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ジロ・デ・イタリア第6ステージはスイスのディリエが区間初優勝
レース
2017.05.12
100回記念大会のジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月11日にレッジョ・カラブリアからテルメ・ルイジャーネまでの217kmで第6ステージを競い、スイスのシルヴァン・ディリエ(BMCレーシングチーム)が、ヤスペル・ストゥイヴェン (トレック・セガフレード)をゴールスプリントで打ち負かし、区間初優勝した。
総合上位に変動はなく、マリア・ローザはルクセンブルクチャンピオンのボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ)が守った。
第6ステージは151選手が出走。スタートして5kmでルーカス・ポストルベルガー(ボーラ・ハンスグローエ)、ストゥイヴェン、マッツ・ペーダセン(トレック・セガフレード)の3人が集団から逃げ出すことに成功した。
いくつかのカウンターアタックが失敗した後、シモーネ・アンドレッタ(バルディアーニ・CSF)とディリエが集団から逃げ出し、先頭の3人を追い、26km地点で合流。その時点で集団とのタイム差は4分近く開いていた。5人は67km地点で最大8分50秒差を付けた。
ゴールまで残り50kmで、5人の逃げグループは集団にまだ5分差を付けていた。ゴールまで残り6.5kmでペーダセンが脱落し、先頭は4人になった。その1km先でストゥイヴェンがアタックし、アンドレッタがついて行けず、先頭は3人になった。集団とのタイム差はまだ2分近くあった。
3人は集団に1分半のタイム差を付けたまま、フラム・ルージュを通過。最後のアップヒルは、互いに相手を牽制しながらゆっくりと上っていったが、残り200メートルでディリエがスパート。ストゥイヴェンだけが反応してついて行ったが、フィニッシュラインでディリエを差すことはできず、ハンドルを叩いて悔しがっていた。
■グランツールで区間初優勝した26歳のディリエのコメント「どうやってストゥイヴェンを打ち負かしたのかわからない。彼は素晴らしいスプリンターなのに。でも、丘の上のゴールだと僕はパワーがあって、大きなギアを踏めるんだ。僕はただ、自分を信じようと努力して、ゴールするためのエネルギーを探した。これは僕にとって最大の勝利だ」
5月12日は、カストロビッラーリから独特な屋根の建物で有名な世界遺産がある町、アルベルベッロ(バッレ・ディトリア)までの224kmで第7ステージが行われる。
■第6ステージ結果[5月11日/レッジョ・カラブリア~テルメ・ルイジャーネ/217km]
1 シルヴァン・ディリエ(BMCレーシングチーム/スイス)4時間58分01秒
2 ヤスペル・ストゥイヴェン (トレック・セガフレード/ベルギー)
3 ルーカス・ポストルベルガー(ボーラ・ハンスグローエ/オーストリア)+12秒
4 シモーネ・アンドレッタ(バルディアーニ・CSF/イタリア)+26秒
5 マイケル・ウッズ(キャノンデール・ドラパックプロフェッショナルサイクリングチーム/カナダ)+39秒
6 アダム・イェーツ(オリカ・スコット/英国)+39秒
7 ウィルコ・ケルデルマン(チームサンウェブ/オランダ)+39秒
8 ボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ/ルクセンブルク)+39秒
9 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード/オランダ)+39秒
10 ゲラント・トーマス(チームスカイ/英国)+39秒
■第6ステージまでの総合成績(マリア・ローザ)
1 ボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ/ルクセンブルク)28時間20分47秒
2 ゲラント・トーマス(チームスカイ/英国)+6秒
3 アダム・イェーツ(オリカ・スコット/英国)+10秒
4 ビンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ/イタリア)+10秒
5 ドメニコ・ポッツォビーボ(アージェードゥゼール・ラモンディアル/イタリア)+10秒
6 ナイロ・キンタナ(モビスターチーム/コロンビア)+10秒
7 トム・ドゥムラン(チームサンウェブ/オランダ)+10秒
8 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード/オランダ)+10秒
9 ティージェイ・ヴァンガードレン (BMCレーシングチーム/米国)++10秒
10 アンドレイ・アマドール(モビスターチーム/コスタリカ)+10秒
[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):フェルナンド・ガビリア(クイックステップフロアーズ/コロンビア)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):ヤン・ポランツェ (UAE・チームエミレーツ/スロベニア)
■新人賞(マリア・ビアンカ):ボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ/ルクセンブルク)
(第7ステージはアダム・イェーツが着用)
(http://www.giroditalia.it/)