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今季からロードレースにも挑戦! 弱虫ペダルサイクリングチーム誕生

レース
 
お台場海浜公園(東京都港区)で開催された第5回シクロクロス東京のアフターパーティで、新生ロードチーム『弱虫ペダルサイクリングチーム』の誕生が発表された。2016シーズンの登録は、Jプロツアーの1つ下のカテゴリーであるE1になる。


大人気の自転車ロードレース漫画『弱虫ペダル(秋田書店「週刊少年チャンピオンで連載)』の作者である渡辺航さんは、2014-2015シーズンに自らの作品の名前を冠したシクロクロスチームを立ち上げ、監督として2シーズン活動してきた。

そして次のステップとしてロードレースへの挑戦を決め、渡辺さんは7人の所属選手、佐藤成彦ゼネラルマネージャー、日比谷メカニックとともに発表の壇上へ上がった。

渡辺さんは新チームのロードレースへの挑戦について「E1で成績を収めつつ、観客の皆さんが注目してくれて勝てるようなチームになり、最終的には4年後の東京オリンピックを目指せればと思う。その途中経過として、優秀な選手はヨーロッパで走ってくれればというのがボクの希望」と、熱く語ってくれた。

「今、自転車漫画を読んで、自転車選手にあこがれている人たちの目標になるようなチームでありたい。彼ら、彼女らがステップアップした先にこのチームがあり、さらにこのチーム自体も上を目指して走っている、というメッセージを伝えたい」と、渡辺さんは言う。漫画という日本文化から始まった、新しい形のチームの成長が楽しみだ。
 

お台場海浜公園でフライング発表?!

お台場に集まった弱虫ペダルファンのためのフライング発表で前田公平(左)が新ジャージもお披露目
お台場に集まった弱虫ペダルファンのためのフライング発表で前田公平(左)が新ジャージもお披露目
 
『弱虫ペダルサイクリングチーム』は、元々シクロクロス東京のアフターパーティで発表される予定になっていたのだが、実はお台場海浜公園の男子エリート後に行われた表彰式の最後の最後に、フライングで発表されていた。

今年もシクロクロス東京2日目には弱虫ペダルの女性ファンが大勢来場し、エンデューロとスポンサー・レースに参加した渡辺さんに熱い声援を送っていた。そして渡辺さんが表彰式にも登壇するとあって、大勢のファンが最後まで会場に残っていた。そこで渡辺さんが是非ここで発表したいと提案し、フライングが実現した。

「今までシクロクロスチームをずっとやってきたんですけれど、2016年から、ロードのチームを立ち上げることになりました。E1の方がレース数が多いので、そこから挑戦して、どんどん階段を登っていくところを皆さんに是非楽しんでいただきたい。今年は是非、ロードも熱く応援していただきたい」と、彼が発表すると、会場には黄色い歓声があがった。

そして新生『弱虫ペダルサイクリングチーム』の一員であり、終わったばかりの男子エリートのレースに弱虫ペダルシクロクロスチームのメンバーとして出場していた前田公平が、新しいチームジャージを着て登壇し、公式発表よりも早くファンにお披露目すると、会場はさらに熱狂に包まれた。

渡辺さんは「シクロクロスで好成績をおさめてくれた前田選手は、引き続きロードの方でもがんばっていく。シクロクロスの方も、2016-2017年シーズンも走る」と、ファンに報告した。

フライング発表に登壇した前田は「夏のシーズンも引き続き弱虫ペダルチームで走れることを、非常に光栄に思っています。ボクはずっと、土の上を走ってきたので、舗装路の上のレースは未知の領域というか、全然知らないことばかりですが、精一杯頑張りますので、皆さん応援よろしくお願いします」と、挨拶していた。
 
弱虫ペダル作者の渡辺さんは今年もシクロクロス東京に参加していた
弱虫ペダル作者の渡辺さんは今年もシクロクロス東京に参加していた
チームの発表会はシクロクロス東京のアフターパーティで行われた
チームの発表会はシクロクロス東京のアフターパーティで行われた

[弱虫ペダルサイクリングチーム 2016]
■所属選手
岡篤志
織田聖
前田公平
西島優太郎
栗栖嵩
大場政登志(プレーイングコーチ)
唐見美世子(プレーイングコーチ)

GM:佐藤成彦
メカニック:日比谷篤史
自転車:KUOTA

[コメント]
■岡篤志
「自転車を始めた頃から渡辺先生にはお世話になっていて、長い付き合い。目標は全日本アンダー23のレースを狙っていきたい」

■織田聖「ロードレースのロの字もわからないが、頑張りたいと思う」
*織田選手はBMX&シクロクロス出身

■西島優太郎「エースである岡篤志の総合ジャージとチームの総合優勝を目指して一生懸命走る」

■栗栖嵩「これまでは北海道選抜チームとしてツール・ド・北海道を何度か走っていた。チームのエースである岡選手のサポートをしつつ、ボク自身も何勝かできるように頑張りたい」

■大場政登志「今年はプレーイングコーチということで、走るだけに専念せず、ベルギーで2年、日本で2年、いろいろ学んだことがあるので、それをみんなに還元できる形を取れればと思う」

■唐見美世子「何年も前に自転車を放り投げて、いろいろ放浪していた。次世代の、もしくは弱虫ペダルを観ている女性に対して、もっと自転車は面白いんだという所を伝えられるようなレース展開、チーム作りをしていきたい」

■佐藤成彦GM「渡辺先生とは長い付き合いで、弱虫ペダルシクロクロスチームの方も2年間、ゼネラルマネージャーを務めさせてもらった。引き続きロードレースに留まらず、MTB、BMX、シクロクロス、すべての競技にチャレンジできるようなチャンスを先生からいただいたので、しっかり結果につなげられるように頑張っていく」

■日比谷篤史メカニック「選手が純粋にレースや練習に取り組めるようにバイクを作って、陰ながらのサポートができればと思っている」
(https://www.facebook.com/yowapedaCX)
 
 
所属選手。左から唐見、大場、来栖、西島、前田、織田、岡
所属選手。左から唐見、大場、来栖、西島、前田、織田、岡