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ブリヂストンとブリヂストンサイクルが、東京2020オリンピック日本代表自転車競技チームのトラック競技用自転車オフィシャルサプライヤーに就任
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2017.10.10
日本自転車競技連盟(以下、JCF)とブリヂストンおよびそのグループ会社であるブリヂストンサイクルは、2020年の東京オリンピックにおいて、日本代表自転車競技チームがトラック短距離競技で使用する自転車の供給に向けて共同で開発を進めることに合意した。それにあたり、10月10日(火)に東京・広尾のブリヂストングローバル研修センターにて記者発表会が行われた。
本大会の自転車競技で機材を供給する種目は、「ケイリン」「スプリント」「チームスプリント」の3種目。これらの種目で日本代表選手が使用する機材について、JCF側の日本代表コーチ協力のもと、自転車開発技術にブリヂストン中央研究所の解析技術を活用し、共同で開発。ブリヂストンサイクルが製造を行い供給するというものだ。
上記の種目にターゲットを絞ってバイクを開発した理由は、自転車競技種目の中で日本が最もメダルに近い種目と考えているからだという。具体的な製品の開発はこれから徐々に明らかになってくる。
JCFは本大会に向けて、金メダルを含む5個のメダル獲得を目指して強化を進めている。その勝利に貢献する競技用機材を、高い技術力を持つ日本企業に開発して欲しいと要請し、ブリヂストン側が合意した。
発表会ではJCF会長の橋本聖子氏、ブリヂストン執行役副社長の西山麻比古氏、ブリヂストンサイクル代表取締役社長の関口匡一氏が登壇し、それぞれ合意の内容や経緯、概要を説明。それに続けてJCF側から参加した2名もあいさつを行った。
コメントは以下の通り。
JCF会長 橋本聖子氏
JCF側としては、日本代表チーム短距離ヘッドコーチに新しくブノワ・ヴェトゥ氏を招きました。彼は先のリオ五輪で中国の女子スプリントのヘッドコーチを務め、金メダル獲得という成果を収めています。彼と選手強化委員長の中野浩一氏とともに、東京オリンピックでは短距離トラック種目でのメダル獲得に向け、対策を行っていきます。
どんな素晴らしい機材でも、それを扱える選手側の能力が伴わなけれなりません。逆に選手のフィードバックをブリヂストン側に提供し、機材開発を行っていただくなど、機材と選手が相乗効果で高めあえるという、オールジャパン体勢で闘いたいと思っています。」
ブリヂストン執行役副社長 西山麻比古氏
今回我々のグループが持つ解析・開発技術など走力を結集して、新たなバイク開発を行います。現在JCF側のヘッドコーチのアドバイスを取り入れた機材開発を行い、順調に進んでいます。
それについての内容はまだ現時点でお話する事はできませんが、このスポーツの祭典は同時に科学や技術の祭典でもあり、東京オリンピックも総力を上げてチャレンジしたいので、ぜひ期待して下さい。」
ブリヂストンサイクル代表取締役社長 関口匡一氏
最新バイクにも採用されている『ライダーの推進力を最大化する解析技術』プロフォーマット。そして自転車チームからの官能試験の結果も加えた評価技術。またグループが持つ素材面や手法などの設計技術。それらを長年のレースで蓄積した選手のフィジカルデータと合わせるというもの。
JCF側からの選手からのアドバイスを即座に技術に展開できるような開発チーム編成により、是が非でも金を取ろうと、総意で開発を行います。」
JCF理事 選手強化委員長 中野浩一氏
日本代表チーム短距離ヘッドコーチ ブノワ・ヴェトゥ氏
開催まであと1000日ほどとなった東京オリンピックにむけ、「チームジャパン」のビジョンがより具体的に示された本発表会。今後の展開にますます注目したい。
(text:江里口恭平 photo:中島丈博)
問
ブリヂストン http://www.bridgestone.co.jp/index.html
ブリヂストンサイクル http://www.bscycle.co.jp
日本自転車競技連盟 http://jcf.or.jp