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第34回全日本学生選手権個人ロードレース大会 6/10伊豆・サイクルスポーツセンターで開催

レース
日本学生自転車競技連盟は2018年6月10日(日)、静岡県伊豆市のサイクルスポーツセンター / 5kmサーキット(左まわり・秀峰亭スタート・ゴール個人ロードレース 男子 140km(5km×28周) 女子 60km(5km×12周)) で第34回全日本学生選手権個人ロードレース大会を開催する。

学生選手権個人ロードレースはインカレのロードレースと並ぶ、学連のロードレースの中でも最高峰の競技大会。男女ともに優勝者には学連チャンピオンジャージが与えられる。


 
2017年大会を制した日本大学・武山晃輔
2017年大会を制した日本大学・武山晃輔

今年のコースは修善寺CSC・サイクルスポーツセンター

昨年は、岩手県紫波町で公道周回のサーキットコース(1周=9.4 km)で開催され、男子は日本大学・武山晃輔が、女子は日本体育大学・谷伊央里が学生選手権個人ロード初優勝を飾った。

今年のコースは日本サイクルスポーツセンター5kmサーキット。毎年、修善寺カップおよび修善寺オープンロードが行われ、2000年以降のインカレもたびたび、このコースで開催されている。

選手の間でも非常に馴染みあるコースだが、伊豆の急峻な地形を利用したコースは、平地区間が全くないタフなコースとして恐れられており、坂を苦手とする選手は容赦なく振り落とされてしまう。1周5kmと短めなので先頭から6分程度遅れるとおろされてしまうため、完走者が少なくなりやすいコース。スタート/フィニッシュ地点前は最大勾配12%の激坂となる。
 

男子はWUC出場資格がかかる戦い

このレースの男子本戦は7/30-8/4にポルトガル・ブラガで開催される2018世界大学自転車競技選手権(WUC)の出場資格の獲得がかかる選考レース(大会詳細ページ)。また、9月に行われるツール・ド・北海道国際レース(UCI2.2)へのチーム推薦順位へのポイントにも関係する。

男子は昨年大会、日本大学が圧倒的な強さをみせ、武山が個人ロードを制し、勢いそのままにインカレロードも優勝し、学生ロードレースの二大タイトルを獲得する強さをみせた。

今年も日本大学は咋年優勝した武山晃輔をはじめ、草場啓吾も(昨年度4位)ナショナルチームのメンバーとして出場したツアーオブジャパンで2日間山岳賞ジャージを着用するなど海外含めU23日本代表選手としてレースなどで活躍しており注目される。

そして今シーズン、序盤から活躍をみせている京都産業大学・中井唯晶(昨年度2位、2018全日本チャレンジロードA-U優勝、2018学生選手権クリテリウム優勝)、修善寺のコースでの優勝経験が多いクライマー中央大学 尾形尚彦(2017全日本チャレンジロードA-U優勝、RCS第2戦修善寺オープン)、積極的なレース運びで展開をリードする走りの順天堂大学・石原悠希(RCS第2戦修善寺オープン2位)、2017ツールド北海道で山岳賞を獲得した鹿屋体育大学・冨尾大地、慶應義塾大学・大前翔(学生選手権個人TT優勝)、日本体育大学・岡部祐太(昨年度RCS年間総合優勝)、早稲田大学・中川拳などがレースの中心となるだろう。

上りと下りのこのコースで28周(獲得標高4200m)は消耗戦でもある。大会は個人選手権だが、ロードレースはチームでの動きが勝敗に影響する。チーム力がある日本大学・京都産業大学・日本体育大学あたりがレースを有利にすすめ、個の力で戦わなければならない選手たちがそれを見てどう動くかがポイントだ。
 
2017年大会で2位の京都産業大学・中井唯晶
2017年大会で2位の京都産業大学・中井唯晶
中央大学・尾形尚彦は2017全日本チャレンジロードA-Uで優勝した
中央大学・尾形尚彦は2017全日本チャレンジロードA-Uで優勝した


女子では唯一ナショナルチームのメンバーで海外遠征をこなし、フランスのクラブチームでも走る慶應義塾大学・福田咲絵(学生選手権個人TT女子優勝)が本命だが、レースを動かすもう一人としてオープン参加の西加奈子がいる。

昨年岩手で行われたこの大会では経験豊富に集団をコントロールして福田の逃がさない動きを作り出した。今大会も西の動きに日本体育大学・伊藤真央や京都産業大学・中冨尚子(学生選手権クリテリウム優勝)が協力すれば、集団でのサバイバルレースになる可能性もある。

 
慶應義塾大学・福田咲絵は、2018学生選手権個人TT女子で優勝した
慶應義塾大学・福田咲絵は、2018学生選手権個人TT女子で優勝した
学生選手権クリテリウム優勝の京都産業大学・中冨尚子
学生選手権クリテリウム優勝の京都産業大学・中冨尚子

観戦のポイント・注意点

スタート/フィニッシュ地点となる秀峰亭の手前の激坂はコース最大の難所かつ補給区間でもあり、サポートの学生の声援も多い一番の観戦スポット。脚に余裕のある選手とない選手を最も見分けやすいだけでなく、展開によっては補給の隙をついて勝負を仕掛ける選手もしばしば見かける。ただし、道幅が最も狭い区間でもあるため、選手の走行や補給の妨げにならないよう観戦しよう。

また、秀峰亭を過ぎたあたりの場所は、コントロールタワー前の下り坂を時速70~80キロものスピードで疾走する選手の姿を確認することができ、天気が良ければ霊峰富士を拝むこともできる。5kmサーキットの入り口から秀峰亭までは徒歩で約1.5kmの距離があるが、選手の走行に注意しつつ、コースの端を歩いていける。


第34回全日本学生選手権個人ロードレース大会
男子競技開始(5km×28周=140km) 
女子競技開始(5km×12周=60km)

開催日:2018年6月10日(日)9:00スタート
開催地:サイクルスポーツセンター



公式HP大会概要ページ
昨年度大会の競技結果

日本学生自転車競技連盟公式HP
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