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チームノボ ノルディスク元選手ジャスティン・モリス氏トークショーレポート
その他
2017.11.07
ノボ ノルディスク ファーマは2017ジャパンカップの翌週となる10月28日(土)、東京・丸の内のKITTEにて1型糖尿病についての展示&ステージイベントを開催した。
Changing Diabetes® 講演会では、オーストラリア人でチームノボ ノルディスクの元プロ選手ジャスティン・モリス氏が糖尿病を克服した実体験を話した。
Changing Diabetes® 講演会では、オーストラリア人でチームノボ ノルディスクの元プロ選手ジャスティン・モリス氏が糖尿病を克服した実体験を話した。
モリス選手は10歳で糖尿病を発症。数週間学校を休むほど体調不良が続き、病院での検査の結果、糖を分解できない1型糖尿病と診断された。
「注射しないと生きていけない」と言われたときはかなりショックで、一生何らかの制限をされるため、パイロットになりたいという夢も諦めざるを得なくなった。学校では「糖尿病の人」という目で見られ孤独を味わった。
ところが、当時の有名なラグビー選手が同じ1型糖尿病であることを知り、自分にもできることがあると勇気の扉が開いた。とりあえずラグビーをやってみたが、体が細くて向いていなかったという。
そのころ、スクールバスで糖尿病をからかわるのがイヤで、徒歩で通学してみたが遅刻することもあった。それでお父さんの古い自転車で通学を始めると、これが楽しかった! 週末もあちこち行くようになり、何よりのモチベーションとなった。自転車でプロになりたい、という夢が生まれて、トレーニングに励むようになった。
2009年、世界初の1型糖尿病患者の選手だけで構成された自転車プロチーム ノボ ノルディスクに加入し、5年間で5大陸を回り、プロ選手になるという夢が叶った。(ジャパンカップに出場したこともあり、日本語を勉強中)
今は引退して、オーストラリアのシドニーを拠点に後進の指導を行っている。一番大事な言葉は「勇気」。好きな言葉は「糖尿病はヒーローを選んでやってくる」。糖尿病はヒーローしかコントロールできない個性なのだ。
最後に「漫画「Ride Your Dream」のモデルになった1型糖尿病の大原慎人くんが、13歳でお父さんと広島まで900km走ったというのは素晴らしい!」とコメントした。
大原慎人君がモデルとなった漫画『Ride Your Dream』(ウェブサイトで公開中)