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自治体職員が体を張って実走調査! 霞ヶ浦1周ほか240kmで

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「自転車乗りの目線を知ろう」と、茨城県内の自治体職員が今月、2日かけて県内のサイクリングコースを実走調査した。走ったのは霞ヶ浦の西浦を1周する湖岸道路(140km)と、つくばりんりんロード(40km)ほか100kmで、合計約240km。2日間で延べ80人が参加した。

 
自転車実走調査(2日目)に参加する茨城県内の自治体職員(フェイスブックのページから引用)
自転車実走調査(2日目)に参加する茨城県内の自治体職員(フェイスブックのページから引用)

実走調査で「サイクリングデビュー」の人も

実走調査を行なったのはサイクリングコースの整備に関わる県担当部局、および沿線自治体の職員。県と自治体は2015年度に「水郷筑波サイクリングコース(仮称)」を設定し、サイクリングの振興に取り組む。「水郷筑波~」は西浦の湖岸道路と、土浦市と桜川市とを結ぶつくばりんりんロードで構成され、総延長は180kmに達する。

「サイクリング環境の整備には自転車乗りの目線が必要。会議だけでなく、身をもって現状を知ることが大事」(県道路建設課担当者)との理由から、今回の調査が実現した。1日目の4日は朝7時半に霞ヶ浦運動公園(土浦市)を出発し、約11時間かけて湖岸道路を1周。2日目の6日には、土浦市内からつくばりんりんロードを経て筑波山の風返峠などを走った。

参加した職員の大半はロードバイクにまたがり、ヘルメットにジャージ姿。なかには実走調査に合わせて機材一式を揃え、サイクリングデビューを果たした人もいるという。

 
実走調査1日目。霞ヶ浦の湖畔道路は平坦で走りやすいという(フェイスブックのページから引用)
実走調査1日目。霞ヶ浦の湖畔道路は平坦で走りやすいという(フェイスブックのページから引用)

参加者は走行区間ごとに調査票へ記入。案内表示が乏しい、路面が荒れて雑草が生えている箇所があるなど、コースを整備する上での課題が見つかった。

今回の調査の成果について県担当者は「サイクリングのベテランだけでなく初心者も調査に参加することで、より利用者の実態に即した調査ができたと思う」と話す。「案内表示や路面状況などは、実際に自転車で走ってみなければ分からない」(担当者)とのことだ。

今後は調査結果を踏まえ、順次コースの整備を進める。また、実走調査も継続的に行ない、整備の進捗度合いを確認していくという。(斉藤円華)

<参考サイト>
「水郷筑波サイクリングコース(仮称)」のフェイスブックページ
https://www.facebook.com/IbarakiCycling