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クリテリウム・デュ・ドーフィネ2018で英国のトーマスが2度目の総合優勝

レース
左から総合2位のアダム・イエーツ、総合優勝したトーマス、総合3位のバルデ (©Bettiniphoto)
左から総合2位のアダム・イエーツ、総合優勝したトーマス、総合3位のバルデ (©Bettiniphoto)
 
フランスで開催されていた第70回クリテリウム・デュ・ドーフィネ(UCIワールドツアー)は、6月10日にムティエから標高1372メートルでカテゴリー1のサン・ジェルベ・モン・ブランまでの136kmで最終区間の第7ステージを競い、英国のゲラント・トーマス(チームスカイ)が、2016年に続いて2度目の総合優勝を果たした。

総合2位は同じ英国のアダム・イエーツ(ミッチェルトン・スコット)、3位は地元フランスのロマン・バルデ(AG2R・ラモンディアル)だった。

最終日の区間優勝は、逃げ続けていたスペインのダニエル・ナバロ(コフィディス)をゴール目前のカーブで追い抜いたアダム・イエーツが獲得した。
 
 
■2度目の総合優勝を果たしたトーマスのコメント

「こんなプレステージの高いレースで勝つのは素晴らしい。信じられないよ。考えてもいなかった。ボクはいつも翌日かその翌日を考えていた。今は大きなレースで勝ったことを実感している。今日はパンクが厄介だった。ボクは戻るのに追わなければならなかった。チームメートたちは本当によくやってくれた。

最後の上りでは、自分がイエーツに負けるには1分20秒あるとわかっていた。1kmごとに、ボクはより自信を持ち、幸せになった。残り200メートルで彼らが区間優勝のためにスプリントを開始した時、ボクはホっとしていた。ボクはちょっと休みを取って、7月を待つことができる。これはツール・ド・フランスのために自信を増幅させるよ」


■区間優勝して総合2位になったアダム・イエーツのコメント
「この4日間、ボクはいつも攻撃を開始するような選手だった。だから今日は待とうと決めた。ボクはゴールに向かって最後に動いた。ボクは最後のコーナーで区間優勝を得られた。

バルデは総合成績でボクを追い抜こうとしていた。でも、いつもボクは応戦した。ツール・ド・フランスはボクのシーズン全体での主要な目標だ。ボクたちは次第に近づいている。このレースで自信を得られてうれしいよ。今はツールが楽しみだ」


■総合3位になった地元フランスのバルデのコメント
「今日は勝つためにレースをした。ボクはちょっと甘く、イエーツはボクよりもちょっと狡猾だった。ボクはいつもより多くを望むから、ちょっと残念だ。ドーフィネでは、毎日自分の自転車レースがより良くなっていて満足している。いい感じだ。それはポジティブだ。

でも、トーマスは彼が世界で最高の選手の1人であることを示した。彼はチームスカイのリーダーになれるだろう」

 
 
最終ステージで優勝したアダム・イエーツ (©Bettiniphoto)
最終ステージで優勝したアダム・イエーツ (©Bettiniphoto)
 
■第7ステージ結果[6月10日/ムティエ~サン・ジェルベ・モン・ブラン/136km]

1. ADAM YATES (MITCHELTON - SCOTT / GBR) 03H 51' 34''
2. DANIEL NAVARRO (COFIDIS, SOLUTIONS CREDITS / ESP) +04''
3. ROMAIN BARDET (AG2R LA MONDIALE / FRA) +09’’
4. EMANUEL BUCHMANN (BORA - HANSGROHE / GER) +14’’
5. GERAINT THOMAS (TEAM SKY / GBR)  +19’’
6. DANIEL MARTIN (UAE TEAM EMIRATES / IRL) +24’’
7. DAMIANO CARUSO (BMC RACING TEAM / ITA) +24’’
8. GUILLAUME MARTIN (WANTY - GROUPE GOBERT / FRA) +28’’
9. PIERRE ROGER LATOUR (AG2R LA MONDIALE / FRA) +35’’
10. PIERRE ROLLAND (TEAM EF EDUCATION FIRST - DRAPAC P/B CANNONDALE / FRA) +41’’
111. YUKIYA ARASHIRO (BAHRAIN - MERIDA / JPN) +32' 36''

[第70回クリテリウム・デュ・ドーフィネ 個人総合最終成績]
1. GERAINT THOMAS (TEAM SKY / GBR) 24H 43' 12''
2. ADAM YATES (MITCHELTON - SCOTT / GBR) +01' 00’’
3. ROMAIN BARDET (AG2R LA MONDIALE / FRA)  +01’ 47’’
4. DANIEL MARTIN (UAE TEAM EMIRATES / IRL)  +02’ 35’’
5. DAMIANO CARUSO (BMC RACING TEAM / ITA) +02’ 44’’
6. EMANUEL BUCHMANN (BORA - HANSGROHE / GER)  +03’ 05’’
7. PIERRE ROGER LATOUR (AG2R LA MONDIALE / FRA) +04’ 05’’
8. PIERRE ROLLAND (TEAM EF EDUCATION FIRST - DRAPAC P/B CANNONDALE / FRA) +04' 22’’    
9. DANIEL NAVARRO (COFIDIS, SOLUTIONS CREDITS / ESP) +04' 31''
10. ILNUR ZAKARIN (TEAM KATUSHA ALPECIN / RUS) +04’ 45’’
24. VINCENZO NIBALI (BAHRAIN - MERIDA / ITA) + 21' 12''
106. YUKIYA ARASHIRO (BAHRAIN - MERIDA / JPN) + 01H 45' 38''

[各賞]
■ポイント賞:DARYL IMPEY (MITCHELTON - SCOTT / RSA) 
■山岳賞:DARIO CATALDO (ASTANA PRO TEAM / ITA)
■新人賞:PIERRE ROGER LATOUR (AG2R LA MONDIALE / FRA) 
■チーム成績:TEAM SKY (GBR)

レース公式サイト


 

UCIワールドツアーランキング2018

■個人ランキング
1. SAGAN Peter (BOH / SLOVAKIA) 1914pts
2. VALVERDE Alejandro (MOV / SPAIN) 1682pts
3. YATES Simon (MTS / GREAT BRITAIN) 1472pts
4. VIVIANI Elia (QST / ITALY) 1397pts
5. ALAPHILIPPE Julian (QST / FRANCE) 1303pts
6. TERPSTRA Niki (QST / NETHERLANDS) 1297pts
7. VALGREN ANDERSEN Michael (AST / DENMARK) 1215pts
8. ROGLIČ Primož (TLJ / SLOVENIA) 1211pts
9. FROOME Chris (SKY / GREAT BRITAIN) 1205.43pts
10. BARDET Romain (ALM / FRANCE) 1080pts

■チームランキング
1. QUICK - STEP FLOORS (QST / BELGIUM) 8104pts
2. MITCHELTON - SCOTT (MTS / AUSTRALIA) 6032.99pts
3. TEAM SKY (SKY / GREAT BRITAIN) 5934pts
4. BORA - HANSGROHE (BOH / GERMANY) 5705pts
5. BMC RACING TEAM (BMC / UNITED STATES OF AMERICA) 4769.98pts
6. MOVISTAR TEAM (MOV / SPAIN) 4725pts
7. ASTANA PRO TEAM (AST / KAZAKHSTAN) 4381pts
8. BAHRAIN - MERIDA (TBM / BAHRAIN) 4379pts
9. AG2R LA MONDIALE (ALM / FRANCE) 3971pts
10. TEAM LOTTO NL - JUMBO (TLJ / NETHERLANDS) 3349pts

(UCIワールドツアーランキング公式サイト)