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ジロのヘルメットは、全く新しい安全性を手に入れた! 「イーザー ミップス」登場!

新製品
ジロが新たに送り出したエアロヘルメットは、”二層構造”の球状ミップスによりジロ史上最高の安全性を手に入れた「イーザーミップス(AETHER MIPS)」だ。2018年ツール・ド・フランスにおいて、BMCレーシングチームが使用することとなる。
(text&photo:江里口恭平)

ウィンタースポーツ由来の、2分割した球状ミップス構造を採用

「イーザーミップス(AETHER MIPS)」 価格/3万7000円(税抜)
「イーザーミップス(AETHER MIPS)」 価格/3万7000円(税抜)

1994年からエアロダイナミクス性能に注目し、ヘルメットを開発。2012年には現在のエアロヘルメットブームの先駆けとなる名作「エアアタック」をリリースしたアメリカンブランド「ジロ」。

2014年以降はヘルメット本来の機能である安全性に立ち返り、「ミップス(MIPS)」社とともに開発を行ってきた同社が、自転車用ヘルメットとして全く新しい安全性を備えたヘルメットを発表した。

それがこの「イーザーミップス(AETHER MIPS)」。もともと同社の手がけるアルペンスキー競技用に開発されたミップスの二層球状シェル構造を、自転車用に設計したモデルだ。
 

一目で分かる、新型ミップス構造の斬新さ



一つのヘルメットが二層のシェルで構成されている
一つのヘルメットが二層のシェルで構成されている

上の動画を見てもらえれば一目で分かるが、つまりは一つのヘルメットが二つのシェルによって構成されている。

これまでのミップスは一枚の薄い層がシェルの内側に入り、落車の際に「もう一枚の頭皮」としてずれる事で、衝撃を分散させ頭を守るという考え方だった。それが今作では層ではなく「もう一つのシェル」をずらすことで、より大きな衝撃をいなすというのだ。

この構造を採用しつつ重量は前作よりも軽量の254g(Mサイズ)と、他社エアロモデルと比べても遜色無い重量のヘルメットとなった。また、昨今軽量なモデルも増えているなか、本来ヘルメットに求められる「安全性」にフォーカスしたものづくりを心がけたことになる。

それでいて、これまでの同社モデルに即したエアロダイナミクス性能、前作までのミップス層が無くなったことから実現した通気性やフィット感が向上。そしてジロのセンスを感じさせるデザインにまとまった。
イーザーミップスは2018年ツール・ド・フランスをはじめとした、これからのレースシーンで注目すべきヘルメットとなるだろう。


・商品詳細
「イーザーミップス(AETHER MIPS)」
価格/3万7000円(税抜)
サイズ/S、M、L
カラー/ホワイト、レッド、ブラック(順次追加予定)
重量/254g(Mサイズ)

問・ダイアテック


 
商品正面。エアロダイナミクスの良さを感じさせるデザインだ
商品正面。エアロダイナミクスの良さを感じさせるデザインだ
商品背面。後頭部には新型のアジャスターを採用している
商品背面。後頭部には新型のアジャスターを採用している
ミップスを動かすことで、二つのシェルを繋ぐパーツが見え隠れする
ミップスを動かすことで、二つのシェルを繋ぐパーツが見え隠れする
新型アジャスターはそれ自体の幅を調整できるようになったため、後頭部をホールドしはじめるポイントを変え、より自分の頭に合わせることができる
新型アジャスターはそれ自体の幅を調整できるようになったため、後頭部をホールドしはじめるポイントを変え、より自分の頭に合わせることができる
前作までのミップス(左)に比べ、頭を支える面が少なくなったことで風の通りも良くなり、快適性も向上
前作までのミップス(左)に比べ、頭を支える面が少なくなったことで風の通りも良くなり、快適性も向上
前作のシンス(左)と比べ少しサイドがすっきりしたイーザー。一目でジロと分かるデザインだ
前作のシンス(左)と比べ少しサイドがすっきりしたイーザー。一目でジロと分かるデザインだ