋藤(日体大)が中心となりレースが展開されるかがポイントとなった。
会場は天候も良く風もない気候で13時からスタート。レース序盤は中井(鹿屋体大)が積極的に飛び出すなど、おもに鹿屋体大と日体大が前方を固めてレースを展開した。
6周目に樫木(駒大)、齋藤(日体大)、中井(鹿屋体大)が集団を抜け出し20秒差をつけて先行し、7周目に中井が脱落し、先頭は樫木(駒大)、齋藤(日体大)が2名が後方と2分差をつける。
後方では谷(日体大)と江藤(鹿屋体大)が前方を追いかけるが、江藤の調子が上がらず、谷のみが先頭2名を追いかける展開に。
前方では齋藤と樫木が協調しながら、テンポよくレースをすすめていく。最終周回に樫木が抜け出そうとするが、齋藤が逃がさないように食らいつき2名のまま残り1kmの登坂区間へ入る。最後は力強いスプリントをかけて頂上まで駆け抜けた樫木が齋藤に40秒差をつけてフィニッシュ。最後まで積極的な走りをみせ初優勝を飾った。
女子競技結果100km
1位 樫木 祥子 駒澤大学 2時間59分05秒
2位 齋藤 望 日本体育大学 +40秒
3位 谷 伊央里 日本体育大学 +4分27秒
■6月14日(日)男子レース
翌日14日(日)は男子レース181km(9kmコースを20周+登坂区間1km)。前日の予報では天気が崩れる予報だったが、快晴、無風でのレースコンデションとなった。152名の登録選手がスタートラインに並びレースは定刻通り8時スタート。
レース序盤は山本(鹿屋体大)や荒井(法政大)が積極的に動きを見せる。4周目までは山本、橋本(鹿屋体大)、荒井(法政大)が逃げて展開を作り、いったん吸収されたあと、野本(明大)と山本(鹿屋体大)が飛び出した。
レース中盤は小林(日体大)など逃げ出す選手がでるものの、決定的な逃げは決まらない。レース後半に入ると150名近くいた選手は60名ほどになり、次第に絞られていった。またしても山本(鹿屋体大)と草場(日大)が飛び出し、後方集団から島袋(法政大)が追いつき3名になり1分近い差をつけて先行。しかし、残り5周で集団は一つになった。
残り4周に入り浦(東大)、須堯(京産大)が集団から飛び出し30秒ほどのタイム差をつける。その後、浦(東大)は1名なり、集団と1分差をつけ、逃げ続ける。
残り1周回、スタートラインを通過する浦(東大)と後方集団の差は5秒差。吸収されることが予想されたが、後方集団で牽制が入ったことと浦が追いつかれても必死で踏み続け、残り1kmの登坂区間に入るところで後方集団とは1分差に広がっていく。
優勝を確信した浦は最後までペダルを踏み続け、フィニッシュ。大学から競技を始めた浦佑樹は学生選手権大会初優勝を飾った。
男子競技結果181km
1位 浦 佑樹 東京大学 4時間34分16秒
2位 秋田 拓磨 朝日大学 +32秒
3位 松本 祐典 明治大学 +38秒
4位 徳田 優 鹿屋体育大学 +42秒
5位 孫崎 大樹 早稲田大学 +42秒
6位 小玉 凌 中京大学 +45秒
7位 猿田 匠 東北学院大学 +49秒
8位 小林 泰正 日本体育大学 +50秒
問・日本学生自転車競技連盟 http://www.remus.dti.ne.jp/jicf/