ツアー・オブ・ジャパン 日本ナショナルチームの舞台裏 第4ステージ
昨年からマスドスタートとなったヒルクライムレースは、スタート直後タブリーズ・ペトロケミカルチームのガーデル・ミズバニ・イラナグ、ミルサマ・ポルセイェディゴラコール、アミール・コラドゥーズハグの3選手が抜け出すと集団は長く一列棒状にのびていく。
続いて、アバンティレーシングサイクルのマシュー・クラーク、ガファリ・ヴァヒド(タブリーズ)、OCBCシンガポールコンチネンタルサイクリングチームのキャメロン・ベイリー、ヴィーニファンティーニ・NIPPOのアレッサンドロ・ビソルティ、マトリックス・パワータグのベンジャミン・プラドの5選手が追走。
開始2km過ぎには、すでに総合リーダーのデネグリ(ヴィーニファンティーニ)、総合2位のトマ・ルバ(ブリヂストンアンカー)が先頭のハイペースについて行けず脱落した。
日本ナショナルチームは、開始6km地点で面手、内野が集団から遅れ、広瀬は単独で先頭から7分差で奮闘。 浅田監督の掛け声でリズムを作り、呼吸を整え、地獄のような激坂に耐え力を尽くす。
残り2kmでは先頭ポルセイェディゴラコール(タブリーズ)、その1分10秒差でラファ・コンドールのヒュー・カーシー、その後方10秒差でブリヂストンアンカーサイクリングチームのダミアン・モニエがそれぞれ単独で逃げる。
この力関係は最後まで崩れず、圧倒的な登坂力でポルセイェディブラコール(タブリーズ)がコースレコードで優勝。イランのタブリーズが終始レースを支配した。
日本人最高位は清水 都貴(ブリヂストンアンカー)で、3分46秒差でゴール。続いて宇都宮ブリッツェンの増田 成幸が2秒差で続いた。
6位でフィニッシュしたグレガ・ボーレ(ヴィーニファンティーニ)が前日のデネグリに変わり総合リーダーを獲得した。
総合成績の1位~3位までが22秒差ともつれ込んだ今回のTOJ。 伊豆ステージもリーダーを巡って、レースが大いに荒れることでしょう。
日本ナショナルチームは、すでにレースの状況を打破するような順位にはいませんが、その荒波の一部になれるような活躍を期待したいと思います。頑張れ、ニッポン!
5月23日 富士山ステージ(11.4km)
1位 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール (タブリーズ・ペトロケミカルチーム) 38m51s
2位 ヒュー・カーシー (ラファ・コンドールJLT) 40m10s
3位 ダミアン・モニエ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) 40m17s
42位 広瀬 樹 +7m40s
69位 内野 直也 +11m42s
79位 面手 利輝 +14m10s