ツアー・オブ・ジャパン 日本ナショナルチームの舞台裏 第3ステージ
3選手が遅れ、DNFに。がんばれニッポン!
総合成績も毎年このステージで動き、各チームの動きがさらに活発になります。
7.3kmのパレードが終わると、シマノレーシングの木村 圭祐(去年ナショナルチームでともに戦った) と、日本ナショナルチームの面手 利輝がスタートアタック。これをランプレ・メリダが封じ、逃げは惜しくも決められませんでした。
その後一周目は、何度かアタックがかかるものの、すべてランプレがコントロール。 集団のペースが一気に上がっていくと、KOMを上りきった下りセクションで黒枝 咲哉、清水 太己、岡 篤志が集団から遅れ、サポートカーの隊列後方で走行しているのが見えました。
なにかアクシデントがあったのかと、一瞬緊張が走りましたがどうやら自力で遅れたようでした。 黒枝は2周目で集団に復帰。清水、岡は残念ながら早くも隊列から遅れてしまいました。
その後、6人の逃げが決まると集団はランプレ、ドラパックがコントロールしペースが落ち着きました。 しかし、6周目にラファ・コンドールJLTからなんと4人が抜け出すと、集団の均衡は崩れ最大6集団に分裂しました。
黒枝は下りでコースアウトすると、他チームカーのサポートを受けるもペースが上がっている集団に復帰できず取り残されてしまいました。 そこからはグルペットとなった25人程の集団内に広瀬、内野、面手が残された形でレースを消化していきます。
10周目トップ集団からは、ブリヂストンアンカーサイクリングチームのトマ・ルバ、ヴィーニファンティーニNIPPOのピエーロパオロ・デネグリが抜けだし、その後方1分20秒ほどでグレガ・ボーレ(NIPPO)とアヴァンティレーシングチームのジャック・ベッキンセール、その10秒~20秒差でチーム右京のホセ・ビセンティ、アレッサンドロ・ビソルディ(NIPPO)が追います。
最終周回にはデネグリ、ルバが強力な協調体制で後方を引き離すと最後はデネグリがスプリントで勝利。 昨年に続き南信州ステージを連覇しました。
一日の休養日をおいて、次のステージは富士山。純粋なヒルクライムレースでここでも総合成績が大きく動きます。 初日のTTと同じく、個々の力が試される厳しいコースが選手をより一層苦しめます。
残念ながら、日本ナショナルチームは広瀬、内野、面手の3選手で富士山ステージを出走することになりました。 第2ステージの結果から一転し、失意のなか残り3ステージを戦わなければなりません。
世界のものさしで考えるならばTOJは完走が前提で、レースの中で戦うことが求められます。ナショナルジャージを着て走る責任を個々でもう一度考える必要があると感じました。
明日も戦いは続きます、がんばれニッポン!
5月21日(水)TOJ【南信州】第3ステージ
5月21日 長野県飯田市 南信州ステージ(148km)
1位 ピエーロパオロ・デネグリ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO) 3h55m16s
2位 トマ・ルバ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +2s
3位 グレガ・ボーレ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO) +1m13s
56位 面手 利輝 +21分
61位 内野 直也 同タイム
63位 広瀬 樹 同タイム
DNF 黒枝 咲哉
DNF 清水 太己
DNF 岡 篤志