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100回記念大会のジロ・デ・イタリア開幕!第1ステージはボーラ・ハンスグローエのポストルベルガーがサプライズ優勝

レース
 
100回記念大会のジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)が、5月5日にサルデーニャ島で開幕した。初日はアルゲーロからオルビアまでの206kmで第1ステージが競われ、オーストリアのルーカス・ポストルベルガー(ボーラ・ハンスグローエ)が、初出場のグランツールでサブライズな区間優勝を果たした。

イタリアと国境を接しているオーストリアの選手がジロで区間優勝したのはこれが初めてで、もちろんマリア・ローザを獲得したのも初だ。オーストリアは、ジロで区間優勝した33カ国目の国になった。

「驚きだ! 自分の調子がいいのはわかっていた。僕たちはサム・ベネットを牽引しようとしたんだけれど、彼は後ろに付くことができなかった。それで僕はギャップを見て、自分自身のために努力しようと決めたんだ。全力を出し尽くしたよ。これはプロとして初めての優勝で、マリア・ローザも獲得した。しばらくは信じられないだろうね」と、100回記念大会最初のラッキーボーイになったポストルベルガーはゴール直後に語っている。

25歳のポストルベルガーはポイント賞のマリア・チクラミーノ、新人賞のマリア・ビアンカも獲得してしまった。山岳賞のマリア・アッズーラは、この日逃げたチームメートのチェーザレ・ベネデッティが獲得し、第1ステージはドイツのボーラ・ハンスグローエが4賞ジャージを総なめにした。
 

スタートして2kmから6選手が逃げた

 
快晴に恵まれた第1ステージは195選手が出走。前日に競技外でのアンチ・ドーピング検査の陽性が発覚したバルディアーニ・CSFのステファノ・ピラッツィ(イタリア)とニコラ・ルッフォーニ(イタリア)の2人が出走できなかった。

カザフスタンのアスタナプロチームは、4月22日に交通事故で他界したイタリアのミケーレ・スカルポーニの代役を立てず、8人でスタート。アスタナプロチームのゼッケン21はスカルポーニに捧げられ、ブランクになっている。スタート前にはアスタナプロチームの8選手が最前列に並び、スカルポーニを悼んで1分間の黙祷が捧げられた。

スタートして2kmで6選手がアタックし、今年最初の逃げグループが形成された。メンバーはミルコ・マエストリ(バルディアーニ・CSF)、ベネデッティ、マルチン・ビアウォブウォツキ(CCC・スプランディ・ポルコウィチェ)、パベル・ブルット(ガスプロム・ルスベロ)、ダニエル・テクレハイマノット(チームディメンションデータ)、エウゲルト・ズパ(ウィリエールトリエスティナ・セッレイタリア)。6人は23km地点で最大7分20秒のタイム差を付けた。

この日3カ所設定されていたカテゴリー4の山岳ポイントはすべてベネデッティがトップで通過し、最初のマリア・アッズーラを獲得した。この日の逃げはゴール手前3.6kmで集団に吸収された。

集団ゴールスプリントに向かってハイペースになり、長く伸びた集団から残り2kmでポストルベルガーが先行。残り1kmのフラム・ルージュを通過しても、後続との差は縮まらなかった。ポストルベルガーはそのまま逃げ切り、両手を上げてフィニッシュラインを通過した。

5月6日はオルビアからトルトリまでの221kmで、中級山岳区間の第2ステージが行われる。
 
MAP : RCS Sport
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■第1ステージ結果[5月5日/アルゲーロ~オルビア/206km]

1 ルーカス・ポストルベルガー(ボーラ・ハンスグローエ/オーストリア)5時間13分35秒
2 カレブ・イーウェン(オリカ・スコット/オーストラリア)
3 アンドレ・グライペル(ロット・スーダル/ドイツ)
4 ジャコモ・ニッツォーロ (トレック・セガフレード/イタリア)
5 サーシャ・モドロ(UAE・チームエミレーツ/イタリア)
6 クリスティアン・ズバラーリ(チームディメンションデータ/イタリア)
7 ヤスペル・ストゥイヴェン (トレック・セガフレード/ベルギー)
8 ライアン・ギボンズ(チームディメンションデータ/南アフリカ)
9 サム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ/アイルランド)
10 フィル・バウハウス(チームサンウェブ/ドイツ)
72 スティーフェン・クラウスウェイク(チームロットNL・ユンボ/オランダ)+13秒
■第1ステージまでの総合成績(マリア・ローザ)
1 ルーカス・ポストルベルガー(ボーラ・ハンスグローエ/オーストリア)5時間13分25秒
2 カレブ・イーウェン(オリカ・スコット/オーストラリア)+4秒
3 アンドレ・グライペル(ロット・スーダル/ドイツ)+6秒
4 パベル・ブルット(ガスプロム・ルスベロ/ロシア)+8秒
5 ジャコモ・ニッツォーロ (トレック・セガフレード/イタリア)+10秒
6 サーシャ・モドロ(UAE・チームエミレーツ/イタリア)+10秒
7 クリスティアン・ズバラーリ(チームディメンションデータ/イタリア)+10秒
8 ヤスペル・ストゥイヴェン (トレック・セガフレード/ベルギー)+10秒
9 ライアン・ギボンズ(チームディメンションデータ/南アフリカ)+10秒
10 サム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ/アイルランド)+10秒
72 スティーフェン・クラウスウェイク(チームロットNL・ユンボ/オランダ)+23秒
[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):ルーカス・ポストルベルガー(ボーラ・ハンスグローエ/オーストリア)
(※第2ステージはカレブ・イーウェンが着用)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):チェーザレ・ベネデッティ(ボーラ・ハンスグローエ/イタリア)
■新人賞(マリア・ビアンカ):ルーカス・ポストルベルガー(ボーラ・ハンスグローエ/オーストリア)
(※第2ステージはヤスペル・ストゥイヴェンが着用)
(http://www.giroditalia.it/)
 
 

Giro d'Italia - Stage 1 - Highlights 投稿者 giroditalia