ニュース

『疑惑のチャンピオン』公開記念トークイベントにサッシャさん&絹代さんが登場

その他
あのランス・アームストロングを名匠スティーヴン・フリアーズ監督が描いた映画「疑惑のチャンピオン」がいよいよ7月2日(土)より公開される。これを記念して6月23日、都内で試写会&トークイベントが行われた。ゲストはツール・ド・フランスの実況も手掛けるサッシャさん、サイクルライフナビゲーターの絹代さん。

ツール・ド・フランスの開幕が来週末に迫るなか、会場には映画ファンのみならず、自転車ファンと思しき観客の姿も。まず、サッシャさんが、「ランス・アームストロングのことを皆さんはご存知ですか?」と問いかけると観客のほとんどの手が挙がり、日本での本作への期待の大きさが見て取れた。さらに、ランスがいかに強かったかを語り、会場を沸かせた。

 


ランス・アームストロングのイメージを聞かれた絹代さんは、間髪入れず「ターミネーターのような人」と一言。「レースが強く、頭脳明晰。それだけじゃなく、癌患者のために財団を作ったり、何に関しても隙がない人というのが私にとってのランスです。2002年くらいからレースを見始めたのですが、一番最初に見た強い人で、ザ・チャンピオンという感じですね。」とランスの鮮烈な印象を語った。

サッシャさんも同意し、「ドイツで生まれ育ったので、僕にとってのヒーローはドイツ人ロードレーサーのヤン・ウルリッヒ。そのため無敵のランスを憎んでいたが、ツールの実況を担当するようになった 2002年頃からは、レースをもっとフラットに見るようになり、ランスの強さをいつの間にか認めていた」と語った。

またサッシャさんの「全盛期のランスは全スポーツ選手の中で、一番稼いでいた。それこそNBAやF1のシューマッハよりも稼いだと噂されていた」という発言には、会場から驚愕の声が。

 


本作でランスを演じるのはベン・フォスター。「フォスターはランスになりきるため、2カ月間トレーニングをして役作りをした」とサッシャさんが役者の魅力を語り、 絹代さんは「フォスターがそれまではロードバイクに触ったこともなかった」という話に、驚いていた。

さらに「実際のツールのレース映像が使われているが、フォスターたちが走るシーンとまったく違和感がないことにもびっくりした」と語り、「エンドロールもじっくり見て。元選手や自転車関係者もたくさん出演しているので、その名前をみつけるのもこの映画の魅力の一つ」と観客の興味を掻き立てた。 

功罪相半ばするランス・アームストロングの歴史だが、サッシャさんは、確かに功績ははく奪されたが一概に悪い事とは決めつけず、「こういう時代は確かにあった。でもそれを乗り越えて今の自転車競技界があるんだ。人間にはこういう方向に行く弱さもある、ということを学ばせてくれた。」と締めくくった。

スポーツ業界を震撼させた衝撃作『疑惑のチャンピオン』は、ツール・ド・フランスの開幕日7月2日より公開される。
 


7/2(土) 丸の内ピカデリー&新宿ピカデリーほか全国公開!
疑惑のチャンピオン

原題:The Program
監督:スティーヴン・フリアーズ『あなたを抱きしめる日まで』『クィーン』 
脚本:ジョン・ホッジ『トレインスポッティング』
原案:「Seven Deadly Sins: My Pursuit of Lance Armstrong」デイヴィッド・ウォルシュ著
出演:ベン・フォスター、クリス・オダウド、ギヨーム・カネ、ダスティン・ホフマン

2015年/イギリス/英語/103分/シネマスコープ/カラー/音声5.1ch/日本語字幕:稲田嵯裕里
提供:松竹・ロングライド
配給:ロングライド
movie-champion.com