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走りを強化した ルック 675 ライト

近年で言えば、CステムやZED 2クランクに代表されるように、ルックは理想の性能を発揮させるためなら独自規格のパーツをリリースすることもいとわない孤高のブランドだ。2014年はフラッグシップとなる「695 エアロライト」を追加、既存のモデルもブラッシュアップを図っている。

 

text:ナカジ photo:山内 潤也

フレームに「695エアロライト」と同じ1.5Kカーボンを使用

 

「675」から「675ライト」へと進化。フレームには「695エアロライト」と同じ1.5Kカーボンを使用。

これはカーボン繊維を樹脂で固めた段階=プリプレグからルックがプロデュースしたもの。軽く、かつ自転車のフレームに必要な性能を発揮できる。


BBシェル、リヤエンドはアルミカーボンに置き換えられている。これによりフレーム重量は900g台に軽量化された。

 

675シリーズのアイデンティティであるトップチューブと面一(つらいち)になったAステムはもちろん健在だ。このフレームには、このステムしか対応していないわけだが、ハンドルポジションの調整範囲が非常に狭いという弱点があった。


これを解決すべく、ステムのバリエーションが豊富になった。今までは5mmオフセットだけだったが、新たに15mmオフセットモデルが登場。より深いポジションや高いポジションが実現できるようになっている。

 

LOOK 675 LIGHT

ルック 675 ライト

フレームセット価格 37万8000円

 

フレーム:カーボン

フォーク:カーボン

コンポーネント:シマノ・デュラエース9000

ホイール:シマノ・デュラエースC35

タイヤ:ヴィットリア・コルサエボSC 700×23~28C

ハンドルバー:3T・エルゴノヴァチーム

ステム:オリジナル

サドル:セライタリア SLR

シートポスト:オリジナル

試乗車実測重量:6.48kg(53サイズ、ペダルなし)

サイズ:49、51、53、55、57

カラー:カーボングレイマット、カーボンホワイト

 

 

■シート&チェーンステーも形状に変更はない。ただ、剛性があがったぶんしっとりした芯のある感じは少なくなり、代わりにせわしいシビアな反応を返してくる印象。

 

 

■流麗なトップチューブのシルエットを殺さず、かつ確実にシートポストを固定できるシートクランプ。素材はアルミ製。欲を言えばネジを左側にしてほしかった。

 

 

■フレームと同じく、フォークもやや硬くなったことでノーマル675よりもハンドリングはクイックになった。フロントまわりからの突き上げがつらいといった印象はない。

 

 

■BBは前作同様にプレスフィットタイプのPF86を採用。シェルもフルカーボンとなっている。クランクの根元までフレームが迫っているので、軽量化とパワー伝達性能を両立。

 

 

■トップチューブから面一(つらいち)のラインを実現している専用ステム。2本のボルトで固定する。クランク側から見たときにボルトが見えないように、2本ともフレーム左側に配置。

 

CYCLE SPORTS.jp ナカジの試乗レポート

 

自分自身もノーマル675のオーナーであるので、今回のモデルチェンジはどこが進化しているのか、とても興味がある試乗だった。

ノーマルの675は、ルックのラインナップにおいてはレースバイクではなかった。重量が重すぎるからというのがその理由だ。


それが「ライト」になることによって、レースカテゴリーへと昇格。軽くなったぶん、乗り味は「芯のあるしっとりとした感じ」から「ぱりっと乾いた感じ」へと変化を遂げた。

その分、シビアな操作、ライダーが求められるレベルもあがったように思う。走りに軽快感が出たと言うこともできるが、人によっては落ち着きのない挙動と取るかもしれない。

 

以前に試乗したフラッグシップモデル695ライトと比べるとどうなのか? 重量はもちろんだが、ハンドリングなどの反応の早さに関しては、やはりトップレンジにゆずる。ただ、ノーマルの675と695の差よりも反応の面では近づいたような印象を受けた。

 

ダンシングでケイデンスを上げていくときもよく脚が回る。ノーマル675からすると、同じモデルナンバーを持ってはいるが、試乗を終えて改めてまったく別ジャンルのバイクになったと感じた。

 

いっそのことZED2クランクも装備して、変態度もアップしてほしかったところ。確かに高性能化といえるかもしれないが、ルックらしさは減っているように思う。ルックも思い切ったキャラクター変更をしてきたものだ。


 

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