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プラート・ネボーゾ頂上ゴールのジロ・デ・イタリア第18ステージはシャッハマンが逃げ切り優勝/イエーツが遅れた

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グランツール初出場で区間優勝したシャッハマン
グランツール初出場で区間優勝したシャッハマン
 
第101回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は最終週に入り、いよいよ最後の山岳3連戦がスタート。5月24日はアッビアーテグラッソから、標高1607メートルでカテゴリー1のプラート・ネボーゾ頂上までの196kmで第18ステージが競われ、ドイツのマクシミリアン・シャッハマン(クイックステップフロアーズ)が逃げ切って区間初優勝を果たした。24歳のシャッハマンは、これがグランツール初出場だった。

総合争いのグループでは、最後のプラート・ネボーゾの登坂でマリア・ローザを着た英国のサイモン・イエーツ(ミッチェルトン・スコット)が遅れ、ライバルたちに対して28秒失った。翌日のクイーンステージを前に、イエーツと総合2位のトム・ドゥムラン(チームサンウェプ)のタイム差はたった28秒になった。

 
ライバルたちに遅れを取ってしまったマリア・ローザのイエーツ 
ライバルたちに遅れを取ってしまったマリア・ローザのイエーツ 
 
第18ステージは158選手がスタート。7km地点で10人の選手が集団からアタックしたが、すぐには集団の許しを得られず、タイム差は広がらなかった。その後、クイックステップフロアーズのミケル・モルコフとシャッハマンが集団を抜け出し、23km地点で先頭の逃げに合流。集団は逃げを容認し、42km地点でタイム差は9分以上に開いた。

ゴールまで残り20kmで、12人の先頭集団と集団のタイム差は15分以上あった。先頭集団から残り16kmでボーイ・ファンポッペル(トレック・セガフレード)が飛び出し、しばらく独走したが、最後のプラート・ネボーゾの上り坂が始まって吸収された。

ゴールまで残り10kmを切り、勾配がキツくなってきたところで先頭集団はバラけ始め、シャッハマン、ルーベン・プラサ(イスラエル・サイクリングアカデミー)、マッティーア・カッタネオ(アンドローニジョカットリ・シデルメック)、クリストフ・フィングステン(ボーラ・ハンスグローエ)の4人が区間優勝争いを開始した。

そこからカッタネオとシャッハマンが抜け出し、終盤は2人の間でアタック合戦が演じられた。そこに残り1kmで、グランツールでの優勝経験があるベテランのプラサが追いついたが、最後はシャッハマンがアタックを決め、単独でゴールへと飛び込んだ。

マリア・チクラミーノを着ているエリア・ヴィヴィアーニが、すでに今大会で4勝を上げているベルギーのクイックステップフロアーズは、シャッハマンの勝利で今シーズン36勝目になった。


プラート・ネボーゾで40人ほどに減ったマリア・ローザの集団では、モビスターチームがペースを上げた後、ウァウテル・プールス(チームスカイ)が飛び出し、マリア・ビアンカを着たミゲルアンヘル・ロペス(アスタナプロチーム)が合流。ゴールまで残り3kmで、2人を追うマリア・ローザのグループは15人に減っていた。

その後、ロペスは単独で逃げ続け、マリア・ローザのグループに30秒以上のタイム差を付けた。そこで遂にドゥムランが攻撃を開始したが、すぐにイエーツと総合3位のドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(バーレーン・メリダ)が付いていった。

総合でトップ3が激しい闘いを繰り広げるのかと思われた矢先、後方からクリストファー・フルーム(チームスカイ)がアタック。ドゥムランとポッゾビーボはその後方を追いかけたが、マリア・ローザのイエーツはここでブレーキがかかってしまった。

フルームは先行していたプールスに追いつき、ポッツォヴィーヴォとドゥムランを引き連れてゴールを目指した。終盤のコーナーでプールスがコースを間違えそうなる小さなアクシデントはあったが、フルーム、ポッツォヴィーヴォ、ドゥムランの3人は、このステージでイエーツに28秒のタイム差を付けることができた。


■初出場のグランツールで区間初優勝を果たしたシャッハマンのコメント
「ここまでのジロで自分が達成したことは想像以上だった。最初の休養日の後、ボクは呼吸器感染症に苦しんだ。2度目の休養日には回復した。今日はチャンスがあると、ボクたちは知っていた。モルコフにはとても感謝している。逃げはすでに行ってしまったのに、彼はボクと一緒に橋渡しをしてくれた。最後のライバルに勝つ自信はあったよ」


■山岳3連戦の初日に遅れを取ってしまったイエーツのコメント
「ボクはただ、疲れていた。最後にもう脚がなかった。でも問題はない。出来る限りのベストを尽くしたし、まだリードを持っていることに満足している。

ジロの早い段階でたくさんのエネルギーを費やしてしまったことを後悔はしていない。それはやる必要があったからだ。あんなにアグレッシブなレースをしていなければ、ボクはドゥムランの後ろにいただろう。ボクはほぼ50秒のボーナスタイムを獲得した。それは今、ボクが総合成績で持っているタイムよりも多い。

今日、調子が悪いと感じたのは最後の1kmだけだ。まだリードしているし、次の2つの山岳ステージは今日よりもボクに向いている」
 
総合2位から3位までの3人が、ここでマリア・ローザのイエーツにタイム差を付けることができた
総合2位から3位までの3人が、ここでマリア・ローザのイエーツにタイム差を付けることができた
 
■第18ステージ結果[5月24日/アッビアーテグラッソ~プラート・ネボーゾ/196km]

1. SCHACHMANN Maximilian (QUICK-STEP FLOORS / GER) 4h 55’ 42”
2. PLAZA Ruben (ISRAEL CYCLING ACADEMY / ESP) 0’ 10”
3. CATTANEO Mattia (ANDRONI GIOCATTOLI-SIDERMEC / ITA) 0’ 16”
4. PFINGSTEN Christoph (BORA - HANSGROHE / GER) 01’ 10”
5. MARCATO Marco (UAE TEAM EMIRATES / ITA)01’ 26”
6. MORKOV Michael (QUICK-STEP FLOORS / DEN) 01’ 36”
7. KUZNETSOV Viacheslav (TEAM KATUSHA ALPECIN / RUS) 01’ 52”
8. VAN EMDEN Jos (TEAM LOTTO NL - JUMBO / NED) 03’ 22”
9. TURRIN Alex (WILIER TRIESTINA - SELLE ITALIA / ITA) 03’ 29”
10. BALLERINI Davide (ANDRONI GIOCATTOLI-SIDERMEC / ITA)05’ 09”

11. LOPEZ MORENO Miguel Angel (ASTANA PRO TEAM / COL) 10’ 48”
12. POZZOVIVO Domenico (BAHRAIN - MERIDA / ITA) 11’ 03”
13. DUMOULIN Tom (TEAM SUNWEB / NED) 11’ 03”
14. FROOME Chris (TEAM SKY / GBR) 11’ 03”
15. POELS Wout (TEAM SKY / NED) 11’ 07”
16. KONRAD Patrick (BORA - HANSGROHE / AUT) 11’ 23”
17. BILBAO Pello (ASTANA PRO TEAM / ESP) 11’ 23”
18. CARAPAZ Richard (MOVISTAR TEAM / ECU) 11’ 23”
20. YATES Simon (MITCHELTON - SCOTT / GBR) 11’ 31”
22. BENNETT George (TEAM LOTTO NL - JUMBO / NZL) 11’ 36”
24. PINOT Thibaut (GROUPAMA - FDJ / FRA) 11’ 36”
25. DENNIS Rohan (BMC RACING TEAM / AUS) 11’ 36”

■第18ステージまでの総合成績(マリア・ローザ)
1. YATES Simon (MITCHELTON - SCOTT / GBR) 75h 06’ 24”
2. DUMOULIN Tom (TEAM SUNWEB / NED) 0’ 28”
3. POZZOVIVO Domenico (BAHRAIN - MERIDA / ITA) 02’ 43”
4. FROOME Chris (TEAM SKY / GBR) 03’ 22”
5. PINOT Thibaut (GROUPAMA - FDJ / FRA) 04’ 24”
6. LOPEZ Miguel Angel (ASTANA PRO TEAM / COL) 04’ 54”
7. DENNIS Rohan (BMC RACING TEAM / AUS) 05’ 09”
8. BILBAO Pello (ASTANA PRO TEAM / ESP) 05’ 54”
9. CARAPAZ Richard (MOVISTAR TEAM / ECU) 05’ 59”
10. KONRAD Patrick (BORA - HANSGROHE / AUT) 07’ 05”
11. BENNETT George (TEAM LOTTO NL - JUMBO / NZL) 07’ 06”

[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):Elia Viviani (Quick-Step Floors)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):Simon Yates (Mitchelton - Scott)
■新人賞(マリア・ビアンカ):Miguel Angel Lopez (Astana Pro Team)
 

未舗装路のチマ・コッピに挑むクイーン・ステージ!

5月25日は、トリノ郊外のベナリア・レアレから、標高1908メートルでカテゴリー1のヤッフェラウ(バルドネッキア)頂上までの185kmで第19ステージが行われる。標高2178メートルで、今年のチマ・コッピ(最高峰)となるフィネストレ峠に挑むクイーン・ステージだ。

当初このステージは184kmの予定だったが、終盤のコース上で土砂崩れがあり、迂回しなければならなくなって1km延長している。

序盤にカテゴリー2のリス峠を越えた後、チマコッピのフィネストレ峠は92km地点からスタート。全長18.5kmの上り坂の後半7.8kmは未舗装路だ。平均勾配は9.2%、スタートしてすぐのアスファルト区間に最大14%の難所がある。

非常にテクニカルなフィネストレ峠の下り坂を駆け下りた後、標高2035メートルでカテゴリー3のセストリエーレ峠を越え、最後はバルドネッキアのヤッフェラウ山に挑む。ヤッフェラウの登坂は全長7.25km、平均勾配は9.1%、序盤に最大14%の場所が含まれている。



レース公式サイト

 
第19ステージのコースレイアウト(MAP : RCS Sport)
第19ステージのコースレイアウト(MAP : RCS Sport)
チマ・コッピのフィネストレ峠(MAP : RCS Sport)
チマ・コッピのフィネストレ峠(MAP : RCS Sport)
ゴールのヤッフェラウ山(MAP : RCS Sport)
ゴールのヤッフェラウ山(MAP : RCS Sport)
残り3km(MAP : RCS Sport)
残り3km(MAP : RCS Sport)

第18ステージのハイライト映像