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ジロ・デ・イタリア第5ステージは地元イタリアのバッタリーンが区間優勝

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ジロで区間通算3勝目を上げた地元イタリアのバッタリーン。昨年ジャパンカップで来日した選手だ 
ジロで区間通算3勝目を上げた地元イタリアのバッタリーン。昨年ジャパンカップで来日した選手だ 
 
第101回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月9日に南部シチリア島のアグリジェントからサンタ・ニンファ(バッレ・デル・ベリーチェ)までの153kmで第5ステージを競い、地元イタリアのエンリーコ・バッタリーン(チームロットNL・ユンボ)がゴール勝負を制し、ジロ区間通算3勝目を上げた。

総合リーダーのマリア・ローザは、オーストラリアのローハン・デニス(BMCレーシングチーム)が守った。

この日はゴールまで残り6kmで、優勝候補の1人であるコロンビアのミゲルアンヘル・ロペス(アスタナプロチーム)が、路肩の草むらに突っ込むアクシデントで集団から遅れてしまった。彼はチームメートのルイスレオン・サンチェス(アスタナプロチーム)に引かれてゴールを目指したが、43秒を失ってしまった。


シチリア島ステージ2日目の第5ステージは174選手が出走。スタートしてすぐに、4人が集団からアタックし、この日の逃げグループを形成した。

メンバーはアンドレーア・ヴェンドラーメ(アンドローニジョカットリ・シデルメック)、エウゲルト・ズパ(ウィリエールトリエスティーナ・セッレイタリア)、ローラン・ディディエとライアン・マレン(トレック・セガフレード)だった。逃げは29km地点で集団に5分差を付けたが、ロット・スーダルがコントロールしてそれ以上にはならなかった。

ゴールまで残り21.5kmで、集団と逃げとのタイム差は1分半になった。そこで逃げから地元イタリアのヴェンドラーメがアタックし、単独で先行。他の選手は残り14.5kmで全員吸収された。

メイン集団では、残り13.8kmのヘアピンカーブで落車が発生。ドメニコ・ポッツォヴィーボ(バーレーン・メリダ)やマリア・ビアンカを着たマクシミリアン・シャッハマン(クイックステップフロアーズ)が一時遅れたが、無事集団に戻ることができた。

ベンドラメはゴールまで残り3.2kmで、50人ほどに減ったメイン集団に吸収された。最後の上り坂は、ジャック・ヘイグ(ミッチェルトン・スコット)が先頭を引き続けた後、最後のカーブでジョバンニ・ヴィスコンティ(バーレーン・メリダ)がアタックして抜け出した。

しかし、前日区間3位だったバッタリーンがホームストレートでヴィスコンティを交わして先頭に立ち、両手を上げてフィニッシュラインを通過した。現在28歳のバッタリーンは、2013と2014年にもジロで区間優勝していて、4年ぶりで勝ち星を1つ増やすことができた。


■ジロで区間3勝目を上げたバッタリーンのコメント
「今日のゴールは昨日ちは異なっていた。昨日は最後の上りがとても協力だった。ここではずっと楽だった。ボクにとって、ジロは毎年とても重要だ。またステージ優勝者になれて、ものすごくハッピーだ。こんな風にこのレースを続けていきたいよ」

■マリア・ローザを着て今年最初の山岳ステージに挑むことになったデニスのコメント
「向かい風のせいでスローペースで、いい一日だった。時々ちょっとストレスを感じたが、マリア・ローザでいられて嬉しいよ。まだ5日目で、それは残り16日あることを意味する。明日はエトナ山でまた別の物語になるだろう。ボクは自分がそこでどれだけ上れるかを楽しみしている」


 
エトナ山頂ゴールでマリア・ローザを守れるかが注目されるデニス 
エトナ山頂ゴールでマリア・ローザを守れるかが注目されるデニス 
 
■第5ステージ結果[5月9日/アグリジェント~サンタ・ニンファ(バッレ・デル・ベリーチェ)/153km]

1. BATTAGLIN Enrico (TEAM LOTTO NL - JUMBO / ITA) 4h 06’ 33”
2. VISCONTI Giovanni (BAHRAIN - MERIDA / ITA)
3. GONÇALVES José (TEAM KATUSHA ALPECIN / POR)
4. SCHACHMANN Maximilian (QUICK-STEP FLOORS ?GER)
5. YATES Simon (MITCHELTON - SCOTT / GBR)
6. WELLENS Tim (LOTTO SOUDAL / BEL)
7. GAVAZZI Francesco (ANDRONI GIOCATTOLI - SIDERMEC / ITA)
8. LAMMERTINK Maurits (TEAM KATUSHA ALPECIN / NED)
9. POZZOVIVO Domenico (BAHRAIN - MERIDA / ITA)
10. KONRAD Patrick (BORA - HANSGROHE / AUT)
53. LOPEZ MORENO Miguel Angel (ASTANA PRO TEAM / COL)0’ 43”

■第5ステージまでの総合成績(マリア・ローザ)
1. DENNIS Rohan (BMC RACING TEAM / AUS) 18h 29’ 41”
2. DUMOULIN Tom (TEAM SUNWEB / NED)0’ 01”
3. YATES Simon (MITCHELTON - SCOTT/ GBR)0’ 17”
4. WELLENS Tim (LOTTO SOUDAL / BEL)0’ 19”
5. BILBAO Pello (ASTANA PRO TEAM / ESP)0’ 25”
6. SCHACHMANN Maximilian (QUICK-STEP FLOORS / GER)    0’ 28”
7. POZZOVIVO Domenico (BAHRAIN - MERIDA / ITA)0’ 28”
8. GONÇALVES José (TEAM KATUSHA ALPECIN /POR)0’ 32”
9. PINOT Thibaut (GROUPAMA - FDJ/ FRA)0’ 34”
10. KONRAD Patrick (BORA - HANSGROHE /AUT)0’ 35”

14. CHAVES Esteban (MITCHELTON - SCOTT / COL)0’ 47”
18. WOODS Michael (TEAM EF EDUCATION FIRST-DRAPAC / CAN)0’ 53”
19. FROOME Chris (TEAM SKY / GBR)0’ 55”
23. ARU Fabio (UAE TEAM EMIRATES / ITA)0’ 57”
25. HENAO Sergio Luis (TEAM SKY / COL)01’ 03”
29. MEINTJES Louis (TEAM DIMENSION DATA / RSA)01’ 15”
39. LOPEZ Miguel Angel (ASTANA PRO TEAM / COL)01’ 57”

[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):Elia Viviani (Quick-Step Floors)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):Enrico Barbin (Bardiani CSF)
■新人賞(マリア・ビアンカ):Maximilian Schachmann (Quick-Step Floors)
 

今年最初の山岳ステージはエトナ山ゴール

MAP : RCS Sport
MAP : RCS Sport
MAP : RCS Sport
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シチリア島最終日の5月10日は、カルタニセッタから標高1736メートルのエトナ山頂(カテゴリー1)までの164kmで、今年最初の山岳区間となる第6ステージが行われる。エトナ山の登坂は全長15km。途中最大で勾配が15%と14%のポイントがある。総合を争う選手たちにとっては、最初の脚だめしとなる。

レース公式サイト

 

第5ステージのハイライト映像