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ロンド・バン・ブラーンデレン開催2日前にクイックステップがアントワープで記者会見を行った
レース
2017.04.01
101回目を数えるロンド・バン・ブラーンデレン(UCIワールドツアー)開催を2日後に控えた3月31日に、ベルギーのクイックステップフロアーズがアントワープ港に浮かんだボートで記者会見を開いた。
今年からロンド・バン・ブラーンデレンのスタート地はアントワープになるため、クイックステップフロアーズは港湾局近くのボートというユニークな場所を会見場に選んだ。アントワープ郊外のモルに自宅があるトム・ボーネン(36)は、自前のポルシェを自分で運転して来ていた。
記者会見には、ロンド・バン・ブラーンデレンでエースを務めるベルギーチャンピオンのフィリップ・ジルベール(34)と、これが最後の参加となるボーネンだけでなく、チームメートたちも勢揃いし、ザハ・ハディドがデザインした港湾局をバックに記念撮影も行った。
ジルベールがエースになることで、プレッシャーはなくなるのでは? と、質問されたボーネンは「プレッシャーはいつも同じさ。フィリップがレースを勝ちに行こうと、僕には何も変わらない。ここ2レースの成績(E3・ハールビークで8位、ヘント~ウェヴェルヘムで6位)は良かったけど、特別ではなかった。でも、僕はいつも自分が望んでいる状況にいる。調子はいいから、いずれわかるさ」と、答えていた。
一方、チームのエースを務めるジルベールは2012年以来、5年ぶりの出場になる。「僕は強いと感じていて、ロンドのために好調でうれしいよ。コースはユース・カテゴリーの頃から知っているし、上りは爆発的だから好きなんだ。石畳のレースであまり勝っていないけど、いつも出場していい成績のために戦っている。やる気は満々だよ」と、彼は語った。
ジルベールは「いいチームを持ってスタートするが、レースには様々な要因が影響することにも注意しなければならない。天候、風向き、運…チームメートが誰も決定的な瞬間に機材トラブルに見舞われないことを願っている」と、付け加えていた。彼はロットに所属していた2009年と2010年に3位で表彰台へ上がっている。もし、ジルベールが勝てば、1987年に優勝した故クロード・クリケリオン以来のワロン出身の勝者になる。
クイックステップフロアーズのロンド・バン・ブラーンデレン参加選手
フィリップ・ジルベール(ベルギー)
イルヨ・ケイス(ベルギー)
イブ・ランパールト(ベルギー)
ズデネク・シュティバル(ベルギー)
ニキ・テルブストラ(オランダ)
マッテーオ・トレンティン(イタリア)
ジュリアン・ブルモート(ベルギー)
(http://www.quickstepfloorscycling.com/)
ボーネンはロンド・バン・ブラーンデレンとパリ~ルーベでスペシャライズドの“ルーベ”を使用
記者会見で「ルーベはどれくらい石畳に向いているかを説明できるか?」と聞かれ、ボーネンは「これは石畳のために作られているからね」と、答えてニヤリと笑った。
「ボクはこの3年間、ロンドではいつもルーベ・バイクに乗っている。それはちょっと個人的な選択で、ターマックには少しハードすぎると思うからだ。だからいつもロンドではルーベ・バイクを使っている。
1年で最も重要な2つのレースでは同じ自転車に乗るのがより良いというのがボクの意見でもある。ルーベ・バイクは本当に良くて、普通の道でも不利にはならない。だから使わない理由はないのさ」と、彼はルーベを選ぶ理由について語っていた。
新型ルーベに取り付けられたフューチャー・ショック・ヘッドセットのために、走りのスタイルが変わったりポジションが変わったかどうかという質問に対してボーネンは「それは実際にはない。バイクの上のポジションは同じだ」と、答えた。
「そのバイクに10分も乗れば、もうシステムなんか気にならないものさ。唯一気がつくのは、例えばミュール、ターイエンベルフ、パーテルベルフのようなキツい坂を走った時で、サドルから離れやすいように感じるんだ。普通のバイクでは座っていなければならず、後方に傾き、後輪に圧力がかかる。
でもルーベならちょっと簡単にペダルの方に乗りやすいんだ。日曜日に試してみて、それがどんな風に良かったか、良くなかったかはレースの後で教えてあげるよ」と言って、ボーネンは笑っていた。