ロードモデルのセカンドグレードに当たるクリプトンにディスクブレーキを搭載。メー カーによってはトップレンジをディスクブレーキ化するところもあるが、アルゴンは、あえてクリプトンを選んだ。
その理由は、いちばんニュートラルなモデルであるから。きれいな舗装路ばかりが使用シーンでは ないこのモデルには、レーシング 性能に特化するだけでなく、快適性を含め、バランスがいいバイクをベースにする必要があると考えたからだ。
3Dヘッドチューブを採用し、フレーム形状はほぼ共通だが、使用するカーボンの構成は異なる。また、リヤトライアングルは専用設計だ。他社ではホイー ルの固定方法にスルーアクスルを採用しているところもあるが、このバイクは普通のロードバイクと同じく9mmのクイックリリースだ。
グラベルロードというジャンル名どおり、あくまでオンロードを中心に走ることを想定しているの で、オフロードを走行するバイクならBBドロップ量を少なくするところだが、同社のロードモデル と同様に75mmと多め。これにより低重心化することで、高速走行時やコーナリングでの安定性を高めている。その代わり、タイヤは32Cの太さまで装着できる。エアボリュームが多いタイヤは、高い走破性を実現できるのだ。