ニュース

今週末のアムステル・ゴールドレースに向けてジルベールが記者会見を行った

レース
 
オランダ南部リンブルフ州で4月17日に開催されるアムステル・ゴールドレース(UCIワールドツアー)に参加するベルギーのフィリップ・ジルベール(BMCレーシング)が、15日に記者会見を行った。

ジルベールは先週8日にチームメートのロイック・ブリーゲン(ベルギー)と一緒にトレーニングした帰りに、ベルギー国内で2人組の酔っ払いに絡まれ、左手の中指を骨折してしまった。彼は病院で3ヶ所の小さな骨折を固定するために、5本のピンを入れる手術を受けた。

このケガにより、ジルベールは今週水曜日に開催されたベルギーのブラパンツペイル(ヨーロッパツアー1.HC)を欠場したが、今週末に開催されるアムステル・ゴールドレースへの参加については、チームドクターからゴーサインが出た。

ジルベールはアムステル・ゴールドレースで2010年、2011年、2014年に優勝。さらに彼は、現在のアムステル・ゴールドレースのゴールが使用された2012年のリンブルフ世界選手権でも優勝している。

記者会見でのジルベールのコメント

皆さんご存知の状況で、指がこういう状態だが、今日は最後のカウベルフを上ることができ、キツいトレーニングもできて、まったく問題なかった。それはボクにとって良いニュースだった。

ボクたちはとても強いチームで臨むし、何かができるたくさんの可能性がある。何かできるのがボクだけではないのが、このレースでのボクたちのアドバンテージだ。

ここ2年くらいの大会と同じように、みんなが最後のカウベルフまで待つレースになるといいね。最後の上りのふもとに、大きな集団で到着することを期待している。



Q:ケガの状態は?

数日前に負ったもので、それまでにボクはもうたくさんのトレーニングをしてきていた。幸いリンブルフ(アムステル・ゴールドレースが開催される地方)の道は本当に良い。ほとんどパーフェクトだ。あのクオリティの道を走るのは、ボクにとってはいいニュースだ。そこで先週もたくさんトレーニングした。

みんな知っていると思うが、ベルギーの道では本当にトレーニングできない。それは大きな問題だよ。(リンブルフは)アスファルトの表面がとても良いんだ。穴もないしね。それは大きなアドバンテージだ。



Q:そのケガでもカウベルフで加速できる?

OKさ。100%ではないけどね。多分ボクはそこで他の選手を蹴落とすことはできないと思うけど、他の選手がボクを蹴落とせるとも思わない。

これまでの人生でも、落車をたくさん経験してきた。たとえばグランツールで落車したとしても、翌日はまたスタートするんだ。それが自転車乗りの精神なのさ。ボクたちは走り続けるんだ。もちろん、シャワーを浴びるにもカバーをかけなければならないのはナイスなことではないけどね。
 
Q:カウベルフの頂上がゴールの時と、現在のゴールの両方で優勝しているけど、どっちが好き?

ゴールがカウベルフの上の方が、ボクには最高だ。でも、特に今日カウベルフは向かい風だった。日曜日も同じ風になると思う。だから大きなグループが一緒にそこを上るだろうと思う。明日の夜に天気予報をもう一度確認しなければならないけど。



Q:今年はケガや病気が続いているね?

オムロープ・ヘットニュースブラッド(ヨーロッパツアー1.HC/2月27日開催)から、ボクはケガや病気で自分のレースプログラムに従えてはいないけれど、絶対ギブアップしない。もちろん、時にはメンタル面で厳しいこともあるが、いつでもトレーニングをして、ベストを尽くす。チームもサポートしてくれるしね。

今は最高のコンディションで、体重もちょうどいい。クラシックに向けての準備は万全だし、この後のシーズンについてもだ。



Q:アムステル・ゴールドレースはコースが変わってマイケル・マシューズのようなスプリンターのレースになったと思う?

マシューズは新しいタイプの選手のようなものだと思うよ。たしかにペタッキだって全盛期にはよく上れたものだが、今はスプリンターが普通に上れる時代だ。マシューズやペーテル・サガンは10〜15人のスプリントでも勝てるし、時にはベスト・クライマーでもある。彼らは新しいタイプだよ。


[BMCレーシングチーム(米国)のアムステル・ゴールド・レース参加メンバー]
マルクス・ブルクハルト(ドイツ)
アレッサンドロ・デマルキ(イタリア)
シルバン・ディリエール(スイス)
フィリップ・ジルベール(ベルギー)
ベン・ヘルマンス(ベルギー)
サムエル・サンチェス(スペイン)
ディラン・トゥンス(ベルギー)
ロイック・ブリーゲン(ベルギー)

(http://www.bmcracingteam.com)