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「ビワイチ」だけじゃない! 滋賀県・湖北エリアで歴史探訪サイクリングを満喫!!

イベント
獲得標高?200km超え?へたれアラフィフおやじには、そんなんいらんねん!旧街道と鉱山、新緑につつまれた里山を巡るサイクリングは、都会の喧噪を忘れ、仕事のストレスを吹っ飛ばしてくれる超癒し系ライドだった。

 


梅雨の晴れ間とは言えない、未だに梅雨入りしていない関西。滋賀県のサイクルショップ「ストラーダバイシクルズ」が主催する「余呉・北国街道サイクリング」イベントに参加してきた。ことのきっかけはストラーダ代表・井上さんの中山道をサイクリングするフェスブック投稿だった。何とも言えない旅情あふれる写真に反応してしまったおっさんは、おもわず「井上さん、私も旧街道に連れてってください!」とバブル期の某映画のような台詞で懇願したのだった。

当日は、湖北に位置するJR余呉駅に集合し、ガイドを務める井上さんより、一日の行程と、旧街道は、道幅も狭く、急に人が飛び出てくることもあるので、通常の半分の速度で走る等の説明があった。走り始めて5分。歴史を刻む看板の前で止まって、早速「賤ヶ岳の戦い」にまつわる小話が始まった。そして走ること5分。念願の北国街道に入ると、神社の鳥居の前で止まって、旧街道の小話が始まった。ふむふむ。さらに走ること500m。旧街道でしか見れない一里塚を発見し、伊能忠敬の測量話で盛り上がる。一体このライドは、一日で終わるんやろか……?と一抹の不安を覚えつつも、疲れてもないのに何かを見るために休む。しかし全然嫌じゃないで、こういうの!!と、ひとりでにやけるアラフィフおやじ。

 
スタート直後は、田植えが終わったばかりの田んぼの真ん中を走行。この季節の醍醐味やね
スタート直後は、田植えが終わったばかりの田んぼの真ん中を走行。この季節の醍醐味やね
北国街道に入ってすぐに見つけた一里塚で、ガイドする井上さん。しかし、このお方、ホンマに博学です
北国街道に入ってすぐに見つけた一里塚で、ガイドする井上さん。しかし、このお方、ホンマに博学です


最初に訪れたのは、江戸時代から伝統の味を今に伝えている「菊水飴本舗」。北国街道に位置し、当時から旅人の補給食として売られてたということは、今でいうところのサプリメントやったっちゅうわけやね!

 
井上さんのガイドによると、旧街道には、古木が多いらしい。たしかに沢山ありました
井上さんのガイドによると、旧街道には、古木が多いらしい。たしかに沢山ありました
創業380年の「菊水飴」のおかみさんに試食させていただいた。ちなみにあの伊能忠敬も測量中に寄ったらしい
創業380年の「菊水飴」のおかみさんに試食させていただいた。ちなみにあの伊能忠敬も測量中に寄ったらしい


その後、北国街道の宿場町である「木之本宿」に到着。古い町並みがたくさん残っていて、旅行気分を味わえる。「七本槍」で有名な「冨田酒造」で甘酒(ノンアルコール)をいただいたり、ロールパンにたくわんが入っていることで有名なサラダパン(つるやパン木之本本店)を昼食にむしゃむしゃ。

ていうか、まだスタートして5kmくらいしか走ってないんすけど〜。

 
酒蔵「冨田酒造」で酒粕アイスクリームをペロリといただく原田さんは、実はトライアスリート
酒蔵「冨田酒造」で酒粕アイスクリームをペロリといただく原田さんは、実はトライアスリート
つるやパン木之本本店の名物「サラダパン」。日本橋のアンテナショップで食べたのより、ふわふわ、シャキシャキで美味い!
つるやパン木之本本店の名物「サラダパン」。日本橋のアンテナショップで食べたのより、ふわふわ、シャキシャキで美味い!


木之本宿を出発してからは、新緑に囲まれた里山を抜け、吊り橋を渡ったり、未舗装路を走ったりして、第三の目的地である“滋賀のラピュタ”と言われる「土倉鉱山跡」へ。佐渡金山の北沢浮遊選鉱場跡や長崎の軍艦島を思い出しましたわ。

 
まさかの吊り橋にテンション上がりまくりの筆者。盛りだくさんのライドです
まさかの吊り橋にテンション上がりまくりの筆者。盛りだくさんのライドです
突然現れた未舗装路にみんな大喜び。小学生になった気分パート1
突然現れた未舗装路にみんな大喜び。小学生になった気分パート1
滋賀のラピュタ「土倉鉱山跡」で記念撮影。複数の廃墟マニアの方達にも遭遇しました
滋賀のラピュタ「土倉鉱山跡」で記念撮影。複数の廃墟マニアの方達にも遭遇しました
300mの素掘のトンネルは、クルマがやっと通れるサイズ。最初はビビったが、途中からテンションアップ。小学生になった気分パート2
300mの素掘のトンネルは、クルマがやっと通れるサイズ。最初はビビったが、途中からテンションアップ。小学生になった気分パート2
井上さんから、ここから少しだけ山を上ると、皆さんにプレゼントがあると、何やら意味深な発言。たどり着いたのは、大正時代に掘られた素掘りのトンネルだった。ちとひるんだが、井上さんのアイデアで1人ずつの通過。当日は気温29℃だったが、なかは冷蔵庫のようにひんやりとして、超気持ちいい!!みんなで大騒ぎしながら、まさにプレゼントをいただいた気分であった。

 


そこからはほとんどダウンヒルで、最後に余呉湖を一周して、ライドを終えた。参加者の中には、トライアスロンやエンデューロで入賞されるような猛者もいたが、全員が楽しい!と口にしていたのが、印象的だった。そして、アラフィフおやじは、今年中に東海道か中山道を走破しようと心に決めたのだった。

 
余呉湖畔をうねうねと、走りたいとこを走る。そんな感じのライド。小学生になった気分パート3(笑)
余呉湖畔をうねうねと、走りたいとこを走る。そんな感じのライド。小学生になった気分パート3(笑)


2019年6月22日:text & photo シシャチョー迫田 photo:テンチョー井上


問・ストラーダバイシクルズ