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ベルギーのヘットニュースブラッドで地元のバンアーベルマートが初優勝!

レース
 
ベルギーのロードシーズン開幕戦である第71回オムロープ・ヘットニュースブラッド(ヨーロッパツアー1.HC)が2月27日に開催され、最後は5選手が逃げ切り、地元ベルギーのグレッグ・バンアーベルマート(BMC)がアルカンシエルのペーテル・サガン(ティンコフ)をスプリントで下して初優勝した。3位には21歳のティーシュ・ブノート(ロット・ソウダル)が入った。
 

第71回大会は、快晴のゲントをスタート。すぐに8人がアタックして抜け出し、4人が合流して12人の逃げ集団となった。そこにはチームジャイアント・アルペシンの出場辞退でビッグレースへの参加が許された地元のUCIコンチネンタルチーム、ベランダスウィレムスの選手が3人加わっていた。彼らは集団に最大で5分差を付けて逃げ続けた。

レースが動いたのは、ゴールまで残り60kmを切っていた9カ所目の石畳の坂、ターイエンベルフだった。ここで逃げ集団との差が1分にまで詰まっていた集団から、世界チャンピオンのサガン、バンアーベルマート、ティーシュ・ブノート(ロット・ソウダル)、ルーク・ロウ(チームスカイ)の4人が抜け出したのだ。

この重要なアタックに選手を送り込めなかった地元ベルギーのエティックス・クイックステップは、集団の先頭を引いたが、コーナーで3番手を走っていたトニー・マルティンが落車。幸い大事には至らなかったが、追撃のリズムが狂ってしまう結果になった。

4人は前を逃げていた選手を吸収し、残り43kmで8人になった。逃げ集団で生き残っていたのは、AG2R・ラモンディアルのアレクシス・グジャール、ベランダスウィレムスのカイ・ロースとブレヒト・ダーネ、ディレクトエネルジーのジュリアン・モーリスだった。

集団ではゴールまで残り41kmのハーフフックの石畳で大落車が発生し、優勝候補の1人だった地元ベルギーのフィリップ・ジルベール(BMC)が巻き込まれてしまった。彼はここでレースをリタイアした。

この日は終盤に落車が相次ぎ、ノルウエーのアレクサンダー・クリストフ(カチューシャ)も足止めを食らって遅れてしまった。彼は後輪が他の選手と接触して破損し、チームカーを待たなければならないトラブルもあり、まったくツイていなかった。

かつてラボバンクで走っていたベテランのロースは、不運にもゴールまで残り30kmのパッデストラートの石畳でパンクに見舞われてしまい、先頭グループから脱落してしまった。そして残り20km地点にあった最後の石畳区間のランゲ・ミュントでダーネとモーリスも遅れ、最初から逃げていた12人の中で生き残ったのはフランスのグジャールだけになった。

 
 
40人ほどに減ったメイン集団からは、ヤスペル・スタイブン(トレック・セガフレード)が抜け出して独走で前を追ったが、コーナーで転倒してしまい、結局集団に吸収されてしまった。集団はエティックス・クイックステップが引き続けていたが、50秒のタイム差がなかなか詰められずに終盤を迎えた。

ゲントのゴールが近づき、残り7kmを切ると先頭の5人とメイン集団のタイム差はじりじりと縮まっていった。ゴールまで残り4kmで、サガンが得意のロングアタックを仕掛けるのではないかと思われたが、アルカンシエルは動かなかった。

残り2kmでタイム差は20秒。先頭の5人は牽制を始め、メイン集団はすぐ近くにまで迫っていた。そして最後のコーナーで最初に動いたのはバンアーベルマートだった。すぐにサガンとブノートが反応したが、彼を捕らえることはできなかった。

奇しくもバンアーベルマートは昨年のツール・ド・フランスで区間初優勝を上げた時と同じように、強豪サガンの追撃を寄せ付けず、遂に地元のクラシックのタイトルを手中に収めることができたのだ。


■30歳で母国のクラシックを初めて制したバンアーベルマートのコメント「シーズン最初のクラシック・レースで勝つことは、僕にとって本当に重要だった。こういうクラシックでやっと勝ててうれしいよ。このレースでは何度もあと一歩まで行っていて、春先のクラシックで勝つのがどれだけ難しいことなのかは知っていた。

何勝できるかなんて誰にもわからないので、この勝利を楽しむつもりだ。願わくばもっと勝てるといいね。こんな風にスプリントでサガンを打ち負かすことは、とても自信を与えてくれる。一番の目標はロンド・バン・ブラーンデレンだが、勝利をすでに手中に収めたことは、シーズンを始める最高の方法だ」
 
 
■第71回オムロープ・ヘットニュースブラッド結果[2月27日/ゲント〜ゲント/ベルキー/201km]

1 グレッグ・バンアーベルマート(BMC/ベルギー)4時間54分12秒
2 ペーテル・サガン(ティンコフ/スロバキア)
3 ティーシュ・ブノート(ロット・ソウダル/ベルギー)
4 ルーク・ロウ(チームスカイ/英国)
5 アレクシス・グジャール(AG2R・ラモンディアル/フランス)+5秒
6 イェンス・デブースル(ロット・ソウダル/ベルギー)+9秒
7 アドリアン・プティ(ディレクトエネルジー/フランス)+9秒
8 エドワルド・トゥンス(トレック・セガフレード/ベルギー)+9秒
9 ヤスペル・スタイブン(トレック・セガフレード/ベルギー)+9秒
10 マテュー・ラダニュース(FDJ/フランス)+9秒
11 トム・ボーネン(エティックス・クイックステップ/ベルギー)+9秒
DNF 小石祐馬(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/日本)
(http://www.omloophetnieuwsblad.be/nl)