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スリランカTカップ第1ステージでキナンの中島康晴が優勝!
レース
2018.05.05
KINAN Cycling Team(キナンサイクリングチーム)が出場するスリランカ Tカップ(UCIアジアツアー2.2)が2018年5月4日に開幕。
123.9kmで争われた第1ステージは、序盤から逃げ続けた3選手がそのまま優勝争いに転じ、最後は中島康晴が制してステージ優勝。チームに2018年シーズン初勝利をもたらした。この結果、中島はリーダージャージを獲得し、第2ステージからは個人総合首位の立場でレースへと臨む。
123.9kmで争われた第1ステージは、序盤から逃げ続けた3選手がそのまま優勝争いに転じ、最後は中島康晴が制してステージ優勝。チームに2018年シーズン初勝利をもたらした。この結果、中島はリーダージャージを獲得し、第2ステージからは個人総合首位の立場でレースへと臨む。
UCI公認の国際レースとしては初開催となるスリランカ Tカップ。同国を構成するセイロン島の東海岸から西海岸までを、3日間・327.7kmで結んでいく。キナンサイクリングチームはこの大会に向けて中島のほか、中西健児、雨乞竜己、トマ・ルバ、新城雄大の5選手を招集。各ステージのレース距離が100km前後と短いことから、スピード重視のメンバー編成で同国へと乗り込んだ。
迎えた第1ステージは、パサイクーダ(Passikudah)からマヒヤンガーナヤ(Mahiyanganaya)までの123.9km。スタートからフィニッシュまでの高低差は約90mと、ほぼ平坦にカテゴライズされるレイアウト。35度前後の気温の中でのレースとあり、有力チームを中心に絞り込みが進むことを想定。キナン勢は確実に前方に位置し、重要な局面を複数のメンバーで対応していくことを意識した。
スタート直後から始まったアタック合戦では、ライバルチームの動きを見ながらチェックを繰り返した。10km地点を過ぎたところで13人が飛び出すと、そのまま逃げの態勢へ。キナンからは中島が加わり、レースを先行する。
最大で約4分のリードとした中島らの逃げだが、メイン集団もフィニッシュまで残り50kmを切ったあたりからペースを上げてタイム差を縮めていく。
その最中、逃げグループに変化が生まれたのは残り約40km。他選手のアタックに中島が反応すると、もう1人を加えてそのままペースアップ。一緒に逃げてきた他の10人を振り切って先を急いだ。途中で通過したこの日2回目のスプリントポイントでは、中島が2位通過している。
一度縮まった後続とのタイム差だったが、3人の逃げとなってからは拡大傾向に。やがて逃げ切りを濃厚とした中島らは、ステージ優勝を賭けての駆け引きへと移ってゆく。残り10kmを切ってからはフィニッシュまで一直線。フィニッシュまでの距離を減らしながら、相手の様子をうかがっていく。
3人の形勢に大きな変化はなく、勝負はスプリントへ。2番手につけ、ライバルの動きを読み切った中島は、万全の態勢になったラスト100mで加速。労せず先頭に立つと、追う2人を寄せ付けずトップでフィニッシュラインを通過した。
中島にとっては、キャリア通算8勝目(UCIレースのみ)、そしてキナンサイクリングチームにとってはついにやってきた今シーズン初勝利。UCIレースでの成績と同時に、日本人選手の強化を目指す過程にあるチームにとって、今後の弾みとなる大きな勝利になったといえそうだ。
これにより、中島は個人総合首位に立った。また同時にスプリント賞でもトップになっている。途中まで中島らと逃げていた第2グループの10人をはさみ、残るキナン勢4人が含まれたメイン集団は3分23秒差でフィニッシュ。レースを終えて中島の勝利を知り、メンバーは喜びを爆発させた。
5日に行われる第2ステージは、マヒヤンガーナヤからキャンディ(Kandy)までの85.3km。今大会最短距離でありながら、唯一の山岳ステージ。中盤に2つのカテゴリー山岳が立て続けに現れるが、2つ目の山頂からフィニッシュまで約37km残されている。あらゆる展開が想定されるが、リーダーチームとしてこの日を迎えるKINAN Cycling Teamがどうレースを進めるか。チーム力や各選手の総合力が問われる1日となる。
スリランカ Tカップ(SRI LANKA T-CUP、UCIアジアツアー2.2)
第1ステージ結果
パサイクーダ(Passikudah)~マヒヤンガーナヤ(Mahiyanganaya)123.9km
1 中島康晴(KINAN Cycling Team) 2時間47分42秒
2 ステファン・アスタフイェフ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +0秒
3 平塚吉光(チームUKYO) +4秒
4 チェ・ドンヒョン(韓国、ガピョンサイクリングチーム) +2分19秒
5 モハドシャフルル・マットアミン(マレーシア、トレンガヌサイクリングチーム) +2分29秒
6 吉岡直哉(チームUKYO)
16 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +3分23秒
42 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
46 中西健児(KINAN Cycling Team)
51 新城雄大(KINAN Cycling Team)
個人総合時間
1 中島康晴(KINAN Cycling Team) 2時間47分30秒
2 ステファン・アスタフイェフ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +3秒
3 平塚吉光(チームUKYO) +12秒
4 チェ・ドンヒョン(韓国、ガピョンサイクリングチーム) +2分31秒
5 ローガン・グリフィン(ニュージーランド、ネックス・CCNサイクリングチーム) +2分37秒
6 ジュリアン・アマドリ(フランス、チームフランスディフェンス) +2分39秒
16 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +3分35秒
42 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
46 中西健児(KINAN Cycling Team)
51 新城雄大(KINAN Cycling Team)
スプリント賞
1 中島康晴(KINAN Cycling Team) 19pts
チーム総合
1 チームUKYO 8時間29分2秒
3 KINAN Cycling Team +50秒
キナンサイクリングチーム出場選手
中西健児
雨乞竜己
トマ・ルバ
中島康晴
新城雄大
中島康晴のコメント
今大会は日本人選手にもチャンスがあるレースで、個人的には若い選手たちに活躍の場を与えられればと考えている。自分がリーダージャージを着ることで、いろいろな戦術が立てられると思うので、リーダーチームであることだけに固執せずステージ優勝を狙ったり、何かきっかけをつかめるようなレースにしたい。