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未舗装路の峠越えがあったジロ第8ステージで地元イタリアのブランッビッラが区間優勝してマリア・ローザを獲得!

レース
 
第99回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月14日にフォリーニョからアレッツォまでの186kmで第8ステージを競い、地元イタリアのジャンルーカ・ブランビッラ(エティックス・クイックステップ)が逃げ切って区間初優勝し、マリア・ローザも獲得した。


ジロに初出場中の山本元喜(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)は、21分17秒遅れの186位でゴールした。


ブランビッラは20km地点で集団から逃げ出すことに成功した13人の1人だった。この逃げグループは、上り坂の大部分が未舗装路のアルペ・ディ・ポーティ(カテゴリー2)のふもとで集団に3分半差を付けていた。

先頭の逃げグループから最初にアタックしたのはマッテーオ・モンタグティ(AG2R・ラモンディアル)で、アレッサンドロ・デマルキ(BMC)とブランビッラが合流。そこから未舗装路でブランビッラがアタックし、独走を開始した。

メイン集団では、この登坂でアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)がアタック。総合を争う選手たちはほとんどその攻撃に応えられたのだが、マリア・ローザを着たトム・ドゥムラン(ジャイアント・アルペシン)だけは遅れてしまった。

ブランビッラはアルペ・ディ・ポーティの山頂で、追走するモンタグティに22秒差、バルベルべのグループには2分50秒差、ドゥムランのグループには3分20秒差を付けていた。彼はそのまま独走で逃げ切り、区間優勝とマリア・ローザの両方を手に入れてしまった。

バルベルデの攻撃で脱落したドゥムランは、総合を争うライバルたちより1分以上遅れてゴール。総合成績でトップ10から陥落してしまった。

 
 
■区間優勝してマリア・ローザも獲得したブランビッラのコメント
「ボクは濡れた下り坂で最初にアタックした。12人がボクに追いついてきて、その後でボクはチームメートのトレンティン(13人の逃げの1人)に、調子がいいと感じているからグラベルの上り坂でアタックするつもりだと伝えた。彼はボクに全力を捧げてくれたよ」

「マリア・ローザはボクにとって新しいが、ボクは優勝争いの新顔ではない。今年、ボクは自分の能力により自信がある。ジロでいい結果を残したい。このマリア・ローザは計画の一部ではなかったけれど、それはいつでも計画できるものではない。いつだってボクの夢ではあったんだけどね」
 
 
■第8ステージ結果[5月14日/フォリーニョ~アレッツォ/186km]

1 ジャンルーカ・ブランビッラ(エティックス・クイックステップ/イタリア)4時間14分05秒
2 マッテーオ・モンタグティ(AG2R・ラモンディアル/イタリア)+1分06秒
3 モレノ・モゼール(キャノンデール/イタリア)+1分27秒
4 ヤコ・ベンター(ディメンションデータ/南アフリカ)+1分28秒
5 アレッサンドロ・デマルキ(BMC/イタリア)+1分33秒
6 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター/スペイン)+1分41秒
7 スティーブン・クルイスウエイク(チームロトNL・ユンボ/オランダ)+1分41秒
8 ミケル・ランダ(チームスカイ)+1分41秒
9 エステバン・チャベス(オリカ・グリーンエッジ/コロンビア)+1分41秒
10 イルヌール・ザカリン(カチューシャ/ロシア)+1分41秒
11 ラファウ・マイカ(ティンコフ/ポーランド)+1分44秒
12 ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ/イタリア)+1分44秒
13 リゴベルト・ウラン(キャノンデール/コロンビア)+1分44秒
16 ドメニコ・ポッゾビーボ(AG2R・ラモンディアル/イタリア)+1分44秒
19 ヤコブ・フグルサン(アスタナ/デンマーク)+2分32秒
38 トム・ドゥムラン(ジャイアント・アルペシン/オランダ)+2分51秒
186 山本元喜(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/日本)+21分17秒
■第8ステージまでの総合成績
1 ジャンルーカ・ブランビッラ(エティックス・クイックステップ/イタリア)33時間39分14秒
2 イルヌール・ザカリン(カチューシャ/ロシア)+23秒
3 スティーブン・クルイスウエイク(チームロトNL・ユンボ/オランダ)+33秒
4 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター/スペイン)+36秒
5 ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ/イタリア)+45秒
6 エステバン・チャベス(オリカ・グリーンエッジ/コロンビア)+48秒
7 リゴベルト・ウラン(キャノンデール/コロンビア)+49秒
8 ラファウ・マイカ(ティンコフ/ポーランド)+54秒
9 ドメニコ・ポッゾビーボ(AG2R・ラモンディアル/イタリア)+54秒
10 ミケル・ランダ(チームスカイ)+1分03秒
11 トム・ドゥムラン(ジャイアント・アルペシン/オランダ)+1分05秒
12 ヤコブ・フグルサン(アスタナ/デンマーク)+1分12秒
14 ボブ・ユンゲルス(エティックス・クイックステップ/ルクセンブルク)+1分21秒
182 山本元喜(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/日本)+1時間10分27秒
[各賞]
■ポイント賞(マリア・ロッサ):アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):ティム・ワロンス(ロット・ソウダル/ベルギー)
■新人賞(マリア・ビアンカ):ボブ・ユンゲルス(エティックス・クイックステップ/ルクセンブルク)
(http://www.giroditalia.it/it/)

 
 
5月15日にはいよいよ今年最初のキーステージとなる40.5kmの個人タイムトライアルが、トスカーナのキャンティ地方で行われる。マリア・ローザを失ってしまったドゥムランにとっては、タイムを挽回する格好のチャンスとなる。

元々今年のジロでの目標は、TTで優勝することだったドゥムランはこう語っている。「今日は単にボクにとって良くない日だった。この数日間、ちょっとサドルずれにもなっている。昨日は調子がいいとは感じられなかったが、問題というほどではなかった。今日も大きな問題のようではなかったが、レース中、ボクはただエネルギーがなかった。明日も今日と同じパワーなら、ボクはTTでは勝てないだろう。よく回復して、いい走りができることを望んでいる」

第1走者のチェン・ジ(ジャイアント・アルペシン)は、現地時間の12時40分にスタート。山本元喜は12時46分にスタートする。最終走者のブランビッラがスタートするのは16時16分だ。
 


Stage 8 - Highlights 投稿者 giroditalia