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「ビワイチ」だけじゃない! 滋賀県・湖北エリアで歴史探訪サイクリングを満喫!!
イベント
2019.06.24
獲得標高?200km超え?へたれアラフィフおやじには、そんなんいらんねん!旧街道と鉱山、新緑につつまれた里山を巡るサイクリングは、都会の喧噪を忘れ、仕事のストレスを吹っ飛ばしてくれる超癒し系ライドだった。
梅雨の晴れ間とは言えない、未だに梅雨入りしていない関西。滋賀県のサイクルショップ「ストラーダバイシクルズ」が主催する「余呉・北国街道サイクリング」イベントに参加してきた。ことのきっかけはストラーダ代表・井上さんの中山道をサイクリングするフェスブック投稿だった。何とも言えない旅情あふれる写真に反応してしまったおっさんは、おもわず「井上さん、私も旧街道に連れてってください!」とバブル期の某映画のような台詞で懇願したのだった。
当日は、湖北に位置するJR余呉駅に集合し、ガイドを務める井上さんより、一日の行程と、旧街道は、道幅も狭く、急に人が飛び出てくることもあるので、通常の半分の速度で走る等の説明があった。走り始めて5分。歴史を刻む看板の前で止まって、早速「賤ヶ岳の戦い」にまつわる小話が始まった。そして走ること5分。念願の北国街道に入ると、神社の鳥居の前で止まって、旧街道の小話が始まった。ふむふむ。さらに走ること500m。旧街道でしか見れない一里塚を発見し、伊能忠敬の測量話で盛り上がる。一体このライドは、一日で終わるんやろか……?と一抹の不安を覚えつつも、疲れてもないのに何かを見るために休む。しかし全然嫌じゃないで、こういうの!!と、ひとりでにやけるアラフィフおやじ。
最初に訪れたのは、江戸時代から伝統の味を今に伝えている「菊水飴本舗」。北国街道に位置し、当時から旅人の補給食として売られてたということは、今でいうところのサプリメントやったっちゅうわけやね!
その後、北国街道の宿場町である「木之本宿」に到着。古い町並みがたくさん残っていて、旅行気分を味わえる。「七本槍」で有名な「冨田酒造」で甘酒(ノンアルコール)をいただいたり、ロールパンにたくわんが入っていることで有名なサラダパン(つるやパン木之本本店)を昼食にむしゃむしゃ。
ていうか、まだスタートして5kmくらいしか走ってないんすけど〜。
木之本宿を出発してからは、新緑に囲まれた里山を抜け、吊り橋を渡ったり、未舗装路を走ったりして、第三の目的地である“滋賀のラピュタ”と言われる「土倉鉱山跡」へ。佐渡金山の北沢浮遊選鉱場跡や長崎の軍艦島を思い出しましたわ。
そこからはほとんどダウンヒルで、最後に余呉湖を一周して、ライドを終えた。参加者の中には、トライアスロンやエンデューロで入賞されるような猛者もいたが、全員が楽しい!と口にしていたのが、印象的だった。そして、アラフィフおやじは、今年中に東海道か中山道を走破しようと心に決めたのだった。