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気軽にハマイチ・ビワイチを! 舟運でサイクリングをサポート、浜名湖と琵琶湖で社会実験

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サイクリングと水上遊覧を組み合わせた社会実験が、浜名湖と琵琶湖で今月から実施される。船に人と自転車を乗せて各港間を結ぶもので、湖上の景色を楽しむことに加えて、湖周辺でのサイクリングを気軽に楽しんでもらうのが目的だ。

 
サイクルラックを備えた「漁船タクシー」。一度に6名程度が乗船可能(写真提供:守山市)
サイクルラックを備えた「漁船タクシー」。一度に6名程度が乗船可能(写真提供:守山市)

琵琶湖では「漁船タクシー」が登場

浜名湖(静岡県浜松市・湖西市)では、浜名湖サイクルツーリズム協議会が25日以降、浜名湖サービスエリア(SA)を発着港に利用する実証実験を行う。同SAを拠点とする遊覧船事業と連動。募集したモニター約10名が自転車とともに水上タクシーに乗船し、安全性などを検証する。

琵琶湖(滋賀県)では守山市が7日、サイクルラックを備えた「漁船タクシー」による実証実験を行い、地元のサイクリスト9人が参加。市内の木浜漁港を出港し、浜大津港(大津市)などに向かった。実証実験を行う市地域振興課の担当者によれば、湖中にそびえる白鬚(しらひげ)神社(高島市)の大鳥居を水上から眺めた参加者は「いつも見る景色とは違う」と感激した様子だったという。

 
いつもは陸上から眺める白鬚神社の大鳥居を湖上から見る(写真提供:守山市)
いつもは陸上から眺める白鬚神社の大鳥居を湖上から見る(写真提供:守山市)


漁船タクシーは、5つの港をそれぞれ30~80分で結ぶコースが設定されている。実験は今月22、28、29日、12月5日、および来年3月の3日間にも実施し、市外からの参加も可能だ。参加費は1人1回の乗船につき3千円で、事前に市地域振興課(077・582・1165)に申し込む。

湖を1周するサイクリングは「ハマイチ」(浜名湖)「ビワイチ」(琵琶湖)と呼ばれ親しまれているが、浜名湖で約100km、琵琶湖で200km以上と距離が長く、気軽に走るにはハードルが高かった。サイクリストを運ぶ舟運が実現すれば、コースをショートカットして短い距離でサイクリングを楽しむことも可能になる。(斉藤円華)

<参考サイト>
漁船の湖上タクシーを利用してみませんか?(守山市)
http://www.city.moriyama.lg.jp/chiikishinko/gyosentaxi.html