TOJ第4ステージ 日本ナショナルチームの舞台裏
激坂!富士山ステージ
「地獄を味わってきます」そう言って、スタートしていった日本ナショナルチームの選手たち。11.4kmと短いが平均こう配10%、最大22%の激坂が待ち受けている第4日目、富士山ステージ。本日も快晴で富士山のふもとでも寒さは感じない。
22時13分、富士あざみラインをマスドスタート。序盤2km地点ではNIPPOとヴィーニ・ファンティーニが先頭に立ち、ペースを作るがやがてそれぞれのペースで走ると、集団はどんどん伸びていく。3km過ぎからは早くも総合争いが始まる。先頭から飛び出した総合リーダーのアレドンド、バリアーニ(チームNIPPO・デローザ)を含む主力メンバー14人が逃げを形成。その後、徐々にペースアップし3人が脱落した。
総合3位に着けている西園良太(チャンピオンシステム・プロサイクリングチーム)伊丹 健治(ブリヂストンアンカー)ら、3人が追走。日本ナショナルチームは集団の中盤から徐々に遅れだし、個々のペースで走る。先頭から木村選手が5~7分遅れ、他のメンバーもそれぞれのペースで上っていく。残り5km地点では、バリアーニ、アレドンド、ディボール(ヒューオンサーモン・ジェネシス)ダミアン・モニエとトマ ルバ(ブリヂストンアンカー)がさらに先頭グループから抜け出し、5人の戦いに絞られる。
バリアーニが総合リーダージャージを獲得
終盤にはバリアーニ、ディバル、モニエ、アレドンドが単独で走る。ここで総合リーダーのアレドンドが遅れ始め先頭からは1分程差が開き、バリアーニ、ディボールの一騎打ち。最後の上り、4秒差でディボールが過酷なステージを勝ち取った。2位のフォルッナート バリアーニが総合リーダージャージを獲得。日本ナショナルチームは、木村が6分弱遅れでゴール。
ゴール後、木村選手がぼそっと「このステージは1年に一度でいいですね。もう嫌です。」ゴールした秋丸選手をサポートカーの待つ駐車場まで押したが、ほんの50m上っただけで心臓が破裂しそうだった。いかにこのレースがキツイか、ほんの少しだけ味わった気がした。
5月24日 第4ステージ 富士山ステージ(ふじあざみライン~富士山須走5合目)
1位 DYBALL Benjamin AUS/HUON-GENESYS 39m47s
2位 BALIANI Fortunato ITA/NIPPO-DE ROSA +4s
3位 MONIER Damien FRA / BS ANCHOR +46s
32位 木村 圭佑 +6m08s
39位 秋丸 湧哉 +7m03s
41位 寺崎 武郎 +7m17s
45位 山本 隼 +8m03s
53位 和田 力 +9m19s