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カンパニョーロ 機械式変速コンポーネントの上位3機種をモデルチェンジ!

ジロ・デ・イタリアでプロトタイプが使用されているのを確認してから、たった半月。なんと、製品版が発表された。その概要をお伝えする。
 
text●ナカジ photo●カンパニョーロ

ついに製品化が発表された!

先週、ジロ・デ・イタリアでキャッチしたカンパニョーロの新型コンポーネントが、早くも製品化されると発表された。電子式のEPS設定はなく、機械式のみ。いまだレースシーンでも需要がある機械式コンポーネントの性能を突き詰め、耐久性を高めたモデルとなる。
スーパーレコードはもちろん。レコード、コーラスの上位3機種がモデルチェンジする。変更箇所はレバー、フロントディレーラー、クランクセット、リヤディレーラーだ。
 

クランクは4アームへ

すでにお伝えしているように、クランクは5アームから、4アームへと変更。フィキシングボルトは8本。チェーンリングとクランクを総合的に剛性アップされている。これに伴ってチェーンリングも専用のものが必要になる。3月に発表されたスーパーレコードRSで採用されたSC-14という切削加工パターンをこのモデルでも採用している。歯数設定は53/39、52/36、50/34の3種類。5アームではコンパクトクランクが必要だった50/34だが、すべての歯数でクランクは1種類のみとなる。クランク長は170mm、172.5mm、175mmの3種類。
 

ロングアーム化され、プレートにはやはりカーボン製を採用したフロントディレーラー

フロントディレーラーは、シマノ9000系デュラエースに代表されるように、変速プレートからワイヤ固定ボルトまでの距離が長くなっている。これによって、より少ない力と手の動きで変速操作を行うことができる。プレートはコーラスではアルミ製であるのに対して、レコードとスーパーレコードでは外側のプレートがカーボン製となっている。
 

大きく形状が変更されたリヤディレーラー

リヤディレーラーも新設計。有機的な形状になり剛性があがっている。また、動作するときの角度が変更されることでチェーンとカセットスプロケットの距離が近くなった。これにより、さらに多くのスプロケットの歯にチェーンがかかるので、パワー伝達効率をアップし、パーツの長寿命化が図られている。フロントディレーラー同様、より少ない力で操作することができる。ローギアは最大29Tまで対応。グレードによる差は、アームの肉抜き加工に違いを見ることができる。
 

形状こそ大きな変化はないが、性能アップが期待できるエルゴパワー

変速レバーであるエルゴパワーは、形状こそ既存のモデルから変わっていないが、ブラケットの滑り止めのパターンが変更されている。また、ディレーラーのアームが伸びたことから、ワイヤの巻き取り量が変わるため、内部構造にはなんらかの改良が施されていることが予想される。トリム操作は引き続き採用されている。

なお、今回の発表内容にカセットスプロケットとチェーンは含まれておらず、従来のカンパニョーロ11速コンポーネントと共用のもの。

発売は10月以降を予定しているとのこと。
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